マネックス証券のTradeStation(トレードステーション)は、米国で開発された、株の世界における最強のトレードツールです。そのトレードステーションが東証の株に対応。しかも無料。ということで、早速使ってみたところ… ベテラン専業トレーダーに今更ながら革命が起きたというお話です。
目次
トレードステーション(TradeStation)とは何なのか?
トレードステーションは、株の世界では世界最強のトレードツールです。略して「トレステ」とも呼ばれています。
なにが凄いって、それはもう、なんでもできてしまうところです。
まず、自動売買からインジケーターの自作まで、「オタク」なことが何でもできます。
楽天RSSや岡三RSSなどが比較にならないほど凄いです。
それでいて、オタクじゃない普通の使い方をしても最強です。
ランキング情報やチャート、板情報なんかを使った裁量トレードに使っても、右に出るツールはないでしょう。
チャートは誰もが使うと思いますが、トレードステーションのチャートは、まぁすごいです。
分足だけじゃなく、秒足まで表示できます。
ティック足は、ティック数を好きな数値に設定可能。
出来高足なんていうのも可能です。一定の出来高ができたら、一本のローソク足になるタイプのチャートタイプです。
トレードステーションで表示可能な足の種類を全部列挙すると…
・ティック
・出来高
・秒
・分
・日
・週
・月
・ローソク足
・カギ足
・KASE
・新値足
・モメンタム
・ポイント&フィギュア
・レンジ足
・連行足
何のことだかわからないものまでありますね。
表示できないものはほとんどなさそうです。
もし表示不可能なものがあったとしても、EasyLanguageというプログラミング言語を使って実現できそうです。
マーケットプロファイルや価格帯別出来高は標準装備されていませんが、技術的には自作が可能だと思います。
トレードステーションで一番凄いポイント
トレードステーションのどこが一番すごいか?というのは、人によってさまざまだと思います。
トレードステーションは、何をやらせても最強のトレードツールですからね。
システムトレードをしたい人は自動売買の機能が凄いと思うでしょう。
-複数銘柄の鞘どり自動売買
-歩み値データ/板情報/短期足を使ったHFT
-全銘柄の状況を考慮に入れた暴落時逆張りシステム
はっきりいって、スキルさえ身につければ、なんでもできます。
今の時点で、私にとって一番すごいなと思ったことは…
トレードステーションのEasyLanguageというプログラムを使って、インジケーターを自作できるのですが、そこで出来ることの幅が凄いんです。
他のツールとは別次元。アイデア次第で、なんでも出来てしまいそうです。
例えば…
通常、5分足に適用するインジケーターは、5分足の過去データを使って何らかの計算をします。
しかしトレードステーションの場合は、どこからでもデータを持ってきてインジケータの元データとして使えます。
5分足のチャートに適用するインジケーターが上位足である1時間足などのデータを使うことはもちろん、
逆に下位足を見に行って、1分足や歩み値を読み込んで使うこともできるということです。
また、別銘柄やFXのデータを読み込むこともできます。
トヨタ自動車の5分足に表示するインジケータが、ドル円のデータを使ってゴニョゴニョすることもできるということです。
さらに、外部ファイル(CSVデータなど)を読み込んで、インジケータの計算に使うことすら可能です。
さらにさらに、外部ファイルへの書き込みすら可能。
外部ファイルへの書き込みや、読み込みが可能な時点で、アイデア次第で何でもできるといっても過言ではないと思います。
私は、いろんなアイデアが湧いてくるのが止まらなくて困っています(笑)
トレードステーション(TradeStation)のページをざっと読んでみてください。あなたのトレーダー脳も刺激されると思います。
無料で使えるというのが驚き
トレードステーションを無料で使えることが、どれだけすごいことか、私にはわかります。
ずいぶん前のことですが、米国で販売されているTradeStationを買おうとしたことがありました。
たしか30万円ぐらいしたと思います。
結局その時は、TradeStationと互換性のある類似品、MultiChartsというのを買いました。
確か、15万ぐらいで購入したと記憶してます。
Multichartsのサイトを見てみると、今でも買うと1500米ドルしてます。
しかも、日本株のリアルタイムデータは有料で、月額2万近くかかっていました。
一方、マネックス証券のトレードステーションは、全部コミコミで無料です。
最新型のトレードステーションの本体 + 株とFXのリアルタイムデータ がコミコミで無料なのです。
マネックス証券さん、凄すぎます。
手数料も安い
ツールが無料なら、売買手数料でぼったくられたりするのでは?
と不安に思うかもしれません。
しかし、実はマネックス証券のトレードステーションは手数料も安いです。
しかも新規顧客は最大3か月間手数料が無料。
さらに、
信用取引で条件を満たせば、一定期間取引の取引手数料が無料!
各週に1営業日あたり(平均)で以下の条件のいずれかを満たす場合、
その翌週第2営業日から翌々週第1営業日までの株式取引手数料(現物/信用含む)を無料といたします。・信用取引新規建て約定金額が5,000万円以上
・未決済の信用建玉が5,000万円以上
要するに、最大3か月間の無料期間に、上記条件を満たせば、ずっと手数料が無料ということです。
信用新規建て約定金額5000万円というのは、株のスキャルピングをやるのであれば、ほとんどの人にとって、それほど難しくありません。
株の信用取引では、資金を何回転もできますから。
100万円~200万円の資金量で活発にスキャルピングやデイトレードをする人なら、わりと楽に到達できる金額だと思います。
FXトレーダーもトレードステーションを
今のところ、トレードステーションでFXがトレードできるわけではないのですが、ほとんど全ての通貨ペアのチャートを表示できます。
しかも、株のチャートと同じで、ティックチャートも表示できます。
ボブバルマン氏の70ティック足チャートを使ったFXスキャルピング手法に取り組みたいなら、トレードステーション一択です。
前述したように、トレードステーションはマネックス証券のトレードステーション口座を開設するだけで無料で使用できます。
FXの70ティック足を表示できるチャートを使うためだけに、月額3000円ぐらい払っていた時代がありましたが、それはもう昔の話です。
サンチャゴに起きた技術革新とは
私には長年、思い描いていたトレードツールのアイデアがありました。
それは、
「歩み値レベルの読解を一瞬で行い、チャートを見ただけで分かるようにしたい」
です。
それをトレードステーションで実現することができました。
私は「歩み値の読解」を重視する株のスキャルピングで食べてきたトレーダーです。
1つか2つの銘柄に狙いを定め、ひたすら歩み値を観察しつづけ、
どこでどんな注文が出て、そのあとどんな値動きになったのかを記録。
大口トレーダーと同じ方向にローリスクでエントリーするチャンスを探す。
それはとてつもなく優位性が高いけれど、めちゃめちゃ面倒くさくて、疲れる手法です。
詳しく知りたい方は、Amazonの電子書籍で詳しく解説しているので読んでみてください。
(このブログでも大部分は読めます)
こういった手法の弱点は、
手間のかかる手法だけに、移り変わりの激しいランキング上位銘柄などを、次々と狙っていくことが難しかったことです。
しかし今は、トレードステーションの力を得て可能になりました。
ランキング情報などから銘柄を発見してから、チャートを開いて歩み値レベルの詳細な状況を把握するまで、わずか10秒ぐらいでできるようになりました。
・どこまでひきつけてエントリーを狙うべきなのか
・利食いはどこに入れるべきなのか
・ロスカットはどこですべきか?
そういったことを、チャートを開いて10秒程度で把握できています。
トレードステーションのおかげで、ランキング情報に上がってきた銘柄を、次々と狙い撃ちできるようになりました。
私にとって、今までに起きた中で、一番の技術革新です。
ランキング情報もかなり使いやすい
ホットリストと呼ばれるランキング情報もかなり便利です。
出来高急増ランキングを、売買代金上位の銘柄など、さまざまなフィルターをかけてランキング表示することができます。
さらにランキングに載ってきた明らを一括で銘柄リストに登録し、それら全銘柄のチャートを表示する、なんてことも簡単にできます。
この機能と、自作ツールを併用し、その瞬間に活発にトレードされている銘柄のチャートをパッと開き、すぐに状況を完璧に把握して優位性の高いスキャルピングを狙うという手順の流れを作っています。
ひとそれぞれ、見たいランキング情報は違うと思いますが、トレードステーションはランキング情報の設定における自由度も驚くほど高いので、きっとどんなニーズにも答えられると思います。
最後に
いろいろ書いてきましたが、マネックス証券のトレードステーションはこれまでに存在した中で、間違いなく最強の株トレードソフトです。
トレードステーションのおかげで、15年間温め続けてきた株の短期トレード手法の集大成ともいえる手法を確立することができました。
このような素晴らしいトレードソフトを無料で提供してくださっているマネックス証券さん、ありがとうございます!
もしマネックス証券さんがトレステから撤退してしまったり、トレステの使用料が有料で高額になってしまったら、日本の個人投資家にとってはかなりの痛手です。
皆さんもマネックス証券さんのトレードステーションを是非使ってみてください。そして日本のトレードステーションを一緒に盛り上げていきましょう。
TradeStation(トレードステーション)の詳細はこちら