安定して利益をあげるトレーダーには下記のような共通点がある。
「自分が正しい」「このエントリーは確実だ」などとは決して思わない。
ここでとても重要な相場の真実について触れておこう。
ある日の午前10時の時点でそれまでの値動きが前日と全く同じだったとする。
10時以降の値動きも前日と同じになるべきだと思うかもしれない。
だが、相場において、すべての瞬間がユニークなものとなる。
なぜか?
前日と同じトレーダーが参加しているとは限らないし、同じことをするとは限らないからだ。
どこかのヘッジファンドがなんの前触れもなく突然100万株を成り行きで売ってくるということもあり得る。
この真実は、我々トレーダーにとっての一つの重要な結論を導き出す。
1回1回のトレードに注目した場合、全てのトレードの結果は常にランダムである!
トレーダーとして成功したいなら、このことを理解しなければならない。
書き出して壁に貼るなり、モニターのふちに貼るなりして頭に叩き込んでほしい。
トレードの結果には2つしかない。
勝ちトレード
負けトレード
次のトレードが勝ちトレードになるのか、負けトレードになるのかを知ることはできない。
勝率90パーセントの手法だとしても、90パーセントの勝ちトレードがどこで出て、10%の負けトレードがどこで出るのかはわからない。
1回1回のトレードに注目した場合、全てのトレードの結果は50:50、ランダムだ。
エントリーしたら、この瞬間がユニークであることを理解し、ランダムな結果をコントロールすることはできないのだから、プラン通りに利食いや損切をするしかないのだ。
トレードの結果が常に50:50でランダムなら、なぜトレードするんだ?
トレードする意味ないじゃん、儲からないじゃん。
と言う人もいるだろう。
そういう人は、1回1回のトレード結果と、100回トレードしてまとめた結果とを混同している。
100回トレードした結果が大体いつも65%のトレーダーなら、100回トレードした結果はランダムではなく、勝率65%ぐらいになるだろう と言える。
だが、1回1回のトレード結果は常にランダムだ。
どこで勝ちトレードが来て、どこで負けトレードが来るかわからない。
100回あたりの結果には優位性があるという根拠があって、
1回1回のトレード結果は常にランダムだと心の底から分かったなら、
1回1回のトレード結果を気にしてエントリーで躊躇しても意味がない
とわかってもらえるだろう。
躊躇してエントリーやエグジットのチャンスを逃してしまったら、100回あたり優位性は壊れてしまうし、トレーダー生命に関わるもっと悪いこと、メンタル破産が起きる。
トレードメンタル【6】 良いメンタルを貯金する の記事につづく
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