皆さんは 損切り についてどう思っているだろう?
損切りを躊躇してしまう、ロスカット注文を入れたくない、損切りになるとものすごく腹が立つ
という方もいるだろう。
極端にネガティブなイメージを持っているなら要注意だ。
この記事で目からうろこを落としてほしい。
もちろん損切りは気持ちのよいものではない。
しかし、過度なネガティブイメージを持ってはいけない。
なぜか?
みなさんは 競馬 をしたことがあるだろうか?
競馬も相場も賭け事であることには変わりない。
プロの競馬師は過去の戦績を分析したり、コンディションを観察したりして優位性がありそうな馬券を買う。
そして当たれば配当金を得る。
この競馬における一連の行為の中にロスカットという行為は含まれていただろうか?
一見ロスカットなんてしていないように見えるが、実はしっかりとロスカットは設定されている。
馬券を買った金額がロスカットの金額
その競馬師は買う金額でロスカット幅を設定しているのだ。
もし予想が外れても、買った馬券の金額だけの損失に抑えることができる。
もし予想が外れたら、いくら損するかはわからない、もしかしたら、賭けた金額の何倍も失うかもしれない
という状況には決して陥らない。
全財産を馬券につぎこんでいて予想が外れたら全財産を失うが、その場合でも、損失は最初の想定内(全財産)に収まっているといえる。
競馬師は自分の予想が正しいかを確かめ、正しかったら配当金を得るために馬券を買う。
そして買った馬券の金額を超えて損失を出すことはない。
一方 トレード の世界ではどうだろう?
この株は上がるだろうと予測して1万株買う。
ものすごい自信があって、ロスカットは入れていないし、
ロスカットする覚悟もない場合を想像してほしい。
予想が当たった場合は競馬の場合と同じように利益を得ることができる。
しかし、予想が完全に外れた場合はどうだろう。
含み損はどんどん広がっていく。
追証にかっかたから資金を追加して耐えようとする。
それでも下がり続け、ついには全財産を失ってしまう。
そこまでいかないにしても、
エントリーする時点では思いもしなかったような巨額の損失を出すことになる。
トレードの世界でこういうことは日常茶飯事に起きる。
しかし、ロスカットをちゃんと入れていたら、そうはならない。
ロスカット幅の分だけ損失を出すだけだ。
競馬で予想が外れた場合と同じだ。
想像してみてほしい。
競馬で馬券を買うときに、
「予想が当たった場合の配当金は決まっているけど、もし予想が外れたら、いくら損するかは無限大」
という馬券だったら賭けれるだろうか?
そんな不利な賭け、賭けるべきでないのは誰の目にも明らかだし、まず誰も賭けないだろう。
これには100%同意してもらえると思う。
それなのに、それと全く同じ行為であるロスカットを入れないでエントリーする
ということがトレードの世界では日常茶飯事だ。
トレードにおいてロスカットになるということは
敗北でも失敗でもない
自分の予測が当たっているかどうかを確かめ、
当たっていたら利益を得るために必要なコスト
もしそのコストをケチった場合に起きることは2つのうちの1つ。
ロスカットはトレードというビジネスのコスト
ケチらずに受け入れよう。
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