テクニックの向こうにあるもの トレードメンタル【10】 感情を無視しない
の記事では、
相場勘に因果する感情には従うべきだが、
目の前の相場で起きていることとは関係のない
幼少時のフラクタルに因果する感情に任せて行動してはいけない
ということを学んだ。
そのためには自分のフラクタルがどのようなものなのかを知らなければならない。
そこで、この記事では自分のフラクタルを分析する方法を伝授しよう。
自分を知ることはトレーダーだけに限らず、
全ての分野で成功するために必要不可欠なことなので、
自分のペースで取り組んでいってほしいと思う。
もしあなたが深刻な精神的問題を抱えているなら、
精神科の医師と相談しながら行うことをお勧めする。
自分を知るステップ1 録音する
まず、ボイスレコーダーを用意する。
スマートフォンのアプリでもいいだろう。
単純に、トレード中に心に浮かんだことを声に出して録音する。
この時、相場の動きを説明する必要はない。
自分に対して言っていること、自分に対して思ったことを話す。
もし何を言っていいのか分からないなら、
自分の親の視点から考えてみる。
父親か母親がそばで見ていて、あなたがトレードするのを見ていると仮定する。
彼らはトレードの意思決定に対してなんと言うだろうか?
そういう観点でコメントしてみると何らかの手がかりを見つけられるかもしれない。
自分を知るステップ2 思い出
高校を卒業するあたりまでの思い出を10個ほどリストアップする。
スポーツ、学校、友達、先生、休日、なんでもよい。
子供のころのアルバムや卒業アルバムを眺めてみたり、
両親に昔のことを聞いてみるなどすると記憶をたどりやすいだろう。
リストアップしたなかから、特に目立つものを3つピックアップする。
その3つは今でも感情的なエネルギーを持っているものだ。
今でも時々ふとした拍子に思い出すことだろう。
次に、その3つの思い出を違う視点から見てみる。
例えば、その場面を少し離れたところから見ている第3者がいたとしたらどう思っていたか?
最後に、その場面をその時にどう感じていたか?
その場面のことを自分になんと言ったか?を思い出してみる。
そこまでできたらそのリストはしまっておく。
誰でも過去にはいろんなことがあるから、自分のペースでやること。
辛さに耐えられないと思ったらやめること。
自分を知るステップ3 夢日記
枕元にボイスレコーダーを置いておく。
そして朝目覚めた時に、
もし夢を覚えていたら、どんな夢をみていたのか、ざっくりとでいいのでコメントを録音しておく。
この時、夢の中で起きたことは全く重要ではない。
夢の世界ではどんなことでも起こり得るのだから。
重要なのは、夢の中での感覚や感情だ。
言い換えると、
夢へのリアクションとしての目覚めた時の感情
が重要だということだ。
5つほど夢を記録できたら十分だ。
自分を知るステップ4 まとめる
下記の事柄を自分なりに考えてノートに書いてみる。
そのために必要なデータは、ステップ1~3で集めてある。
全部についてまとめる必要なないが、
いくつかはまとめられるのではないだろうか。
そして出来上がったノートにはあなたのフラクタルが書かれている。
このノートをまとめ上げるのはつらい作業になり得るが、
その時に感じる感情を覚えておくと、
トレード中に良くない感情が湧きあがってきた時に
「あ、これはフラクタルだ!」
と気づくことができるようになる。
それができれば、相場とは直接に関係ない感情でバカなことをしないで済むようになる。
この作業があまりに辛い場合はすぐにやめること。
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