ほとんどの人はテクニカル、トレードシステム、トレード手法の勉強に多くの時間を使う。
しかし、世界最高のテクニカル分析、100億円をかけて開発された最強のトレードシステム、安定して利益を上げてきた裁量トレード手法を手に入れたとしても、これからお話しすることを心の底から理解していなければ、失敗してマーケットから退場させられる余地は残っている。
テクニックの向こうにあるもの 勝てるトレーダーの心構え の記事の目的は
この記事ではトレードメンタルをいろいろな角度から見て考え、トレードの大敵である「恐怖」や「躊躇」を克服するきっかけになることを目指す。
勝てるトレーダーになるために大切なことは？
安定して勝てるトレーダーになるために最も重要な要素はなんだろう？
ときかれたら、あなたならどうこたえるだろう。
集中力？
ラインを引いたり、リサーチしたりといった下準備の完璧さ？
潤沢な資金量？
エントリーの上手さ？
どれも大切なことだが、一番重要なことではない。
一番重要なことは、
確率論で考えることだ。
今後10年間、毎日完璧な下準備をしてデイトレに臨み、エントリーの技術が優れていても、確率論で考えることができなければ、その優位性を活かすことはできない。
それどころか、トータルでマイナスになってしまうことだろう。
確率論で考えることはスキャルピングでもデイトレードでも、スイングトレードでも、全てのトレーダーにとって最も重要なことだ。
間違った期待
日常生活においては、やったことに対する結果を期待するのが普通だ。
仕事をすれば給料をもらう。
残業をたくさんすれば、今月の給料は多い。
試験勉強を頑張れば、以前よりも良い点数を取れる。
Ａ Ｂ というステップを踏めば、Ｃという結果を得ることができる。
日常生活で通用するこのような考え方は、
トレードの世界では一切通用しない。
トレードにおける失望やがっかり感は
トレードに対する我々の誤った態度、誤った信念が原因だ。
このことは大きな問題を引き起こす。
何が価格を動かすのか？
今後の価格変動を予測するための要素にはどんなものがあるだろう？
１つめの要素は、買ったトレーダー。
「価格は上がるから、買った値段よりも高い値段で売れる」と予測して買ったトレーダーのことだ。
２つめの要素は、売ったトレーダーだ。
「価格は下がるから、売った値段よりも安い値段で買い戻すことができる」と予測して売ったトレーダーだ。
これら２つの要素は今後価格がどこに向かうか？ということに対して大きな影響を与える。
この２つの要素には誰もが十分な注意を払っている。
チャートパターン、出来高分析、テクニカル分析などあらゆる方法で分析することができるからだ。
しかし、多くのトレーダーは3つめの要素への配慮が不足している。
そのことが安定して勝てるかどうかの鍵になる。
３つめの要素とは…
まだエントリーしていないトレーダー
今にもエントリーしようとマウスに人差し指を置いているトレーダーの存在だ。
まだエントリーしていないトレーダーをチャートやテクニカルで分析することができるだろうか？
全くできない！
だからこそ、この３つめの要素はトレーダーにとって最大の脅威となる。
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