株、日経225先物のデイトレードで勝てない。
トレード本や商材の言う通りにやっているのに大負けした。
ルール通りにやっているのに負けてばかり。
どうなっているんだ!
そういう切実な叫びをよく耳にする。
なぜそうなるのだろ?
答えから先に言う。
あなたはデイトレードを数学かなにかだと思っている。
でもそうじゃない。デイトレードはバトル(勝負)だ。
あなたはデイトレードを純粋なスキルゲームだと思っている。
惜しいけど違う。デイトレードはバトル(勝負)だ。
それを理解できるまでは勝てない。
株や日経225先物のデイトレードに長年挑戦しているのになかなか勝てない。
そんな人は、デイトレードに対するアプローチのしかたが間違っているのかもしれない。
この記事では、あなたのデイトレードの土台になっているかもしれない間違った考え方と、私がお勧めする考え方を比べてみる。
そして原点に立ち返るような質問「結局、デイトレードってなんなの?」を明らかにしよう。
この記事はあなたのデイトレードを根本から変えるきっかけになるだろう。
目次
デイトレードは何に似ている?競争?スキル?それとも数学?
デイトレードが他の何に似ているかを考えるとき、3つのカテゴリーがある。
競争 カテゴリー
競争にはチェス、ポーカー、柔道、ボクシング、レースなどがあり、誰かが勝つためには誰かが負けないといけないという特徴がある。
スキル カテゴリー
音楽、楽器の演奏など、対戦相手がいるわけでなく、みんなのスキルが上がれば、みんなが一緒にハッピーになれる分野。単純な解決策を見つけるだけでは不十分、微妙なフィーリングをマスターする必要がある。
問題と答え カテゴリー
数学など、問題には明確な解決策があり、それを見つけたら勝ちという分野だ。
ここであなたに問いかけたい。
あなたはトレードがこの3つの中でどのカテゴリーに入っていてほしい?
たぶん、問題と答え カテゴリー に入っていてほしいと思っているんじゃいだろうか。
デイトレードはどうやったら勝てるか?
という問題に明確な答えがあると思い、何度も何度もネット上や書籍で、時にはパソコンで10年間の過去データをバックテストして解答を探そうとする。
彼らのすべてのエネルギーは解答を見つけることに注がれる。
一般的なデイトレードに対するアプローチのしかたはこんな感じではないだろうか。
私はその答えを見つけた人を1人も見たことがない。
アービトラージのシステムは長年安定して勝てているというのを聞いたことはある。
しかし、相場の方向性に賭ける純粋なシステムトレードで、長期的に安定して勝ち続けているトレーダーは存在しない。
もちろん、ときどきシステムトレードで有名になる人はいた。しかし、数年で消えていった。
デイトレードを スキル カテゴリー と考えるならよい傾向だ。
デイトレードでもなんでも、まずはスキルを身につけることは大切だからだ。
だからといって一定のスキルを身につけたら、それで安定して勝てるわけではない。
みんながスキルを身につけたら、みんなが勝って、みんなでハッピーになれるのか?
そんなはずはない。
長期的に安定して勝てるトレーダーは例外なく、トレードを
競争 カテゴリーだと考えているはずだ。
競争であり、戦い(バトル)なのだと。
普通のトレーダーはトレードを競争だとは思いたくないだろう。
毎日相場で他のトレーダーとバトルして四苦八苦したいとは思わないのが普通だ。
毎日これをやってれば間違いない、という解決策を見つけ、楽チンなトレードがしたいはずだ。
そんなことが可能なら、私だってそう思う。
だが、人の希望や先入観がどうであれ、トレードが厳しいバトルであることは過去も現在も未来もけっして変わらない。
デイトレードは巨大なポーカーゲームみたいなもの
ここで相場をカジノのポーカーテーブルに例えてみよう。
相場でもポーカーでも、誰もお金を賭けなければなにも始まらない。
お金がどこかから湧いてくるわけではない。
参加者が全員、賭け金をテーブルの上に置く。
そこで初めてゲームが始まる。
さぁ、この掛け金はどこへ行くのだろう?
まずは証券会社が手数料を取る。
次に、証券取引所が場代を取る。
ポーカーの世界ではカジノがレーキと言われる場代をとるのと同じだ。
最後に、勝ち組みトレーダーが残りのお金を取る。
負けたトレーダーにはなにも残らない。
ここで重要なことは、
相場というポーカーテーブルでは、ポーカーテーブルに入ってくるお金と、出ていくお金は常に同じで、どこかからお金が湧いてくることはない、ということだ。
限りある金額を参加者全員が奪い合うバトルなのだ。
バックテストで優位性が確認されている行動を参加者全員がとったとしたらどうなるだろう?
みんなが勝ってハッピーになるのか?
そんなことはありえない。
参加者全員が最高レベルのトレードスキルを持っていたら、みんなで勝ってみんなハッピーになれるのか?
そんなことはありえない。
トレードというゲームにおいては、必ず誰かが大儲けをし、誰かが大損をする。
トレードがバトルなら、どうすればいいのか?
多くの人はトレードをするときに 確実なものを探そうとする。
だから彼らは数学的なシステムに頼ろうとしたり、トレードアドバイザーが有料で発信するシグナルに頼ろうとする。
だが実際は、どんなに複雑なシステムであっても、どんなに経験豊富なトレードアドバイザーであっても、相場の方向性を正確に予測することはできない。
彼らにできるのは、「もしかしたら、こうなるんじゃないかな?」という程度の予測だ。
確実なものを求めている人にはなんの役にもたたない。
明確な答えは存在しない ということを知ることだ
そのうえで、スキルを身につける。
トレードはスキルだけで勝てるゲームではないが、スキルは必要だ。
スキルとは、
これらのスキルをすべてマスターしてもすぐには勝てない。
長期間にわたり実弾でトレードする経験が必要だからだ。
いつも同じことをしていたらいいわけではない。
今日の相手はどんなプレーヤーで、どんなことをしてきそうなのかを感じ取れなければならない。
例えば、板読みなら、厚い板とか薄い板の基準はその日によって違う。
歩み値にしても、大きな買いや小さな買いといった基準もその日によって変わる。
そういった、勝負に必要な勘所は経験を積まないと身につかない。
さらに、スキルを超えたところでは、日々の生活習慣を整え、自分自身を見つめなおし、自分自信を深く理解するといったことも必要になる。
トレードで安定して勝てるの?
ここまで書いてしまうと、トレードはとてつもなく難しそうで、勝てないんじゃない?
と思わせてしまったことだろう。
決してそんなことはない。
このページの内容を心から理解できるなら、一歩一歩前進し、いつしか安定して勝てるトレーダーになれるだろう。
まとめ
トレードで安定して勝つことは可能だ
ただし、下記のことを理解していなければスタート地点にも立てない。
- 確実性を求めることや明確な答えを見つけることを目標にしてはならない
- トレードに明確な答えがあってほしいという希望を捨てること
- トレードにおける不確実性を好きになること
- トレードはWinWinでみんながハッピーになれるゲームではないこと
- トレードはバトルであること
これらのことを心に刻み込むことができたら勝てるトレーダーになれる可能性が一気に上がる。
そこで自分を見つめ直し、どんなトレードスタイルが自分に合っているのかを見極め、どのようにスキルを磨いていくかを考えることだ。
なかでも、板読みや歩み値を読むスキルを身につけることは、あなたにとって大きな前進となるだろう。
そのスキルは私の電子書籍やこのブログで学ぶことができる。
ここまで理解できたら、あなたはトレードの世界において大きな一歩を踏み出したことになる。
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