板情報について詳しく説明したついでに、リバーサル(反転)での注文分析をおさらいしておきましょう。
以前の記事とはすこし違う説明の仕方をしてみます。
考え方は全く同じですが、よりシンプルに説明しますので、こちらの方がしっくりくる人もいるでしょう。
リバーサルでの3パターン
相場が反転するときには以下の3つのどれかが必ずといっていいほど起きます。
(ここでは上げから下げへの反転を説明しますが、逆も同じです)
吸収
- 勢いよく買われ続けているのに売り板が落ちない
- アイスバーグ注文を使って売り指値がリフレッシュしながら買い注文を吸収する
- 吸収は複数の価格にわたって起きることがほとんど
- より多くの買い注文を吸収した方が、その後の反転の鋭さを期待できる
- 同一気配約定情報ではひたすら買いの方が多く、「買約定残数」も圧倒的にプラスなのに価格が上がらない
吸収のパターンは一番見分けやすいです。
リフレッシュしているアイスバーグ注文(売り指値)に自分も指値で売りを入れることでエントリーし、有利な価格でエントリーできます。
買い手のフェイドアウト
- 買い手が買うのをやめる
- 売り板が薄いのに買い手が興味を示さない場合は一番わかりやすい
このパターンも見分けやすいです。
ただ、不気味な静けさがあるのと、実際に反転するまでけっこう長い時間うだうだするので精神的にはきついことが多いです。
大口の成り行き売りの流入
「吸収」や「買いのフェイドアウト」が起きたあとに大口の成り行き売りがどっと流れ込んでくる場合と、なんの前触れもなくレジスタンスライン付近でいきなり大口売りがなだれ込んでくる場合があります。
実際に大口の売りが大量に出てくるのを待っているとエントリー価格が不利になってリスクレワードが悪くなります。
しかし、大口の成り行き売りを確認できているので勝率は高くなります。
吸収のパターンなどですでにエントリーしている場合は、この動きでエントリーの正当性を確認できます。
3つのうち1つだけが起きる場合もあれば、複数が起きる場合もあります。
しかし、相場が反転する場合、たいていの場合、かならずどれか1つは起きます。
1つも起きないなら、相場は反転しようがないと私は思っています。
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