価格帯別出来高デイトレード講座の第4回です。
株や日経225先物のデイトレやスキャルピングに役立つ価格帯別出来高。
その一歩進んだ読み方を解説しています。
第1回はこちら
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ところでみなさんは価格帯別出来高を使っていますか?
なぜレンジはブレークされるのか
前回の記事では相場の目的は出来高の多い価格帯を作ることだと解説しました。
出来高の多い価格帯ができた後、しばらくたつとどうなるでしょう。
価格はそこにいつまでもとどまりません。
せっかく多くの人が気分よく取引できるエリアを見つけたのに、いずれ次のレベルへと旅立っていきます。
なぜでしょう?
ファンダメンタルが変動し、その銘柄の価値が変わるから?
それもあるでしょう。
しかしデイトレードレベルだと、それは考えにくいです。
本当の理由は、ストップ注文です。
出来高の多い価格帯ができる過程で、多くのスキャルパーは比較的高い位置でショートし、比較的低い位置でロングします。
高い位置でショートしたトレーダーは低い位置で利食いするかもしれませんが、ホールドする場合も多いはずです。
低い位置でロングしたトレーダーは高い位置で利食いするかもしれませんが、ホールドする場合もあるでしょう。
それが繰り返されるうちに、そのエリアの上下にストップ注文が溜まってゆきます。
どこかの時点で大口トレーダーは気がつきます。
そろそろ十分ストップが溜まったんじゃないか?と。
上にも下にもストップは入っています。
レンジの上値をブレークしたなら、そこに入っているストップ注文を燃料にして価格は上がります。
レンジの上に入っているストップ注文はレンジの中でショートしたトレーダーのストップ注文、つまり成り行き買い注文です。
その成り行き買い注文を燃料にして価格は上がるのです。
そしてその買いの勢いがさらに新規のロングも呼び込み、価格がさらに上がるかもしれません。
それと同時に売りの指値を入れていたトレーダーは買いの勢いを見て
「これはもっと上がりそうだな。もっと高いところで売れるんじゃないか?」
と売りの指値をキャンセルするかもしれません。
そうすればもっと価格は上がります。
やがて売り手が妥協できる価格まで上がればそこで買いの勢いは吸収され、そこで大きな出来高ができます。
そしてその周辺でさらに売買が成立し、出来高の多い価格帯(レンジ)ができます。
そしてまたストップ注文が溜まればまた上か下、どちらかにブレークします。
相場はそういうサイクルを繰り返しているのです。
プレデターなパターン
出来高の多い価格帯を上にブレークしたら、いつもそこから価格が上がるわけではありません。
大口が有利な値段でショートポジションを作るためにレンジを上にブレークさせたのかもしれません。
その場合は、上にブレークした直後にストップ注文(成り行き買)が売りのアイスバーグ注文に徹底的に吸収され、上昇はすぐに止まります。
そして大口が十分なショートポジションを作ったところで、今度は相場を叩き落とします。
このようなことがレンジの両端で何度も繰り返されるのが、乱高下相場です。
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価格帯別出来高デイトレード講座 もくじ
- 価格帯別出来高デイトレード講座【1】何ができてどんな優位性があるのか
- 価格帯別出来高デイトレード講座【2】出来高の多い価格帯と少ない価格帯
- 価格帯別出来高デイトレード講座【3】マーケットの目的を理解する
- 価格帯別出来高デイトレード講座【4】ストップ注文を燃料に次のレベルへ
- 価格帯別出来高デイトレード講座【5】プルバックはどこで止まりそう?
- 価格帯別出来高デイトレード講座【6】出来高の多い価格帯に入り込んだら?
- 価格帯別出来高デイトレード講座【7】まずは出来高の芯ができる
- 価格帯別出来高デイトレード講座【8】リバーサル(反転)エントリー
- 価格帯別出来高デイトレード講座【9】出来高の多い価格帯がシフトするトレンド相場
- 価格帯別出来高デイトレード講座【まとめ】
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