価格帯別出来高デイトレード講座の第9回です。
株や日経225先物のデイトレやスキャルピングに役立つ価格帯別出来高。
その一歩進んだ読み方を解説しています。
第1回はこちら
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ところでみなさんは価格帯別出来高を使っていますか?
目次
出来高の多い価格帯がシフトする意味
その日の中で一番出来高の多い価格帯が、時間と共に上にシフトしていく場合、しっかりした上昇トレンドが出ていると考えます。
一番出来高の多い価格帯は、一番多くのトレーダーに受け入れられた価格帯ということです。
その価格帯が時間とともに上方向にシフトしていくということは、
トレーダーがより高い価格を受け入れていっているということです。
一番出来高が多くなくても、しっかりとした出来高が上にできていく場合も同じことが言えます。
高い価格帯が受け入れられるということは、買いが強いということです。
このような場合、下記のような戦略が上手くいきやすいです。
「価格帯別出来高デイトレード講座【7】まずは出来高の芯ができる」の記事で解説した内容とかぶっている部分も多いですが、ここで再確認して復習してください。
出来高の多い価格帯が上に移動し、そこにレンジができた場合のエントリー方法は4つですが、そのうちの1つはお勧めしないので実質3つです。
- レンジの上抜けを見過ごし、ある程度上げた後に下がってきたところをレンジの上端でロング
- レンジの下端でロング
- レンジの上端でショート(お勧めしない)
- レンジの上抜けをブレークアウトで仕掛ける
この状況では、買いが強く、しっかりとした上昇トレンドなのだから、ロングを狙います。
ただし、レンジを形成しながら上げていきますので、エントリーポイントを間違えると無駄なロスカットで損失がかさみます。
出来高の多い価格帯(レンジ)が形成されるのを待ち、レンジの高値と安値を把握します。
そして大切なことが2つです。
- 何をするにしても、レンジの端でエントリーすること
- 上昇トレンドなのだから、リバーサル(空売り)は最後の選択肢であること
この2つのことは常に念頭に置いてください。
1.レンジの上抜けを見過ごし、ある程度上げた後に下がってきたところをレンジの上端でロング
ここで注意したいのは、レンジを上抜けした後、ロングがある程度利食いできるほど上げたかどうかです。
「ある程度」と言うのは銘柄によっても違いますが、5ティック程度上げればGOサインです。
2,3ティックなら、またレンジ内に引き込まれて、レンジの下限を試しに行く可能性が高くなります。
レンジの下端でロング
レンジが形成されたら、なるべく早くその上限と下限を把握し、なるべく低い位置でロングを狙います。
レンジの幅が10ティック近くある場合はレンジの真ん中とレンジの上端でポジションの一部を利食いします。
レンジの幅が狭い場合はレンジの上端でポジションの一部を利食いします。
そうすることでレンジ内で行ったり来たりが長く続く場合も精神的に安定してポジションを保持し、上値のブレークアウトを待つことができます。
レンジの上端でショート
レンジが形成されるのを待ってからレンジの上端でショートを狙う戦略は、期待値的にプラスになるとは思います。
しかし、バイアスが上昇トレンドなのであれば、注文分析などでよほど明確なシグナルが無い限りは、めったなことで空売りは狙わない方がよいと考えています。
レンジの上抜けをブレークアウトで仕掛ける
レンジを上抜けする前にはある程度前兆があります。
- レンジの真ん中よりも下に下げれなくなる
- レンジの下から上に向かって出来高を伴って急激に上げる
このような現象を見たら、レンジの上でブレークアウトを狙う価値があります。
一方、レンジの上端をブレークしない前兆もあります。
- レンジの真ん中と上端の間を何度も往復しているのになかなかブレークアウトすることができない
- レンジの上端で大きく買われた後、2分~3分程度経過しているのにブレークアウトできない
このような場合、ブレークアウトを狙ったロングがストレスを抱えることになり、それを見た大口の売り方がそのストレスを利用してショートを狙ってきます。
最後の選択肢、リバーサルはどんな時に狙う?
このように、しっかりとした出来高で上昇トレンドが発生している場合は、リバーサルはめったなことで狙いません。
では、めったなこととはどんなことでしょうか?
- 主要なレジスタンスラインに到達した
- 注文分析でリバーサルの兆候があった
- 実際に大きな出来高を伴って下落し、出来高の多い価格帯(レンジ)を下抜けしてある程度下げた
そのような場合には、出来高の多い価格帯を背にして空売りを狙うといった戦略をとることになります。
まとめ
一番出来高の多い価格帯が時間と共に上にシフトしていく場合、しっかりとした上昇トレンドが出ていると考える。(その反対もしかり)
その場合の戦略は以下のようなものが効果的。
- レンジの上抜けを見過ごし、ある程度上げた後に下がってきたところをレンジの上端でロング
- レンジの下でロング
- レンジの上でショート(お勧めしない)
- レンジの上抜けをブレークアウトで仕掛ける
注意点は以下の通り。
- 出来高の多い価格帯(レンジ)が形成され、どこが有利なエントリーポイントが分かってからエントリーする
- 出来高の多い価格帯(レンジ)の真ん中ではエントリーしない
- リバーサル(反転)は最後の選択肢である
以上のことを常に意識してトレードに臨めば、長期的に安定して勝てるエントリーポイントを見つけることができるだろう。
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価格帯別出来高デイトレード講座 もくじ
- 価格帯別出来高デイトレード講座【1】何ができてどんな優位性があるのか
- 価格帯別出来高デイトレード講座【2】出来高の多い価格帯と少ない価格帯
- 価格帯別出来高デイトレード講座【3】マーケットの目的を理解する
- 価格帯別出来高デイトレード講座【4】ストップ注文を燃料に次のレベルへ
- 価格帯別出来高デイトレード講座【5】プルバックはどこで止まりそう?
- 価格帯別出来高デイトレード講座【6】出来高の多い価格帯に入り込んだら?
- 価格帯別出来高デイトレード講座【7】まずは出来高の芯ができる
- 価格帯別出来高デイトレード講座【8】リバーサル(反転)エントリー
- 価格帯別出来高デイトレード講座【9】出来高の多い価格帯がシフトするトレンド相場
- 価格帯別出来高デイトレード講座【まとめ】
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