トレーダーとしてお金を稼ぎたいなら、大口のやっていることに逆らうのではなく、大口にコバンザメのようについていく必要があります。
そのためには、いったんトレンドが発生したら、流れに逆らうのではなく、流れに乗ることです。
明確な逆張りのサインが出ているなら逆張りをするのもありですが、そうでないなら徹底的にトレンドの流れに乗ります。
トレンドを見極めるには、トレンドラインやトレンドチャネルを引くのが有効です。
なぜかは分かりませんが、トレンドラインやトレンドチャネルでチャートはよく反応するからです。
そんなこと知ってるよ!
という声が聞こえてきそうですね。
しかしそこに出来高の分析をからめると、とてもパワフルな裁量トレード手法が完成すると言ったらどうですか?
株でも先物でも、FXでも上手く行っている手法です。
まぁ、とりあえずは読んでいってください。
まずは、なぜトレンドラインを引くのか?ってところから解説しましょう。
目次
トレンドライン(トレンドチャネル)を引く理由
トレンドラインを引く理由は以下のようなものです。
- トレンドの方向性を知るため
- 近い将来の値動きにおけるレジスタンスラインとサポートラインを知るため
- ブレークアウトするポイントと、反転するポイントがどこかを知るため
●トレンドの方向を知る
相場というのは、レンジ相場になることの方が圧倒的に多いのですが、ときどき方向性を持って一定の値幅でアップダウンしながら推移することがあります。それがトレンドです。一般的には30%の時間はトレンドが出るといわれています。
移動平均線を使ったり、トレンドラインやトレンドチャネルを使うことでトレンドの方向性を明確にすることができます。
私はトレンドラインやトレンドチャネルを使うことが多いです。
●近い将来の値動きにおけるレジスタンスラインとサポートラインを知るため
いったんトレンドが形成されると、チャートはトレンドラインに反応しながら上がっていくことが多いです。
トレンドラインを引いていると押し目(トレンドに逆らう値動き)が終わるポイントをピンポイントで予測することができます。トレンドライン付近でローソク足の出来高と値幅を分析するのがサンチャゴ流のチャート分析です。
古いトレンドラインが後になって意識されることがよくあることも重要なポイントです。
●ブレークアウトするポイントと、反転するポイントがどこかを知るため
トレンドチャネルから力強くはみ出る場合はリバーサル(反転)の前兆や、トレンドの加速のサインとなります。
トレンドラインとトレンドチャネルの引き方と使い方
私はトレンドラインというよりは、トレンドチャネルを引くことの方が多いです。
一本だけ引くものをトレンドラインというなら、トレンドの上と下に2本引くものをトレンドチャネルといいます。
トレンドチャネルとは、スイングハイを結んだラインとスイングローを結んだライン、2本のラインを引いてチャートの通り道を予測するものです。
以下のような手順でトレンドチャネルのラインを引くことができます。
上昇トレンドの場合
これから上昇トレンドになるのでは?と予測している状況だと仮定します。
上昇トレンドなら、2つのスイングローができた時点でその2点を結んでラインを引き、延長線上にラインを伸ばします。
下の例を見てください。まずは2つのスイングロー、AとCを結びます。これが下トレンドラインです。1本だけ引く一般的な方法なら、これがトレンドラインです。
次に、1つのスイングハイ(B)を起点として先程引いた下トレンドラインと並行なラインを引きます。これが上トレンドラインです。
下トレンドラインと上トレンドラインの空間をトレンドチャネルと言います。
トレンドチャネルは予測されるチャートの通り道となります。
出来高分析やチャートリーディングなどをして上昇トレンドになると予測したとします。
その場合、トレンドチャネルの空間を上下にバウンドしながら上がっていくイメージを持つとうまくトレードできます。
下トレンドラインに向かう動きのローソク足のパターンや出来高を読み、条件が整えばロングエントリーします。
そして、上トレンドラインに向かう値動きのローソク足のパターンや出来高を読んで利食いします。
●下降トレンドの場合
下降トレンドチャネルの引き方も上下が逆なだけで全く同じ方法で引けます。
下降トレンドなら、2つのスイングハイができた時点でその2点を結んでラインを引き、延長線上にラインを伸ばします。
これが上トレンドラインです。一本だけ引くなら、これが下降トレンドのトレンドラインです。
次に、1つのスイングローを起点として先程引いた上トレンドラインと並行なラインを引きます。これが下トレンドランです。
下トレンドラインと上トレンドラインの空間をトレンドチャネルと言います。
トレンドチャネルは予測されるチャートの通り道となります。
スイングハイとスイングロー
一旦トレンドチャネルを引いた後も、新たにできていくスイングハイとスイングローを注意深く観察することで中期的な強弱が分かります。
また、一本一本のローソク足を観察することで短期的な強弱が分かります。
以下の原則はどんな時間軸のチャートでも同じです。
上昇トレンド
これらの事象が重なる状況では、買いの方向に大口のサポートが得られているということです。
ですからこのような状況では文句なしでロングを狙います。
下降トレンド
- スイングハイを切り下げて下がっていく場合は、中期的に見て弱気である
- 一本一本のローソク足の高値が切り下がっていく場合は、短期的に弱気である
- 下げる時に出来高が多く、上げる時に出来高が少ない場合は、弱気である
これらの事象が重なる状況では、買い方向に大口のサポートが得られていない、もしくは大口が空売りしているということです。
このような状況では買いを狙わない、もしくは空売りを狙います。
トレンドライン/トレンドチャネルのコツ
- 直近のトレンドラインだけでなく、古いトレンドラインや、フィボナッチラインなどと重なるエリアは意識されやすい
- 上の時間軸や下の時間軸のトレンドも意識する
- トレンドラインはあくまで目安、ガチガチのルールにしない
- トレンドチャネルはサポートライン、レジスタンスラインとして機能する。
以上のようなことに意識するとトレンドチャネルを有効に使えるでしょう。
4つめがいちばん重要ですので、ちょっと補足説明しますね。
トレンドチャネルを抜けるには大口の努力が必要になります。
相場は最弱抵抗線に沿って進む
前回の記事で解説しましたね。
トレンドラインやトレンドチャネルを抜けようとする方向は最弱抵抗線に沿った方向ではありません。
ですから、その方向に突き抜けるなら、それなりの努力が必要だということです。
上下のトレンドラインに近づく際の大口の努力(出来高)と結果(値幅)を分析することで、トレンドラインで反発するか、トレンドラインを抜けてしまうかをある程度予測できるというわけです。
トレンドラインに近づく際のローソク足の値幅と出来高に注目してみてください。
きっと新たな発見があると思いますよ。
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