レジスタンス
レジスタンスや抵抗線という言葉をよく使います。その意味を突き詰めて考えてみましょう。
相場の仕組みの観点からレジスタンスを考えてみると、上げ始めた値動きに対して抵抗線が存在する理由は、「上がり始めたらすぐに売ってくる人達」がいるからです。
その場合、大口は株価を上げ始める前にすべての浮動株を吸収しきれていなかったということです。
株価の上昇に対して売ってくる人がたくさんいると、上昇トレンドの発生を妨げることになります。
ですから、上げ始める前に、ほとんど全ての浮動株が大口や勝ち組トレーダーの手にわたっていなければならないのです。
群集心理
一旦上昇トレンドがスタートすると、他のトレーダー達はその動きについていこうとします。群集心理が働くからです。
人間は自由ですから、群衆に従う必要はありません。好きなように行動してよいはずです。
しかし、大損する危険にさらされたり、大きなチャンスが見え隠れする場面において、人間は驚くほど群衆心理に影響されやすくなります。
この群集心理を理解し、利用しているから大口トレーダーは面白いように稼ぐことができるのです。
群集心理についてもう考えてみましょう。
我々一般トレーダーにとって、群集心理はどのように重要なのでしょうか。
人類全体の性質が変わらない限り、相場における群集心理の働きも変わることはありません。
ですから、トレーダーとして、私たちは常に群集心理を意識しておく必要があります。
株式市場における相場の反転に関して、2つの原則があると思っています。
群集心理1
悪いニュースに伴う株価の値下がりを目の当たりにすると、群集はパニックを起こします。そして群集心理に従って売ります。
群集心理を理解しているトレーダーとして、我々は次のようなことを問いかけます。
「大口トレーダーはこの価格帯でのパニック売りを吸収する意図があるのか?」
もしそうなら、それは相場の強さを示すサインとなります。
群集心理2
良いニュースを伴う株価の急激な上昇を目の当たりにすると、群集は買いそびれたことに耐えられなくなります。そして値動きに乗り遅れる恐怖に耐えられず、ずいぶんと遅れて買います。すでに買いポジションを持っていて買い益しするかもしれません。
しかしこの段階においては、こんな問いかけをする必要があります。
「大口は群集の買い注文を吸収して売り抜けているのではないか?」
もしそうなら、弱さのサインとなります。
一般トレーダーはどうすればいいのか
一般トレーダーはいつも大口の罠にかかって大損する運命なのでしょうか。
それは我々次第です。
優秀な専業トレーダーは大口の餌食になるのではなく、大口の行動を読んで狼になる道を選びます。相場が動く原理を理解し、ニュースや見せ板、証券会社のアドバイスに悪い影響を受けないように努力します。
他の一般トレーダーが悪いニュースでふるい落とされているとき、優秀なトレーダーは買いを狙います。
群集が遅れて買っていて、大口がその買いを吸収しているなら、売りのチャンスをうかがいます。
決して忘れてはならないのは、トレードをするということは、世界でも有数の頭脳と資金をもった最強の集団が支配する世界に入っていくということです。
やるべきことは、彼らのやっていることにコバンザメのようについていくことです。
勝ち組大口トレーダーについていくには、需給を理解し、大口がその株を買っているのか売っているのかを見極める必要があります。
大口がアキュミレーション(買い集め)しているときに自分も買うことができ、ディストリビューション(売り抜け)しているときに自分も売ることができ、さらにどんな時も決してバカなことをしない精神力があれば、私たちに勝てない理由はなにもありません。
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