何が価格を動かすのか
相場におけるありがちな誤解
「買い手が売り手よりも多いから価格が上がる」
というのがある。
だが、そんなことはありえない。
マーケットの目的は、買い手と売り手を引き合わせ、取引を成立させることだ。
もしあなたが家を買いたいと思ってるが、売り手が一人もいなかったらどうなるだろう?
あなたは何も買うことができない。
そして価格は上がりも下がりもしない。
それは株でも先物でもFXでも同じだ。
え!そうなの?と思った人はマーケットがなぜ動くのかを理解できていないと思うので、この記事で再確認してほしい。
成り行き注文が発注されなければどうなるか
これは日経225先物の板だ。
15270に49枚の売り注文、15265に318枚の買い注文が入っている。
これらは最良売指値、最良買指値と呼ばれる。
いわば、この金融商品の2つの値段だ。
今すぐ買える値段は15270で、今すぐ売れる値段は15265ということだ。
この状態で、もし成り行き買い注文も成り行き売り注文もまったく入って来なかったらどうなるだろう?
答えは、何も起きない だ。
買い手が妥協して、
15265に指値を入れて待っていれば買えるかもしれないけど、
急いでいるから、成り行きで今すぐ買う!
もしくは、
売り手が妥協して、
15270に指値を入れて待っていれば売れるかもしれないけど、
急いでいるから、成り行きで今すぐ売る!
という行動をとらない限りは相場は全く動かない。
つまり、買い手と売り手、どちらが多いかではなく、
どちらが急いでいるかで上がるか下がるかが決まるということだ。
買い手が急いでいるから価格が上がる
売り手が急いでいるから価格が下がる
当たり前のことではあるが、このことをしっかりと理解していることは板や歩み値を読むうえでとても大切なことだ。
そういうことを理解できたら、
大口が急いでいるなら、その動きは継続するのではないか?
小口が急いでいて大口が静かなら、その動きは罠ではないか?
そういう考え方ができるようになる。
「歩み値」に関する記事のもくじ
- 歩み値の基本のきほん 歩み値の売り/買いどっち?
- 歩み値の読み方 【1】
- 歩み値の読み方 【2】
- 歩み値の読み方 【3】
- 歩み値の読み方 【4】
- 歩み値の読み方 【5】
- 歩み値の読み方 【6】
- 歩み値の読み方 【7】
- 歩み値の読み方 【8】
- 歩み値の読み方 【9】
- 歩み値を読むための 6つの要素 【1】 歩み値のスピード
- 歩み値を読むための 6つの要素 【2】 歩み値のサイズ
- 歩み値を読むための 6つの要素 【3】 歩み値の支配権
- 歩み値を読むための 6つの要素 【4】 歩み値の結果
- 歩み値を読むための 6つの要素 【5】 歩み値のやる気
- 歩み値を読むための 6つの要素 【6】 歩み値の あきらめ
- 歩み値の6要素 まとめ
- ラインでリバーサル(反転)するか?歩み値を使って判断する方法
- ラインをブレークアウトするか?歩み値を使って判断する方法
- 株デイトレーダーの筋トレ|歩み値読解力をつける3つの練習法
- アイスバーグ逆張りデイトレ手法 めちゃめちゃ役立つ4つの注意点
- エントリーの精度が上がる!ストップ注文(損切り注文)の見分け方
- 大口はマインスイーパー?ストップ狩りについて考えてみた
- 株・日経225先物デイトレーダー必見! 逆張りエントリーマニュアル
- 変化に気づいてデイトレで勝つ!歩み値を使って相場の変化に気づく1つの方法
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