プロのトレーダーは板や歩み値をどのように使っているのだろうか。
純粋なスキャルパー
まず、純粋に歩み値や板だけをみてエントリーからエグジットを完結するトレーダーがいる。
たいていの場合はスキャルピングで、数秒から数分でエントリーからエグジットまでを完結する。
歩み値を読んで勢いがなくなったらすぐに利食いをし、また勢いが出そうなら再度エントリーするといったような目まぐるしい売買をする。
そのような技術を持っているトレーダーは少数だが、彼らはレバレッジを目いっぱい使い、恐ろしいほどの利益を上げている。
彼らは特に大型銘柄や先物など、板の厚い金融商品を好んでトレードする。
チャートと板/歩み値の複合技
しかし、私を含め、大部分のトレーダーはチャートパターンやテクニカルをベースにしたトレード戦略を持っていて、そのエントリー時の最終確認に板と歩み値を使う。
チャートやテクニカル戦略の勝率を上げるためのプラスアルファ―といってもいいだろう。
私の場合だと、ラインでの逆張りをする際、逆張りすべきか、すべきでないかを最終的に判断するのに板と歩み値で確認している。
具体的にどういったことを確認するのか?
- 大口は自分と同じ方向にトレードしているのか、それとも逆方向にトレードしているのか?
- 大口は何らかの罠を仕掛けていて、その罠は私のエントリーにとって不利に作用するか、それとも有利に作用するのか?
- 自分のエントリーは大口のやっていることに逆らっていないか?
- 自分のポジションは大口からのサポートを得られそうか?
そのような観点で板と歩み値を見て、確認が取れたなら自信をもってエントリーできる。
もちろん、
チャートパターンやテクニカルのセットアップのシグナルが発生しているのだから、板や歩み値の確認が明確にとれなくても、よっぽど悪い状況でないならエントリーすることもある。
ただ、板や歩み値で大口のサポートを確認することで勝率が上がるし、かなり有利な状況ならロット数を上げて攻撃的に攻めることもできる。
そのようなプラスアルファ―な優位性はトレーダーのトータルな利益を大きく左右する。
以前の記事で、勝てないトレーダーはテクニカルについてはすごく詳しいが、板や歩み値の読み方は知らないというお話しをしたが、この差こそが勝てるトレーダーと勝てないトレーダーを分けているのではないかと私は思っている。
「歩み値」に関する記事のもくじ
- 歩み値の基本のきほん 歩み値の売り/買いどっち?
- 歩み値の読み方 【1】
- 歩み値の読み方 【2】
- 歩み値の読み方 【3】
- 歩み値の読み方 【4】
- 歩み値の読み方 【5】
- 歩み値の読み方 【6】
- 歩み値の読み方 【7】
- 歩み値の読み方 【8】
- 歩み値の読み方 【9】
- 歩み値を読むための 6つの要素 【1】 歩み値のスピード
- 歩み値を読むための 6つの要素 【2】 歩み値のサイズ
- 歩み値を読むための 6つの要素 【3】 歩み値の支配権
- 歩み値を読むための 6つの要素 【4】 歩み値の結果
- 歩み値を読むための 6つの要素 【5】 歩み値のやる気
- 歩み値を読むための 6つの要素 【6】 歩み値の あきらめ
- 歩み値の6要素 まとめ
- ラインでリバーサル(反転)するか?歩み値を使って判断する方法
- ラインをブレークアウトするか?歩み値を使って判断する方法
- 株デイトレーダーの筋トレ|歩み値読解力をつける3つの練習法
- アイスバーグ逆張りデイトレ手法 めちゃめちゃ役立つ4つの注意点
- エントリーの精度が上がる!ストップ注文(損切り注文)の見分け方
- 大口はマインスイーパー?ストップ狩りについて考えてみた
- 株・日経225先物デイトレーダー必見! 逆張りエントリーマニュアル
- 変化に気づいてデイトレで勝つ!歩み値を使って相場の変化に気づく1つの方法
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