株にしても日経225先物にしても、その時の相場環境により、うまくいくエグジット戦略は異なる。
- レンジ相場ではターゲットに指値をいれて利食いする方が上手くいく
- トレンド相場では、トレイリングストップにする方が大きな利益を上げれる
このように単純に分けれたらいいのだが、そうはいかない。
トレンド相場でもターゲットに指値を入れておいた方が上手くいくときもある。
値動きが乱高下しながらのトレンド相場の場合がそうだ。
乱高下するトレンド相場では、トレイリングストップだと最悪のところでストップにかかってしまう。
ストップにかかったとたんにまた反転してトレンドが継続していく。
だれしも経験があることだ。
レンジ相場の場合はとにかく指値で利食いをするのが鉄則だ。
レンジ相場なのにトレイリングストップの方が良いなんてことはまずない。
一般的には7割がレンジ相場で、3割がトレンド相場になると言われている。
8割と2割という説もあるくらいだ。
そう考えると、トレイリングストップが上手くいく状況はかなりレアだということに気づく。
また、レンジ相場になるのか、トレンド相場になるのかはある程度後になって分かる。
ポジションを管理している段階ではどちらなのかはっきりしないことは多い。
それならば、すくなくともポジションの一部はターゲットで指値利食いしておくのが賢い選択だ。
「いや、バックテストではトレイリングストップが上手くことになってるんだ!」
と反論する人がいるだろう。
しかしそれは、たまたま綺麗なトレンドが出た時に、「よくそこまで利益を引っ張れたな」というようなポイントまで利益を引っ張れたらの話だ。
そのレアなケースで一回でも取り逃がしたら、バックテストなんて何の意味もなくなる。
トレンドが出る場合に乱高下することが多いのか、穏やかなトレンドを描くことが多いのか。
銘柄によっても違うし、全体の相場環境によっても違う。
自分がトレードする相場の特徴はどんな感じだろう?
今の相場環境はどんなだろう?
そのことは常に意識しなくてはならない。
直近の値動きはかなり乱高下しているのに、この瞬間から綺麗なトレンドになるという希望を持ってトレイリングストップに頼るのは賢い選択ではない。
Leave a Reply