負けた分をどうやって補充するか
トレードで失った資金は、トレード以外の収入源から、働いて補充するのが現実的だ。
デイトレードを始める人は勝てる前提で始める人が多いが、ほとんどの人はしばらく負け続けるところからスタートすることになる。
ドローダウンが出てトレードをいったん止めることになった時、どのようにして失った資金を補充するのかを考えておかなければならない。
「負けた分はトレードで取り返す!」と意気込む人もいるだろう。
しかし、それでは傷をさらに深くしてしまう。
私は過去にそのミスを犯した。
半分の資金を失った時点でデイトレードをストップすればよかった。
失った資金を働いて補充しながら頭を冷やせばよかった。
なのにトレードで取り返そうとし、最後にはほとんどの資金を溶かしてしまった。
みなさんには私のミスから学び、もっと賢くやってほしいと思う。
仕事を辞めてデイトレーダーを目指すにしても、ダメだったときに何らかの方法ですぐに社会復帰できる方法を残しておくことが必須だ。
パートタイムで働きながらデイトレーダーを目指すのも良いだろう。
サラリーマンをやめて専業になりました~すぐにおもしろいように稼げてます系のブログがたくさんあるが、それはレアなケースだ。
ほとんどの人は資金を失う所から始まると思っておいた方がよい。
あのジェシーリバモアですら全財産を何度も失っているわけだから。
自分だけは大丈夫とは思わないほうが賢明だ。
このような覚悟を持つと、デイトレードというビジネスにどれだけの資金を突っ込むべきか?を事前に良く考えて、リザーブ資金を用意しておくことの重要性が理解できる。
リザーブ資金でトレードを再開する場合はいったんゲームは終わり、一からスタートする気持ちで始められる。
一旦撤退すべき人に
トレードをスタートして資金の半分以上、もしくは最初に決めた金額を失っている場合は、一旦撤退し、働きながら頭を冷やした方が良い。
その状況になったとしても、過度に落ち込む必要はない。
どんな人であれ、どんなビジネスであれ、成功する前には必ず試練があり、
その試練をあきらめずに乗り越えた人だけが成功することができるような仕組みに、この宇宙はなっているのだから。
昔、私が全財産を溶かして撤退したとき、早朝の配送トラックを運転しながら、
「なぜこうなってしまったのか?なぜ負けたのか?」、日の出を見ながら考えたのを覚えている。
その期間はとても辛かったが、あの時あきらめなかったから、今の自分があると思っている。
皆さんも、本当に勝てるデイトレーダーになりたいと思っているなら、1年やそこらであきらめてはならない。
1年であきらめるなら、最初からやらない方が良い。
それはまるで、「1年で医者になれるかどうかやってみよう。なれなかったら、あきらめよう。」と言っているのと同じことだ。
資金管理 さいごに
資金管理について解説してきたが、その重要性を理解してもらえただろうか。
ここまでしっかりと考えてデイトレードに挑めば、痛い目に合うにしても、タダではやられないだろう。
みなさんが、デイトレードをビジネスとしてとらえ、長期的に自分を成長させていってくれることを切に願う。
karasu says
atはじめまして、いつもブログ興味深く拝見しています。私は、FXトレードメインのトレーダーで、株は殆どやりませんが、非常に勉強になります。(電子書籍も買わせていただきましたヨ)
「皆さんも、本当に勝てるデイトレーダーになりたいと思っているなら、1年やそこらであきらめてはならない。1年であきらめるなら、最初からやらない方が良い。」、至言だと思います。
私も納得いく手法が身に付くまで、約2年かかりました。好きこそものの上手なれ、というか、あきらめないことが大切。けど損切られて、マーケットから撤退しないことも大切ですね。
私もテクニカルおたくでしたが、最終的にはテクニカルから離れました(全く使わない訳ではないですが)。けどそこに至るまでの試行錯誤が大切だったんだろうなぁ、と今では思っています。
今後もブログ更新、頑張ってください。では。
サンチャゴ says
atkarasu さま
コメントありがとうございます。
そして、電子書籍のご購入ありがとうございます。
やはり2年ぐらいはかかりますよね。
私は3年ほどかかりました。
「試行錯誤」、本当にそれにつきますね。
何かを見つけたと思っては打ち砕かれる。
トレードってそれの繰り返しですよね。
karasuさまも最終的にはテクニカルから離れて成功されているとのこと、とても興味深いです。
今後ともよろしくお願いします。