このサイトの右側、サイドバーに設置してある人気ブログランキングのアンケートにたくさんのコメントをいただいております。
みなさま、大変ありがとうございます。
厳しいお言葉もいくつかいただいていますが、ほとんどは「役に立った」といったご意見が多かったので安心しました。
そのなかで、いくつか質問が寄せられていましたので、このページで回答させて頂こうと思います。
- Q:さんちゃご様、書籍頑張っていますが、板読みでABCファンドのマイケルが予め利食い売り注文を入れるとありましたが、買いを入れる前に、こんな事ができるのでしょうか?
- A:
はい、買い注文が全て約定する前に、空売りの指値注文を入れてあるのです。
買い注文が約定する前にブレークアウトしてしまったらどうするんだ?
と思いますよね。
その場合でも、大口はコロケーションという、取引所の施設内に売買執行のシステムを置ける仕組みを利用しているでしょうから、我々よりも一呼吸早く「レジスタンスラインの板が落ちる」瞬間を察知することができ、不用意な空売り注文が約定する前にキャンセルすることができるのだと思います。
もちろん、私は中の人ではありませんから、これは私の憶測にすぎませんけれど。 - Q:大変勉強になっております。1つ質問ですが出来高などでボロ株の動きをとらえることはできるのでしょうか?動き出すと一瞬で動くので難しい部分があるような気がしたのでぜひ教えてください。
- A:残念ながら、私はボロ株的な銘柄をトレードした経験が無いのでこの質問にはお答えする立場にありません。ただ、ボロ株だけに普段の出来高が少ないでしょうから、出来高が増えてきているというのは分かりやすいのではないでしょうか。売買が活発になってきたところで「振るい落とし」があったり、底値付近を「試す動き」が成功したら、それは急激な上昇が近いことの予兆かもしれません。
- Q:質問です。サンチャゴさんのデイトレは、寄り付きでエントリーする事はないのでしょうか?
- A:寄り付きの瞬間にエントリーすることはないです。
しかし、寄り付き直後にあらかじめ引いていたレジスタンスライン/サポートラインをブレークしようとして失敗するのをみたら、迷わず逆張りエントリーします。
また、レジスタンスライン/サポートラインを抜けてグイグイ進んでいくなら、早めにエントリーしないと置いてけぼりになりますので、板読みをして飛び乗ります。
寄り引けシステムといったようなものは一切やりません。 - Q:出来高が増えながらの陰線は相場の弱さを示しますとありますが、底とは考えられないでしょうか?
- A:微妙な表現になってしまいますが、「極端に大きな出来高の陰線」は底を付けた兆候になり得ます。
また、大きな出来高の陰線で下げた直後のローソク足が、陰線を全否定するような陽線であれば、陰線の出来高は大口の買だったと捉えることができます。
つまり、負け組のトレーダーが大量に売っているなか、大口は指値で買っていたということです。陰線の出来高と値幅を組み合わせて分析することも重要です。
もう一つ注意点ですが、極端に大きな出来高の陰線は強さを示しますが、それをサインにデイトレレベルで買いエントリーすると、多くの場合は早すぎます。
(板読みスキャルピングの場合は別)
なぜならそこはまだアキュミレーション(買い集め)が始まったばかりだからです。
そこから「振るい落とし」が何度か行われることが多いということを知っておく必要があります
極端に大きな出来高を伴う陰線が出現したら、「あ、アキュミレーションが始まったのかな~」ぐらいに思って観察するのが丁度いいと思いますよ。 - 電子書籍の方買わせていただきました。大変勉強になり内容も興味深いものでした。質問なのですが相場が終わった後に勉強したいです。同一約定気配分析や歩値を見直して注文のキャンセルやアイスバーグ注文の痕跡などは見つかるものでしょうか。
- 可能ですよ。
スクリーン録画ソフトを使って日中の板情報、歩み値、同一気配約定を録画しておけば、後から復習できます。スクリーン録画を使わずに、「指値注文」のキャンセルやアイスバーグ注文の痕跡を後から見ることはできません。
板情報の変化はどこにも記録されていないからです。データを記録して後からプログラムでデータを解析するとなると、難易度は一気に上がります。
もしあなたがプログラミングが得意な方なら、楽天RSSと岡三証券RSSを用いることで可能になるかもしれません。
楽天RSSで板情報の変化を記録し、岡三証券RSSで買い約定と売り約定のデータを記録します。
その2つのデータを付き合わせればその時に板と歩み値で何が起きていたのかを再現することができるかもしれません。
歩み値のデータはe-Signalという海外のデータベンダーからも購入できます。残念ながら、e-Signalでは日本株の板情報は提供していません。私はプログラミングがそれほど得意ではないので、具体的にどうすればよいのかまでは分かりません。
それを実現するにはとてつもない勉強時間と試行錯誤が必要になると思います。スクリーン録画の方法で、2、3の銘柄の動きを見直すのが手っ取り早くてよいと思いますし、それで十分です。
- 電子書籍がどうしても購入できません。キンドル・アマゾンの設定を繰り返すも不器用なのかできません。書籍3冊について、キンドル以外で入手する方法はありませんでしょうか。
- 電子書籍が購入できないとのこと、ご迷惑をおかけしております。
残念ながら、Kindle Direct Publishing のルールにより、Amazon以外のルートでコンテンツを配信することを禁止されているので、他ルートでの配信ができないのです。
Amazonのカスタマーサポートは迅速に対応してくれますので、いちど問い合わせてみていただけませんでしょうか。