プルバックエントリーは奥が深い
今日の株式市場はダウントレンドとなりました。
ダウントレンドではプルバックを待って空売りを仕掛けるというのが普通の戦略だと思います。
プルバックとは、トレンド発生中の押しや戻しのことです。
このプルバックエントリーですが、簡単なようで、実はとても奥が深いです。
綺麗なトレンドが出ている間はよいのですが、いったんトレンドラインを抜けてしまった後はどう立ち回ればよいのか?というのがあります。
例えば、ダウントレンドのプルバックで空売りエントリーしたポジションがロスカットになった場合にその後どうするか?
空売りはもうやらないのか?
買うのか?
今日のパナソニック株を例に私の考え方を解説しましょう。
トレンドラインを抜けるまでと抜けてからのちがい
基本的に、自分の相場観が「ダウントレンドだ!」と言っていたら、トレンドラインを越えてくるまでは積極的に空売りを仕掛けます。トレンドラインにタッチするポイントだけでなく、板や歩み値で空売りのチャンスを見つけたらガンガン攻めます。
特に、小口の買いが調子にのっているところを好んで叩きます。
そして、トレンドラインを越えてしまったら?
それでもなお空売りを狙います。
ただし、条件が厳しくなります。
- 明らかに大口が買い始めたとわかるほどの大きな買いが連続して出た場合は空売りをやめる
- 直近のスイングハイを抜けるまでは待つ
- 直近のスイングハイを抜けるときに小口のストップ買注文が出るのを確認するまでは空売りをしない。
- 小口のストップ買注文が出た後に大口が売り始めるまでは空売りはしない
青のトレンドラインを抜けるまではひたすら空売りをやっていました。
1135のサポートラインをすこしだけ下にブレークした後のプルバックでトレンドラインを上に抜けてきます。
この時、私はまだ下げる、下にブレークしていく可能性が高いと見て、トレンドラインとVWAPのSTDとトラップラインが重なる1141辺りで空売りを仕掛けていました。
なぜまだ下げると思ったのか?
今日はそんなに出来高は多くありませんが、お昼からの下落で出来高が伸びていること、
また、単純に私は空売りが好きだからというのもありました。
その近辺で2回空売りが2ティックのロスカットになります。
そこで一旦頭を冷やし、セオリー通りにスイングハイを抜けて小口の買いが調子に乗ったあとで大口の売りがたたいてくるまでは待つことにしました。
上の画像では青の矢印でSHとなっているポイントです。
トレンドラインを上に抜けてしまったからには、空売りをしていたトレーダーの中にはロスカットが遅れてしまい「やっちまった状態」になっている連中が一定数います。
そういう「やっちまった空売り組」が耐えきれずにロスカットになるまでは下げないことが多いのです。
その後、案の定、2つのSHを上に抜けさせて「やっちまった空売り組」をロスカットに追い込んだあと、大口が売り始めます。
下の画像はその時の同一気配約定情報です。
そのあとの一瞬の戻しで空売りしました。
結局下値はブレークしてくれませんでしたので大きな利益にはなりませんでしたが、2回のロスカットの分は十分とりかえしておつりがきました。
トレンドラインを抜けてしまった後のこのような値動きはしょっちゅうあります。
このごく一般的な値動きにおいて、2つのタイプのトレーダーが負けています。
- トレンドラインを抜けたのに強引に「攻めモード」で空売りを続けたトレーダー
- スイングハイを上に抜けたところで「買いだ!」と思い、遅れてロングエントリーしてしまったトレーダー
私はそういう立場に自分が置かれないようにすること、
そして、そういう立場に置かれたトレーダーを見つけることを意識しています。
トレンドラインを抜けたあとのエントリー手法 まとめ
トレンドラインを抜けてしまったら「攻めモード」は終了。
ダウントレンドなら、直近のスイングハイを抜けた後の返りを見るまではエントリーしない。
スイングハイで小口の買いが調子に乗り、大口の売りがたたいてきたらそこが空売りのチャンス。
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