このページでは、株のデイトレードやスイングトレードにおいて、プロトレーダーの私が日々行っている銘柄選びの考え方と、銘柄選びに使用しているインジケーターについて分かりやすく解説します。
一瞬の強弱だけで銘柄を選ぶと、高値掴みになってしまいがちです。それを避けるため、私は大口約定件数の推移を把握したり、セクター別・銘柄別に時系列の強弱比較を行うことで精度の高い銘柄選びを実現しています。
あなたが株のデイトレーダーでもスイングトレーダーでも
・今どの銘柄をトレードすべきなのか?
・今どのセクターの銘柄を選ぶべきなのか?
という問題にぶち当たります。
その時、行き当たりばったりで銘柄を選んでしまうのと
根拠をもって「これからチャンスが来そうな銘柄や通貨ペア」
を選択できるのとでは雲泥の差が出ます。
もちろん、たった1つの銘柄だけを常に追いかけ続ける
というスタイルもあります。(昔は私もそうでした)
しかし、もっとも効率的で、最も儲かるのは
今チャンスが来ている銘柄やを選び
そこに資金と集中力のパワーを集中させることです。
では、株の比較分析は
どのようにすればよいのでしょうか?
株なら値上がりランキングの上位に入っている銘柄を狙うと良いのでしょうか?
それが上手くいく時もあります。
しかしそれだけだと、高値掴みになることが圧倒的に多くなります。
ランキング上位の銘柄を狙うというのは
他のすべての一般投資家と同じ行動をとるということです。
お金の奪い合いである相場において
他の参加者と同じレベルのことをしていては
決して安定して勝つことはできません。
ではどうすればよいのか?
サンチャゴ流の株比較分析
私は株のデイトレードでもスイングトレードでも、
以下のような考え方で銘柄を探します。
・これから強い上昇が始まりそうな銘柄を探す
・今の上昇が信頼できる銘柄を探す(上昇が継続しそうな銘柄を探す)
単純に値上がりランキング上位に入っている銘柄だけを見ているわけではありません。
これからどうなりそうか?
を重視して銘柄を探します。
そのために何を分析すればよいのでしょうか?
私は以下のようなことを分析します。
- セクター別に分類して値動きを分析する
- 出来高が増えている銘柄を探す
- 大口の約定が増えている銘柄やセクターを探す
- 時間外約定(ToSToNET)が増えている銘柄を探す
このような考え方で株の銘柄を探すことで
その日、その週に大きく動きそうな銘柄を高確率で探すことができます。
上記のような観点で銘柄を探すことにより
あるセクターのある銘柄がそろそろ上げ始めるんじゃないかな?
という予測ができていると、実際の値動きが始まった時の自分の反応が変わってきます。
大きく動いている銘柄を指をくわえて見るだけにはならず
「この銘柄が上げ始めるのを待ってました!」
という気持ちで迎え撃つことができ、実際に胸を張ってチャンスに賭けることができるようになります。
私の比較分析手法は、独りよがりのものではありません。
私の比較分析手法は、1900年代の伝説的トレーダー、ジェシーリバモアの手法や
BNFさんの手法を参考にし、試行錯誤しながら作ってきました。
伝説的なトレーダーやとてつもなくすごい結果を出し続けたトレーダーは
ほぼ間違いなく、比較分析をトレードの判断に取り入れています。
例えば、19世紀の米国株式市場で大活躍したジェシー・リバモアやワイコフの手法は
以下のような特徴を持っていました。
比較分析、歩み値分析、出来高分析を組み合せて行うことで
大口トレーダーが買占めや売り抜けを行っている銘柄を探し
ローリスクハイリターンなエントリーを狙う
近い将来に大きく値上がりしそうだという根拠にはいろいろあります。
まず、チャート分析や歩み値分析から読み取れる根拠があります。
それと同時に、セクター別や銘柄別に値動きを比較することで見えてくる根拠というのもあるのです。
もしあなたが一流のトレーダーになって大きな利益を上げつづけたいのであれば
「比較分析を避けて通ることはできない」ということを肝に銘じてトレードを学んでいってください。
株の比較分析が圧倒的に進化した
もともと私は、たくさんの銘柄のチャートを眺めることで比較分析をしていたので、日々の下準備が非常に大変でした。
しかし、2017年にマネックス証券のトレードステーションを導入したことで、私の比較分析の効率性と網羅性が格段に上がりました。
今では、トレードステーションを開き、20分ぐらい下準備するだけで
-株式市場全体の傾向
-各セクターの値動きの傾向
-各セクターの大口トレーダーの傾向
-相場全体と比較した時の各銘柄の傾向
を完全に把握できるようになりました。
大口約定件数ヒートマップ
株式市場における大口トレーダーの動向を把握するため、東証全銘柄の歩み値を分析し、極端に大きな約定をデータベースに蓄積しています。
そのデータを使い、
-どのセクターで大口の約定が増えているのか?
-どの銘柄で大口の約定が増えているのか?
を銘柄別に時系列で把握できるレーダースクリーンのインジケーターで把握しています。
銘柄はセクターごとに整理されているので、セクター別の傾向も把握できます。
比較分析ヒートマップ
値動きの強弱をセクター別・銘柄別に時系列で比較するためのヒートマップです。
証券会社の値上がりランキングツールだと、その瞬間に強い銘柄は分かりますが、その推移を把握することができませんでした。
比較分析ヒートマップを使うことで、どのセクターからどのセクターに資金が移動していくかを時系列で把握することができるので、これから上がり続けそうなセクターや銘柄を選択しやすくなりました。
もちろん、これから下がりそうなセクターや銘柄を探して空売りを仕掛けることもあります。
時系列で比較して把握できることがカギとなります。
一瞬の強弱だけを比較して銘柄を選ぶと、高値掴みをすることになりがちです。
やはりセクター別に整理して時系列で把握することで、信憑性のある銘柄選びができます。
以上、株のデイトレードやスイングトレードにおいて私が行っている銘柄選びの考え方や、使用するインジケーターについて解説しました。
是非、あなたの銘柄選びの参考にしてください。