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エントリーセットアップの作り方

相場の基礎を理解したら、その知識を利用して具体的なトレードルールを作ることになります。

私のエントリーセットアップをまねてもいいですが、自分専用のトレードセットアップを作るのが一番です。人それぞれ性格が違うので、その人にとっての理想的なトレード手法も違うからです。

この記事ではエントリーセットアップを作る考え方を解説します。

基本的なことを決める

基本的なことはあらかじめ決めて文書化しておく必要があります。

ロスカットの金額はいくらまで?
何をトレードしよう?
エントリーのルールはどうしようかな?

そんなことをトレードしている最中にいちいち考えていてはトレードに集中できません。

どんなことを決めておけばよいでしょうか。

・どの市場でトレードする?(FX、東証一部銘柄、日経225ミニ先物、商品先物 etc…)
・時間軸は?(デイトレード、スイングトレード、長期トレードetc)
・トレード対象となる相場環境は?
・どんな時にトレードしないようにする?(指標発表の10分前からエントリーしないetc…)
・エントリーのシグナルは?
・ロスカットの設定は?
・利食いの設定は?
・トレードマネジメントは?

どの市場でトレードする?

どんなトレード対象を選択してもよいと思います。
しかし、ちょっとだけ考えてみてください。

トレードする市場を考えるとき、ほとんどの人は最初に出会ったトレード対象に固執する傾向があると思います。
しかし視野を広く持ち、より自分に合った投資対象を選んでみてはどうでしょうか。

まず、東京市場の時間で超短期のスキャルピングをするなら、FXよりも日経225ミニ先物か日本株が良いと思います。

取引コストの安さ、板の厚み、取引の透明度などの理由から、数ティックを狙うようなスキャルピングをするなら日経225先物が一番有利だと思います。
225ミニ先物をトレードしている限り、とてつもなく大きな値の滑りで大損するといったことはほとんどありません。

日経225ミニ先物の市場では、数ティックをコツコツと稼ぎ、一回のトレードでロスカットの値が滑って30ティック負けるといったことはほぼ起こり得ないのです。それぐらい板の熱い成熟した市場です。

また、株や日経225ミニ先物は、正式な取引所を通して取引しますので、どれだけ頻繁に1ティック抜きをしても誰にも何も言われません。
FXの場合は業者が市場を作っているので、あまり頻繁に高速スキャルをやると嫌われて目をつけられるかもしれません。

一方、日本時間の夕方以降にトレードしたい場合や、小さな資金でスイングトレードをしたい場合にはFXが良いです。
FXは日本時間の夕方からが本番です。また、小さなポジションサイズでトレードできるので、ロスカット幅が大きくなりがちなスイングトレードでもトレードしやすくなっています。

私は基本的には午前中は日経225ミニ先物を中心に、時々株もトレードします。

ヨーロッパ時間~ニューヨーク時間にかけてはFXをトレードします。

時間軸は?

5分足のデイトレードをするのか、日足や4時間足などを使ったスイングトレードをするのか、それとも長期のトレードをするのか。

経験を積んでいくといろんな時間軸でトレードするようになりますが、最初のうちはどの時間軸でトレードするのかを決めておきましょう。

相場環境

トレード手法にとって、「どんな相場環境でエントリーを狙うか」ということは最も重要なことです。

相場は生き物なので、何らかのインジケーターの数値が○○になったら、といったルールを決めることはできません。

私にできることは、チェックリストを作ることです。

「このようなことが起きていたらエントリーを検討する」というようなことといくつかリストアップしておき、それらをチェックリストのように使ってエントリーの判定をする方法にしています。

トレード禁止条件

「こんな時はトレードしない」というルールも必要です。

・経済指標発表の10分前からはデイトレードやスキャルピングのエントリーを控える
・8月と12月はトレードを休む
・寝不足の日はトレードを休む
・体調が70点以下の日はトレードを休む
・なにか大きなことがプライベートで起きた時にはトレードを休む
・大きな心配事がある日にはトレードを休む

などといったルールを決めています。

人それぞれですが、長年トレードしていると、こんな日は負けやすいとうのがあります。それは相場環境の場合もありますし、自分自身の体調だったりもします。

あなたもそういった「トレードしない条件」を決めておくことで、長期的な成績を上げることができると思います。

エントリーのシグナル

局所的に何が起きたらエントリーするのかを決めます。

私の場合は、

優位性のある位置(と私が思う位置)で
スイングリバーサル
トラップのパターン
試しでの需要減少/供給減少

などが起きたらエントリーするようにしています。

ロスカットのガイドライン

以下2点を決めておきます。

・位置のガイドライン
・ロスカット金額のルール

ロスカット位置のガイドライン

どの位置にロスカット注文を置くのかのガイドラインを決めておきます。

スイングハイ、スイングローにロスカットを置く
エントリーの根拠となったローソク足の安値/高値にロスカット注文を置く

などいろいろな方法があります。

いろいろとやってみて、自分が精神的にも耐えられ、結果がでいる方法を模索する必要があります。(これは人によって違うはず)

自分なりのガイドラインを作っておき、それに従ってトレードするようにしましょう。
サンチャゴのロスカット注文ガイドラインも参考にしてください。

ロスカット金額のルール

1回のエントリーでいくらまで負けてよいのかを決めます。

トレード資金に対して1%~2%ぐらいというのが一般的です。

1%モデルの場合、資金が100万円なら1トレードで1万円まで負けても良いということになります。

そこから逆算し、ロスカット幅を考慮してどれぐらいのポジションサイズまでエントリーしてよいのかを決めます。

その方法については、インターネット上で「ポジションサイズ計算機」などで検索するといろいろと出てきますので参考にしてください。

初心者の方へアドバイスしたいことは、最初の1年は、いくら自信が付いたとしても控えめな資金管理でトレードを続けるようにしたほうが良いということです。

初心者の方は0.5%モデル以下、少し自信を持ち始めている人でも1%モデルが妥当だと思います。とにかく最初のうちは控えめにトレードしてください。

利食いのガイドライン

20pipsなど数値目標でもよいですが、多くの場合はサポートライン/レジスタンスラインなど意味のある位置に利食い注文を置くほうが上手くいくと思います。

私の場合はレンジ逆張りエントリーの場合、利食い目標はレンジの真ん中あたり(HVN)とレンジの反対側のラインの2か所になります。

トレンド順張りの場合は、エントリーのあと次のレジスタンスライン/サポートラインで半分利食い。残りは利益を伸ばすことにしています。

それ以外にも、何が起きたら利食いするかを決めておくと効果的です。

買いエントリーの場合だと…

・バイイングクライマックスが起きたら利食い
・大口の吸収が起きたら利食い
・エクステンションの弱まりが見られたら次の上昇で利食い
・キャラチェンジが起きたら利食い

などです。

建玉法についてのガイドライン

どのような方法でポジションを作っていくのかを決めます。

・一括でエントリーするのか
・分割してエントリーするのか
・難平買いをするのか
・乗せをするのか
・何ユニットでエントリーするのか

といったことです。

私の場合、基本的には

・一括でエントリー
・2~3ユニット以上でエントリーし、分割して利食い

という方法を使っています。

「2ユニット」とは、2分割できる枚数という意味です。

以上のようなことをあらかじめ決めて文書化しておくと、トレード中に余計なことを考えずに値動きに集中することができ、慌てることなく冷静にトレードしやすくなります。

ロスカット注文のガイドライン

エントリーした後、どこにロスカット注文を置くのかについてのガイドラインです。

ロスカット幅は20pips!などといったカチッとしたルールはありません。

その時の値動きを見て裁量でロスカット注文を入れていきます。

基本的な方法を解説します。

シンプルで一般的な方法

スイングローの少し下、スイングハイの少し上に余裕をもってロスカット注文を置く一般的な方法です。シンプルなので初心者の方でもすぐに理解できて悩むことがない方法です。私も基本的にはこの方法です。

アップスイングからの反転で売りエントリーしたなら、スイングハイの少し上に余裕をもってロスカット注文を置きます。
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上が日足、下が赤い枠の部分の4時間足です。
日足でキャラチェンジが起き、その高値を抜けたところで売りを狙ったケースです。
4時間足のスイングハイのすぐ上にロスカットを置きたくなりますが、この場合は少し離して置いたほうが良いです。

直近のスイングハイのすぐ上にもう一つ前のスイングハイがあることが一つです。
どうせなら2つのスイングハイの上に置いたほうが良いということです。

もう一つの理由は、スイングリバーサルになった陰線は、直近のスイングハイを付けたアップスイングに対してキャラチェンジとなります。

キャラチェンジのあとはレンジになる確率が高く、もう一度高値を試しに来る可能性も結構高くなります。
ですから、直近のスイングハイの1pipsぐらい上にロスカットを置いていたのでは、普通の値動きのなかでロスカットになってしまいます。

ここはやはり、少しポジションサイズを落として、離れた位置に余裕をもってロスカット注文を置きたいところです。

同じように、ダウンスイングからの反転で買いエントリーしたなら、スイングローの少し下に余裕をもってロスカット注文を置きます。

「少し余裕をもって」についてですが、カチッとした決まりはないのですが、デイトレードレベルなら1pips下や上にロスカット注文を置くのではなく、最低でも3pipsぐらいは余裕を持った位置に置くようにするのがコツです。

スイングトレードならもっと広い値幅の余裕を持ちます。

ほんの少しだけ安値を抜けてロスカットになったというケースはよくあるので、余裕を持たせることが重要になります。

このあたりは何pips(ティック)が正しいといのはありません。いつもうまくいく数字はないですし、好みは人それぞれです。一つだけ言えるのは、あまりにタイトな位置にロスカット注文を置かないようにしよう、という意識を持ってもらったらいいです。

ブレークアウトエントリーの場合は、ブレークアウトした強いローソク足の後ろに隠れるようにロスカット注文を置きます。

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この場合はそれほど余裕を持たせなくてもいいと思います。ブレークアウトしたローソク足の1pips後ろでもいいと思っています。

ロスカット注文を近い位置に置くケース

買いならスイングローのちょっと下にロスカット注文を置く
売りならスイングハイのちょっと上にロスカット注文を置く

これが基本ですが、もう少し近い位置にロスカット注文を置くこともあります。

それは、
ミクロの値動きにおいてアキュムレーション→ブレークアウトの動きがあった場合です。

エントリーに使うチャート(この場合は日足)でスイングリバーサルが起きたとします。
そこで買いエントリーを狙っています。

その時、さらに下の時間軸チャート(4時間足や30分足)を見ます。これをミクロ時間軸と呼ぶことにしましょう。

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(左が日足、右が4時間足)

4時間(ミクロ時間軸)において、アキュムレーションのレンジが形成され、そこから明確なブレークアウトが起き、そしてその値動きが日足におけるスイングリバーサルに繋がっています。

4時間足ではキャラチェンジが無いのでは?と思うかもしれません。たしかにそうですが、結果的にはレンジ相場になっているので、ここでの目的「ロスカット位置を近づけるかどうかの判断」には使えます。

また、30分足を見ると、「大口の吸収→キャラチェンジ→アキュムレーションのレンジ→ブレークアウト」が起きているのが分かります。

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このような場合、最適なロスカット注文の位置は、日足のスイングローではなく、

・ミクロ時間足におけるブレークアウト時の覚悟バーの安値付近
・日足の覚悟バーの安値付近

のどちらかにロスカット注文を置くのが理にかなっています。

エントリーポイント付近で小さなアキュムレーションからブレークアウトが起きているということは、もう安値を試しに行く必要はないと判断します。

この例の場合は上位足が週足、下位足が日足、ミクロ時間足が4時間足や30分足となります。

下位足のさらに下位足を使って意味のあるロスカットポイントを見極めるということです。

この方法は初心者の方にとっては複雑に聞こえるかもしれませんので、最初のうちはスルーしてください。スイングローにロスカットを置く方法だけでも十分です。

銘柄や通貨ペアの選び方

このページでは、トレードする株の銘柄や通貨ペアをどのような考え方で選べばよいのか、私なりの考え方を解説します。

最初に申し上げておくと、私は銘柄選びや通貨ペア選びのスペシャリストではありません。

私はどちらかというと、たまたま気に入った通貨ペアや銘柄を一途にトレードし続け、チャートリーディングやテープリーディングのスペシャリストになるタイプでした。

スキャルピングやデイトレードを中心としてトレードする場合、あまりたくさんのトレード対象があると集中力が削がれてしまって上手くいかなかったからです。

そんなわけで、今のところ私はたくさんの投資対象をいっぺんに分析して一番良いものを選んでトレードすることにそれほど長けているわけではありません。

それでも、自分がウォッチしている投資対象のなかでも一番有利なものをトレードしようとはしています。

その考え方をこの記事で解説したいと思います。

株のデイトレード銘柄の選び方

株のデイトレードでトレードする銘柄を選ぶ場合、テーマ株や話題になっている株を2~4つ選択してウォッチするのがおすすめです。

もちろん、頭のキレるトレーダーは数十銘柄のチャートをズラッと並べ、動意づいたものを片っ端からトレードする方法もあるでしょう。

しかしほとんどの人は、情報の多さに圧倒され、対応が後手後手に回ってしまうと思います。

ですから、それはあなたの処理能力次第ではありますが、安定して勝てるようになるまでは同時にウォッチする銘柄は2~4銘柄に絞る方がよいかもしれません。

どう絞ればよいでしょうか。

アセットアライブという便利なサイトがあります。

おそらく株の経験者の方はもうご存知ではないでしょうか。

このサイトではテーマ株や人気株が分かるようになっています。

トップページの注目銘柄ランキングを見てみましょう。
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この中からいくつかピックアップしておくのは一番効率の良い方法だと思います。

ちなみに今日私は1位になっているCYBERDYNE(銘柄コード:7779)をウォッチしていて、今日もデイトレードで稼がせてもらいました。(以下サイバーダイン)

上がるか下がるかはわかりませんが、比較的活発にトレードされる可能性が高いのは確かです。

そういった注目されている銘柄や、自分の得意な銘柄の中から2~4銘柄をピックアップして日中のデイトレードでウォッチします。

私は東京時間ではデイトレードをしています。

日経225ミニ先物を基本のトレード対象としていて、日経225ミニ先物でエントリーチャンスが来た場合、ピックアップしているいくつかの株の値動きもチェックし、株のほうが有利だと判断したら、株のほうでエントリーします。

何を根拠に「有利」だと判断するかというと

・日足の分析による強弱
・日経225ミニ先物とのダイバージェンス

などを考慮します。

2016年5月26日にトレードしたサイバーダインの例を挙げて解説しましょう。

サイバーダインの日足を分析すると、株式市場全体よりも随分と強いのが分かります。
2016年の年始からの2016年6月までの値動きを比べると、事情がどうであれ、サイバーダインが強いことは明らかです。

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(注)日経225ミニ先物は日本を代表する株225銘柄をまとめたような先物です。

サイバーダインが株式市場全体よりも圧倒的に強いので、買うなら日経225ミニ先物よりもサイバーダインのほうが有利かもしれないということが言えます。

このような上位足(日足)のトレンドの差があるので、基本的には日経225ミニ先物を対象としてデイトレードをするのですが、買いエントリーをするなら、強いほうのサイバーダインにするかもしれないという意識でウォッチします。

2016年5月25日、日経225ミニ先物の日足は長期的にはダウントレンドで朝一から弱かったので売り戦略でデイトレードをしていました。

その中で、少しの間は順張りの売りエントリーをしたくない局面が出てきました。日経225ミニ先物の1分足レベルの分析でキャラチェンジが起きたからです。

それでも、買いエントリーを狙うほどでもありません。下落に勢いがあるので、買いエントリーにはあまり自信を持てなかったのです。

そこで、日足で圧倒的に強いサイバーダインの買いを検討しました。

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サイバーダインは朝一から日経225ミニ先物よりも弱く、ギャップダウンで始まりました。
そして最初の30分の下落までは日経225ミニ先物よりも下げました。

ところが9時50分ごろ、相場全体がその日の安値を試しに下落する動きのなかで変化が起こりました。

日経225ミニ先物が大きな出来高を伴って安値を下回ったにもかかわらず、サイバーダインは小さな出来高の下落にどどまり、安値を下回りませんでした。

日経225ミニ先物の出来高も、最初に安値を付けた時よりは出来高が少なくなっていますが、まだまだ大きな出来高が目立ちます。

一方でサイバーダインは明らかかに出来高が細っており、売り手が努力しなくなっていて、結果も伴わなくなっているのが明確でした。

これはサイバーダインが日経225ミニ先物(相場全体)に比べて急激に強くなってきたことを示します。

日経225ミニ先物の下値ブレークアウトが失敗に終わったことを確認し、すぐにサイバーダインを買いました。

このときに日経225ミニ先物を買いたくない理由は、安値を付けた陰線の出来高がとても大きかったので、まだ売りが強いと思ったからです。(案の定、そのあと再度安値をブレークしていきました)

サイバーダインを買った理由は、

・対日経225ダイバージェンス(日経225ミニ先物がキャラチェンジ後の下落で安値を割り込んだのに対し、サイバーダインは割り込まなかった)
・サイバーダインの下値試しでの出来高が急激に減ったこと
・サイバーダインの日足が圧倒的に強いこと

その後、日経225ミニ先物が上げずに再度ダウントレンドが再開するなかサイバーダインは順調に上げていきました。

これだけの上昇は予想外でした。日経225ミニ先物よりは上げるだろうと予測し、すこしデイトレードの買いで取れたらいいな程度に思っていました。
しかし結果的にはスイングトレードに移行しても良い程の上昇になりました。

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いつもこんなに上手くいくわけではありません。これはできすぎのトレードです。もちろん、やることが裏目に出てしまうこともあります。強いと思っていた株が下げて日経225ミニ先物が上げるようなこともあるのです。

しかしトータルで見ると、このような考え方でトレードするほうが大きな利益を取りやすくなります。

常に自分にとって追い風が吹く可能性が高い銘柄を選んでトレードするということです。日経225ミニ先物だとそれほど利益が伸びないような相場でも、強い株を買って弱い株を空売りすることで利益をしっかりと伸ばせる場合があります。

空売りの場合の考え方は、買いの場合の裏返しです。

日経225ミニ先物で売りシグナルが出る局面で、より弱い株を空売りします。

日足を見て弱い銘柄をピックアップしておき、株式市場全体(日経225ミニ先物)で空売りを狙いたい局面で、弱い株においても良い感じの売りシグナルが出ていたら積極的に弱い株のほうを売っていきます。

この例はデイトレードですが、時間軸が長くなっても同じ考え方です。ウォッチできる銘柄の数が増えるだけです。

相場全体(日経225などのインデックス)で買いシグナルが出たタイミングで相場全体よりも強い株を買い、相場全体で売りシグナルが出たタイミングで相場全体よりも弱い株を売ります。

FXの通貨ペアの選び方

通貨ペアの選び方についてはメール講座でも解説しておりました。

通貨ペアの選び方 前編

通貨ペアの選び方 後編
(こちらのリンク先にはパスワードがかかっていません)

考え方は、先ほど解説した株の銘柄選びと似ています。

より強い通貨ペアで買いエントリーを狙い、弱い通貨ペアで空売りを狙います。

銘柄選びが必要な手法

レンジ逆張りの手法については、特に銘柄や通貨ペアを選別する必要はなく、自分の得意な銘柄をしっかりと分析してトレードしていれば十分だと思います。逆張りをするわけですから、その銘柄が相場全体にたいして強いのか弱いのかはそれほど重要ではありません。

銘柄選びや通貨ペア選びが特に必要なのは、ブレークアウト手法やトレンドのプルバックで仕掛けるような順張りの手法です。

ですから、順張りの手法を中心にトレードしていきたいと思っているトレーダーは、銘柄選びや通貨ペア選びの力を伸ばしていくことで、プラスαの成績が期待できると思います。

残念ながら、私はどちらかといえばレンジ逆張りが得意だったという経緯があるので、銘柄選びに関しては発展途上国状態です。銘柄/通貨ペア選びが今後の課題になっています。

PS:サンチャゴの課題

現段階での私にとっての最大の課題は、全市場の中から最適な投資対象を探せていないということです。

ですから、今後1年から2年の間にその点を大きく進化させたいと思っています。

現在私は仲間と一緒に、株の銘柄や通貨ペアをスクリーニングする方法を研究しています。
これまでとは違い、銘柄選びにコンピューターの力を借り、たくさんの投資対象の中からこれから伸びそうなものをピックアップする方法です。

アイデアはあるので、今後どのように進化させていけるかが楽しみです。

通貨ペアや株銘柄の選び方の解説は以上です。

2種類の吸収

吸収とは、大口トレーダーが反対勢力の注文を吸収する現象のことです。

私の知る限りだと、我々が知っておくべき吸収には2つの種類があります。

1.下落を「止める」吸収(レンジ相場が始まる前の吸収)
2.降ってくる売り注文を吸収してブレークアウトを起こすときの吸収(ブレークアウト前の吸収)

私のトレード手法は大口トレーダーが何をやっているのかということに注目してトレードの意思決定をします。大口の吸収は大きなヒントを与えてくれるので、この2つの吸収を知っていることで優位性を持つことができると考えています。

下落を「止める」吸収

マークダウン(ダウントレンド)がしばらく続いたあと、大きな出来高で下げる局面があります。セリングクライマックスと言われる局面です。

セリングクライマックスでは値幅も出来高も増加します。

その中で、出来高が多いのに、下落する値幅が伸びなくなくるのが見られることがあります。(画像の①と②の関係)

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見た目としては、出来高が多いのに単純に陰線に値幅が伴わなくなったり、下ひげになったりします。

この場合には、大きく下げた後、1よりも2のほうが出来高が大きいにもかかわらず、下げの値幅が収縮しています。

上記のように出来高の結果が出なくなってきている場合だけではありません。
しばらくダウントレンドが続いた後に極端に大きな出来高と値幅を伴う陰線が出ると、それは水面下で大口の吸収が行われていて、そこがセリングクライマックスになることが多いです。

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これらのパターンは、大口トレーダーが下げ相場の中で出てくる狼狽売りなどの売り注文を吸収する形で買占め(アキュムレーション)を開始した可能性を示唆します。

そのあと何が起きやすいかというと、キャラチェンジが起きやすくなります。

キャラチェンジが起きると、その後はレンジ相場になります。
大口トレーダーはそのレンジ相場の中で買いポジションをさらに増やしていきます。

このようなセリングクライマックスにおける大口の吸収を買いシグナルとして買い、安値にロスカットを置けば安定して儲かるでしょうか。多少は儲かるとは思います。しかし安定はしないでしょう。

というのは、この現象はあくまで大口がアキュムレーション(買占め)を始めたということに過ぎず、ここからすぐに上げ始めるというシグナルではないからです。

相場をコントロールするほどの規模の大口トレーダーが建てようとしている買いポジションの大きさなとてつもなく大きいはずです。そう簡単に希望通りの買いポジションをローソク足1本で買えるわけではありません。

セリングクライマックスで逆張り買いをして買いポジションを作り始めた後も、できる限りは安値で3回程度は振るい落としを行い、なるべく安い平均値でたくさんの買いポジションを作ろうとしているはずです。

ですから、ここで述べているような大口の吸収のパターンを1つ見ただけで買い、ロスカット注文を安値に置くという方法だと、普通に起きる振るい落としでロスカットになってしまいます。

上の画像のケースでは下値の試しが安値を下回らなかったので勝ててはいますが、驚くほど多く下値をほんの少しだけ下回ってから反転する、というパターンが起こり、ロスカットになります。

ですから、逆張りで買うのであればキャラチェンジの後に下値を試しに下げてきた動きが失速するところを、下位足を見ながら買いを狙うほうがずっと賢いやり方です。

この2回目や3回目の下値の試しにおいて、最初に安値を付けた時よりも出来高が少なくなってくると、一旦は下げ止まってくれて逆張りエントリーで利食いできる可能性が高くなります。

ということで、この1つめの大口の吸収の値動きをどのように利用するかというと…

吸収のパターンを見た瞬間には何もしません。

・そろそろキャラチェンジが起きるという心の準備
・最終的なキャラチェンジが起きたあとにレンジ逆張りエントリーをするときの根拠
・アキュムレーションが終わった後にブレークアウトエントリーをするときの根拠

として使います。

この画像のケースでは、安値を再度試している陰線において出来高が少なくなっているので、アキュムレーションがそろそろ終わりに近づいていて大きく上げ始める可能性を示唆しています。

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大口の吸収のパターンから始まったアキュムレーションのレンジから上にブレークアウトする場合、上手くいけば力強い上昇が期待できます。ですから自信をもって買いを狙っていくことができます。このときの根拠として「大口の吸収が起きていた事実」が使えます。

力強いブレークアウトを起こす直前の吸収

大口トレーダーはしばらくの間アキュムレーションを行い、十分な買いポジションを作れたら、アキュムレーションのレンジのレジスタンスラインを上にブレークアウトする形でつり上げを行う必要があります。

しかしレジスタンスラインでは、ほぼ必ず売りが出てきます。

どんな売りでしょうか?

・下値で買ったトレーダーの利食い注文
・上値で買ってしまっていた人のやれやれ売り
・レジスタンスラインで逆張り売りするトレーダーの新規空売り注文

このような売り注文が湧いて出てきます。

つり上げを狙う大口は、それらの売り注文を吸収して上げていかなければなりません。

このときに特徴的なパターンがあります。

・レジスタンスライン付近で安値を切り上げる形で小幅なレンジができる
・わかりやすい売りシグナルが出るのに、その結果が出ない(売りシグナルがだましになる)
・売り手には叩き落すチャンスが何度もあったのに、そうしなかった
・ここから下げるぞ!という雰囲気の直後にまた上げる

このような値動きがアキュムレーションのレンジにおけるレジスタンスライン付近で見られたら、それはレジスタンスラインを勢いよくブレークアウトしていく可能性が上がります。

画像ではAやBの部分です。

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売りサイドから見ると、何度も売りシグナルがあり、叩き落すチャンスが何度もあったように見えます。

アキュムレーションのレンジから上にブレークアウトする大きな陽線の後、すぐに下がった陰線の部分では下げそうな雰囲気を醸し出しますが、レンジの中に戻ったとたんに拒絶されてはじき出されています。(Aの部分です)

また、安値が切り上げる形の三角持ち合いの中でも何度も売りシグナルのローソク足が出ます。しかしそのような売りシグナルにフォローは付かず、ことごとく失敗し、最後は上方向に力強くブレークアウトしています。(Bの部分です)

このようなパターンはレンジ相場から上にブレークアウトする部分において頻繁に起こります。

アキュムレーションのレンジからのブレークアウトで買いを狙うなら、以下の3つのことを確認してからエントリーを狙うと期待値が上がります。

1.セリングクライマックスにおける大口の吸収があった
2.チャートの左側にアキュムレーションのレンジがあった
3.レジスタンスライン付近においてブレークアウトを起こす直前の吸収が見られた

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この3つの事象が見られた場合には順張りエントリーの優位性が上がっています。ですから自信をもってブレークアウトやブレークアウト直後の押し目買いなどの順張りエントリーを狙っていくことができます。

また、このような条件を全て満たすようなポイントでエントリーしたポジションは、ポジションの一部で利益を伸ばすのが効果的です。大口が買占めを行った後の上昇ですから、それなりの伸びが期待できるのです。

大口トレーダーによるこの2種類の吸収はとても役に立つノウハウなので是非覚えておいてください。

ローソク足の言語

このページではローソク足一本一本を読み取っていく方法を解説します。

ローソク足は相場の言葉です。言葉ですから、ある程度の文法みたいなものがあります。

ただし、人間の言葉のようにきっちりした文法があり、ほとんどの場合に文法のルールが守られるわけではありません。相場の文法はほとんどの場合めちゃくちゃでわけが分かりません。そのなかでなんとか意味を読み取っていくのがトレーダーの仕事です。

ローソク足の言語を読み取るための、私なりのコツを伝授します。

初心者向けローソク足の要素

ローソク足を読解するには、ローソク足にどんな要素があるのかを知っておく必要があります。

まずは当たり前のことから始めます。

ローソク足には

・高値
・安値
・始値
・終値

があります。

そしてさらに

実体
上ヒゲ
下ヒゲ

という要素があります。

このレベルの解説はあまりに基本的なことなので、ここでは割愛します。
もしローソク足の4本値の意味が良く分からない方は、私のブログのページで基本を学んでください。

ピンバーや含み線などのリバーサルシグナルについてはすっ飛ばしてもかまいません。
ローソク足の4本値の意味。そしてローソク足の実体や上ひげや下ひげの意味をしっかりと理解しておいてください。

次のレベルに行くために意識するローソク足の要素

VCA1.0は上位5%に入るための教材です。
上記の記事で学んでいただいた初心者向けの内容を理解したうえで、最高レベルのトレーダーがどのような要素を意識してローソク足を読み取るのかを解説しましょう。

一言で言うと、ローソク足における努力と結果を読み取ります。

努力

努力とは出来高のことです。

ローソク足により多くの出来高を伴っていれば、努力が増えたということになります。

さらに、ローソク足の値動きと併せて分析することで、買いと売りのどちらがより増えたのか?を考えます。

結果

結果とはローソク足そのものの値動きのことです。

結果にはいくつかの要素があります。

・ローソク足の値幅
・終値の位置
・覚悟

ローソク足の値幅

ローソク足の値幅とは、安値から高値の値幅のことです。これは問題ないと思います。

終値の位置

終値の位置とは、ローソク足の値幅の中で、どの辺りの位置で終値を付けたのかということです。

陽線なら上のほうで終値を付けたほうが結果が出ていると言えます。

陰線なら下のほうで終値を付けたほうが結果が出ていると言えます。

覚悟

最後に覚悟とは、そのローソク足の意図を成し遂げることができたのか?ということです。

例えば、レジスタンスラインに向かって上げている場合、その値動きの目的はレジスタンスラインを上抜けすることです。

ですから、レジスタンスラインを抜けてそのうえで終値を付けることができた場合には覚悟を持ったローソク足ということができます。

この画像を見てください。

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1~3までどれも同じような出来高でよく似た値幅の陽線になっています。

しかし、レジスタンスライン(薄い水色のライン)を上に抜けて終値を付けた3のローソク足が一番覚悟を持っていると言うことができます。

それはサポートラインを下回って終値を付けた陰線でも同じことが言えます。

比較をすることが重要

出来高もローソク足の結果における各要素も、数値そのものを見てどうこう言うわけではありません。
「出来高が○○以上だと多い」や「値幅が○○ピップス以上なら広い」といったことは言いません。

相場において大切なことは、変化を読み取ることです。

ですから
ちょっと前のローソク足と比べてどうなのか?

少し前に同じようなことが起きていた時の同じような位置で出たローソク足と比べてどうなのか?

といったことが重要です。

例を挙げてみましょう。

1と2の比較

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1のローソク足を分析する場合に何と比べるかということですが、まずは1本前の陽線と比べます。

出来高(努力)が少し増えました。

結果はどうでしょう。

値幅は少し狭くなっています。

終値の位置は悪くなっています。(陽線なので、値幅の上のほうでクローズするほうが良い結果が出ていると考えます)

覚悟は、両方とも大したことありません。3で付けた上値を抜けることができていないからです。

1を2と比べた場合、1は2よりも買いの結果がでなくなっていることが分かります。

1と3の比較

1と3を比べます。高値を付けた3の陽線と比べるのです。

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なぜかというと、1のローソク足の目的は3の高値を抜けることだったはずです。それならば、高値を付けたローソク足と比べるのが良いアイデアです。

まずは努力の度合い。3に比べて1は努力(出来高)が増えています。

結果はどうでしょうか?

値幅は少しだけ増えています。

終値の位置は悪くなっています。

覚悟は、もちろん1のほうがダメです。
3では高値を付けて覚悟が見られたのに対し、1では高値を付けて上で終値を付けることができなかったからです。

1と3を比べても、1のローソク足においては「買いの結果が出なくなっている」のが分かります。

1には出来高を伴っていたわけですから、たくさんの買いが入っていました。

それなのに結果が出なかったということは、たくさんの買いを吸収してしまうことができるほどの売りが入ってきていたということです。

この分析結果から分かることは

1のローソク足は陽線ではありますが、買いよりも売りの増加の方が顕著であるということです。

このローソク足を見た後は、私なら下位足で売りを狙うべきだ、という判断をします。

このように、意味のある比較ができるようになるには、少し経験が必要です。それについては動画の中でもう少し詳しくお話しします。

基本的な考え方

相場は生き物なので、たった一つの考え方がすべての相場のすべての値動きに通用するわけではありません。微妙なニュアンスの違いを理解する必要があります。私自身も相場で経験を積みながら、まだまだ勉強中です。

ここで解説するのは基本的な考え方です。ローソク足と出来高の読解をスタートするにあたり、一つのガイドラインになります。

努力(出来高)と結果の関係としては、ざっくりと4つのパターンがあります。

1.努力が大きく結果も大きい
2.努力も結果も小さい
3.努力が大きいのに結果が小さい
4.努力が小さいのに結果が大きい

それぞれのパターンの意味を一つ一つ考えてみましょう。

努力が大きく結果も大きい

出来高も値幅も両方が大きいケースです。

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この場合は、結果が出ている方向への値動きが続く/始まるイメージを持ちます。

ただし、極端に大きな出来高と極端に大きな値幅を伴う場合には注意が必要です。特にしばらくダウントレンドが続いた後に大きな値幅と極端に大きな値幅を伴ったローソク足が出たような場合は、セリングクライマックスで大口がアキュムレーションを開始した兆候かもしれません。

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クライマックス的な値動きに限らず、とびぬけて大きな出来高と値幅をともなう陰線が出た場合には、ほとんどの場合は売りが増えているだけではなく、大口の買いも入ってきています。

同じように、とびぬけて大きな出来高と値幅をともなう陽線が出た場合には、買いが増えているだけではなく、大口の売りも入ってきていると思ったほうがいいです。

大きな出来高の陽線が出たから買いとか、大きな出来高の陰線が出たから売りといったような単純過ぎる考え方では決してうまくいかないようにできているのです。

努力も結果も小さい

出来高が少なく、値幅などの結果も伴わない場合には、その方向への動きが弱いことを意味します。
直近の値動きで反対側への値動きが強かったなら、いずれ反転することを予測します。

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1のローソク足では、努力(出来高)も少ないし、結果も出ていません。
2で高値を試しにいくときの出来高と比べると明らかに少ないのが分かります。

スイング単位で見ても同じことが言えます。
2に続くスイングの出来高と、1に続くスイングの出来高を比べてみると、1は2よりも努力を怠っていて、結果も出ていないのがわかります。

1の後には、2の後に続くダウンスイングよりも強いダウンスイングが続くだろう、ということが予測でいます。

努力が大きいのに結果が小さい

出来高が大きいのに結果が伴わないケースです。
先ほど例に挙げた部分です。

このような場合、結果が出なかった方向とは逆に進む可能性が高くなります。

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1のローソク足は2や3よりも努力(出来高)が大きいのに、買いの結果が出ていません。

そのあとは下がる可能性が高まります。

努力が小さいのに結果が大きい

努力(出来高)が少ないのに値幅などの結果がしっかりと出た場合にはどんな意味があるのでしょうか。

それは、その値動きの反対側の勢力、つまり下がったのであれば、買いの勢力が後退したということを意味します。買いがいなかったという言い方でもいいです。

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このような動きが見られたあと、売りの努力が続くなら、さらに急激な下落が待っているかもしれません。買い手が少ないのですから当然です。
もし売りの努力がそれほどでもないなら、それでもじわじわと下がるのではないかと考えるのが妥当です。

このように、必ずしも出来高を伴値動きには信憑性があり、出来高を伴わない値動きには信憑性が無いというわけではないのです。

特徴の無いローソク足

それ以外の特長のないローソク足の意味を読解することはほとんど不可能です。7割ぐらいのローソク足は読解不能で意味不明です。すべてのローソク足の意味を全部理解することは不可能とあきらめましょう。

それでも、2割~3割のローソク足の意味を読解できるなら十分です。特に意味のあるライン付近でのローソク足を読解できた時には優位性のあるエントリーをしやすくなります。

FXの出来高

よく聞かれる質問に、

「FXの出来高はリアルな出来高じゃないから意味がないでしょ?」

「FXのティックボリュームは取引回数を数えているだけだから信憑性はないでしょう?」

出来高の具体的な数値を知りたいのであれば、その通りです。

しかし私が見ているのは具体的な数値ではありません。出来高の変化を見ているだけです。

TradingViewでFX通貨ペアの出来高を見ても、インターバンク全体の出来高がどれだけあったのかはわかりません。

MT4のティックボリュームをみても本物の出来高の数値は分かりません。

しかし変化の傾向は分かります。

インターバンクで出来高が急増しているなら、おそらくMT4のティックボリュームやTradingViewで見れる出来高も急増するでしょう。

我々にとって重要なことは「変化」なのですから、インターバンク市場における正確な数値を知る必要はありません。

たとえば、愛知県でインフルエンザが大流行していて、去年の同じ時期と比べて2倍の感染者が発生しているとします。

その時、おそらく日本全国でもインフルエンザが流行していて、おそらく去年の2倍ぐらいの感染者数になっている可能性が高いと言えませんか?

日本全国における感染者の正確な数値は分かりませんが、多分去年よりもずっと増えている、ということはある程度自信を持って言えると思います。

それと同じことです。

ちなみに…

MT4におけるFXの出来高は、そのサーバーが提供している情報源におけるティックボリュームです。ティックボリュームとは取引が行われた回数を集計したものです。

TradingViewにおけるFXの出来高は、世界中のFXCMを通過した取引の実際の出来高の集計です。

株や日経225先物の出来高は、東京証券取引所や大阪証券取引所を情報源とする正確な出来高です。

今のところ、TradingViewで見れる株や日経225先物のデータはCFDのデータですが、株は2016年6月末に取引所の正式データが採用されると聞いています。(日経225先物のデータが採用される時期は未定)

コンバージェンスを使ったエントリーの考え方

トレードに役立つコンバージェンスという考え方があります。

・同じようなことが同時に起きたら優位性が高い
・同じ時間軸で同じことが起きているときには優位性が高い

このような考え方です。

マルチタイムフレーム分析ともいいます。

トレードプランを練るときや、エントリーの判断にとても役立つ、サンチャゴ流のコンバージョン/マルチタイムフレーム分析の考え方を解説します。

サイクルの中のサイクル。
キャラチェンジの中のキャラチェンジ。

がキーワードです。

他にも、日中足から日足を使ったスイングトレードへ移行する際の考え方や、利益を伸ばすときの考え方も解説しています。

LVNからどっちに進む?/売り抜けor再アキュムレーションの見極め

質問

バリューについて
LVNからどちらに動くかもちろんわかりませんが、「どちらに行く可能性が高い」というのはわかるものなのでしょうか??

回答

・トレンドの方向やスイングの強弱分析
出来高の結果が出ている方向

といったことを根拠にしてある程度は判断することができます。

質問

相場サイクルについて
買い占めが終わった後の場合です。上昇を始め、1度小さなレンジを見せることがあると思います。それが売りぬけではなく、また更に上昇するかどうかは、買い占めのレンジとの大きさで比較する、というご説明で認識しております。間違ってなかったでしょうか?
またレンジの大きさ以外でみるポイントも他にあるのでしょうか?

回答
はい、その認識で間違っておりません。
買占めのレンジの大きさ以外としましては
目の前で起きてるキャラチェンジの大きさ(値幅と出来高)
も判断材料になります。

キャラチェンジの値幅や出来高が大きければディストリビューションになる可能性が高まります。

再アキュムレーションだとしても、再度上昇し始めるまでの時間が長くかかるだろうなというのは思います。

また、キャラチェンジのダウンスイング以降にもレンジの中でしつこく出来高が多い場合には、大口が売り抜けているんだろうなというのは感じます。

そのような感じで見分けるようにしています。

もちろん、予測が外れることも多々ありますが、理にかなった分析をしていれば長期的には正解率が高くなります。

即戦力ピボット計算機は日経225先物に対応してる?

質問

即戦力なピボット計算機をダウンロードさせて頂いたのですが、個別株と通貨だけで日経先物は対応してないのでしょうか?

回答
はい、日経225先物には対応しておりません。
理由は、データ取得先が大証のデータを採用していないからです。
日経225先物を計算する場合は、こちらのページなどを使って手動で4本値を入力して計算することになります

質問

ラインの引き方 前編 価格帯別出来高&マルチタイムフレームピボットの説明は通貨でしたが、日経先物ではどのようにピボットを引けばいいでしょうか?

回答
ラインの引き方はすべてにおいて共通だと考えています。
ただ、現状ではTradingViewが日本株、日経225先物のデータを採用していないので、チャートのみを使う方法でラインを引いています。

TradingView担当者に要望を出していたところ、6月末には日本株データが採用されることが決まりました。
日経225先物のデータも採用してくれるように要望を出しているのでそのうちに採用してくれると思っています。

そうなれば、すべてにおいて共通の方法でラインを引くようになります。

ご教授下さい。

TradingViewのFX出来高 どこのデータ?

質問

TradingViewの価格帯別出来高の集計は、どこの何を使って

集計されたものですか?

例えば、小さなDDの注文または約定データを集計したものでは

信用度は低いものとなると思います。

TradingViewであれば、信用度は高いとは思うのですが気になりましたので

回答のほどよろしくお願い致します。

回答

TradingViewにおけるFXの出来高情報は
世界中のFXCMの出来高だと聞いています。

海外の先物や株のデータは実際の取引所のものです。

日本株のデータは残念ながらCFDかなにかのもので
取引所の正式なデータではないようです。

(2016年6月末に東証の正式データが採用される模様)

FXのpリアルタイムデータもFXCMのものです。

LVNなどのエントリーでOCO注文を使えないか?

質問

価格帯別出来高分析の原則でのエントリー手法について質問があります。

エントリーの際なのですが、相場背景を分析した後、
LVNと思われる現在の価格の上と下のポジにOCOで両方にエントリーするのはどう思われますか?
成り行きでその都度見たほうがやはり優位性は高いですかね。

回答

ご質問にお答えいたします。

相場サイクルなどを考慮したうえで

ここでエントリーしたいというポイント(LVNなど)付近

にいるとして、そこでOCO注文を使ってエントリーするのはどうか

とうことですね。

もちろん使えます。

ずっと見ておけないことはよくありますから。

できれば、ローソク足を使ったスイングリバーサルの位置を考慮して

OCO注文を使うのがベストだと思います。

LVNまで下げたあと、少し上げ始めている段階。

スイングリバーサル認定の位置まで上げたら買いたい

もしくは、もう一度安値を試しにきたら買いたいという状況です。

そういう状況だと、スイングリバーサルの位置に逆指値の買い

安値付近に指値の買い

というOCO注文を組めば良いですね。