サラッと前回までのおさらいをしましょう。
相場とは双方向のオークションである。
需要と供給の勢いのバランスで、価格が上がったり下がったりする。
バリューという考え方を知っておくとトレードに役立つ。
最も多く売買が行われた価格帯がバリュー(適正価格)と呼ばれる。
HVN = 出来高が多く、適正価格を中心とした価格帯 = 吸着 = ターゲットとして使える
LVN = 出来高が極端に少なかった価格帯 = 拒絶 = 反発 or ブレークアウト = エントリーポイントとして使える
前回までの解説を読んだ方は、水平線を引いて、早速トレードしたい気持ちになっているかもしれません。もしくは、もっと詳しくラインの引き方を教えてくれ!と思っているかもしれません。
しかしまずは「相場の考え方」の部分をしっかりと学んでいただきたいので、具体的なトレード手法の解説に進むのはちょっと待っていただきましょう。
このセクションではバリューと組み合わることでさらにレベルアップできる考え方、「相場のサイクル」について解説します。
私のトレードにおいて最も大切な2つの考え方は、「バリュー」と「相場サイクル」です。
このセクションの内容を理解したら、あなたは具体的な手法について学ぶ用意が整います。頑張っていきましょう。
バリューだけじゃない
相場には適正価格があり、永遠にその価格を中心として上げたり下げたりするのでしょうか。
それならばトレードは簡単なのですが、残念ながらそうではありません。

ある程度の期間、バリューを中心として上下動した後は、
上なのか下なのかはわかりませんが、大きなブレークアウトが起きます。
そして全然違う価格帯に向けて旅立ちます。
これは相場の自然現象として起きているのかもしれませんし
対象となる会社、通貨なら国の政治・経済、商品先物なら採掘量や生産量の変化によって起きるのかもしれません。
しかしもっと役に立つ考え方があります。
それは、とてつもなく大きな資金を動かす大口トレーダーや投資シンジケート団などが、株や通貨や先物などの買占めやつり上げ、売り抜け、叩き落しなどをしているという考え方です。

それは決して一つのグループが相場を完全に支配しているということではありません。彼らのネットワークや巨額の資金、そして情報操作により、自分たちにとって少しだけ有利な状況を作り出し、大きなポジションをなるべく安い価格で買ったり、高値で売り抜ける戦略を使っているということです。
買占めと売り抜け
巨大な大口トレーダーのシンジケート団が買占めと売り抜けをしているという考え方は、100年ぐらい昔のアメリカで広まったのではないかと思います。ジェシー・リバモアやワイコフが活躍していたころのアメリカです。
今の時代にある勝てるトレード手法のほとんどすべては、この時代の考え方がベースになっているのではないかとさえ思います。
私の相場についての考え方は、ワイコフの本やリバモアの伝記、その他WEB上で読める記事などから学んだこと、そしてマーケットプロファイルについてのノウハウを長い時間をかけて私なりに消化し、そしてアレンジしたものです。
相場には4つのサイクルがあります。
それは、
・アキュムレーション(買占め)
・マークアップ(つり上げ)
・ディストリビューション(売り抜け)
・マークダウン(叩き落し)
この4つのサイクルが繰り返されています。

伝統的な考え方では、まずアキュムレーションという、大口の買占めの段階からはじまります。
アキュムレーションという買占めの段階で、大口は「在庫」を仕入れます。
大口トレーダーにとって、その金融商品が将来値上がりする可能性が高いと思っているのであれば、なるべく良い値段で買い集めたいと思うはずです。
ここでいう大口トレーダーは、株を10万株とか、FXの通貨ペアを100万通貨とかを買って満足するレベルではありません。
株なら何百万株でしょうか、FXなら何億通貨単位という感じなのでしょうか、ちょっとわれわれ一般投資家には想像もできないぐらいの数量を買います。
それぐらい大量に買うわけですから、数回の注文で買いきれるものではありません。買いたい数量を一気に買おうとすると、自分の買い注文で値段が一気に上がってしまい、不利な立場に陥ります。
当然ですね。値が上がりながら大量に買うわけですから、後のほうに買った分の単価は高くなり、全体の平均値が上がってしまいます。そうなると、ちょっと下がっただけで含み損になってしまいますから、利益を出して売り抜けるのが難しくなるのでしょう。
買いたかった価格付近まで価格が下がって来たら、10買っては8を売り、トータルでは2の買いというようなことを繰り返します。10を買うと少し値が上がりますが、そこで8を売って上がらないようにします。ダウントレンドなので、買うほうが多くても勢いで下げてくれるのでしょう。

そうやって同じような位置で何度も何度も買いと売りを繰り返し、時にはわざとその金融商品についての悪いニュースや噂を流したりして意図的に下げさせて下値で買うといったことさえするかもしれません。
買占めの段階でしつこいほどに下値で振るい落としが起きるのはマークアップ(つり上げ)の段階でなるべく売りが出てこないようにするためです。
下値で振るい落とされてしまうような弱い買い手が、もし振るい落とされていなかったら、マークアップ(つり上げ)をする段階で「やれやれ」と言って売ってきます。
その段階での売りをつり上げをしたい大口は好まないはずです。
そうやって大口は巨大な在庫を作っていきます。
いったん巨大な在庫が完成したら、今度は価格を釣り上げていきます。釣り上げていく段階を、「マークアップ」といいます。このマークアップではぐいぐい値が上がっていきます。
買占めの段階で弱い買い手、つまりちょっと上がったぐらいで利食いしてしまうような腰の引けた買い手は振るい落とされているので、上げ始めても売りがそれほど出てこず、すんなりと上げていきます。
そして目標の価格までつり上げると、今度は買いポジションを売り抜けるために、ディストリビューションと呼ばれる売り抜けを行います。
ここでも買い集めた時と同じように、すべての在庫を一気に売り抜けようとすると、自分の売り注文で値が下がってしまうので、10売っては8買うというようなことを繰り返し、全部利食いする前に下がってしまわないようにします。

そして全てのポジションを売りさばいたら、今度は、また安値で在庫を仕入れるために、価格を下げます。もしくは、高値でショートポジションを作ったので下げるということかもしれません。
この下落の段階をマークダウンといいます。
高値で買って安値で売る負け組み投資家
誰が安値で売るんだ?
誰が高値を買うんだ?
と思うかもしれません。
誰だって安くなっている時に買いたいでしょうし
売るなら高い値段で売りたいですよね。
でも考えてみてください。
負け組みの投資家は、高値を買わされる、安値で売らされる、といった行動を繰り返します。
負け組の投資家が買いポジションを持っている状態で、値が下がってしまうとします。
ほとんどのトレーダーはすぐにはロスカットしません。
難平買いをしたりして、トントンになってから手じまおうとするでしょう。
でもどんどん下がっていきます。
それでも我慢します。
そしてさらにぐいっと下げの勢いがさらに加速し、ニュースでは世界経済の終わりのようなことを言い始めます。
そうなると、そこま我慢して買いポジションを持ち続けていた人も、我慢できなくなって買いポジションをロスカットします。強制ロスカットになってしまう人もいるでしょう。
そのロスカット注文は売り注文です。
そんなわけで、いくら安値でも売り注文は出てきます。というか、安値だからこそ勢いよく売り注文がでてくるというのがあります。
その売り注文を吸収する形で大口は買占めを行っていると考えることができます。
高値で買いが入るのも、少し考えるとわかります。
株が上げ始めると、だれもが買いたいと思います。「買っておけばよかった」と後悔します。
そして、また下がったら買おうと思います。
でも下がってくれません。逆にぐいぐい上げていきます。
そして世間では良いニュースでもちきりになります。
「まだまだ上がる」とたくさんのアナリストが言い始めます。
その段階で、多くの負け組みは、我慢できなくなり、とうとう買いを入れます。
遅い買い注文を出す負け組みに売ってやるのは、大口トレーダーです。
高値だからこそ、負け組みの買いが勢いよく入ってくると言えるかもしれません。
また、早く空売りしすぎた人がロスカットになる、というのもあるでしょう。
このようなことが相場では繰り返されています。
様々な時間軸で、いろんな規模の相場サイクルが起こっています。
バリューと相場サイクル
あなたは気づきましたか?
相場における、4つの段階のうち
アキュムレーション(買占め)とディストリビューション(売り抜け)は、ようするに、相場がバリューを見つけた段階のことです。
大口トレーダーが「この価格なら買ってもいい」と思ったから、そこで買占めをひそかに行ったのです。
そこで売ってくれる(売るしかなくなる)負け組の投資家ががたくさんいるから買占めが行えます。
売るほうは狼狽売りなどで、喜んで売っているのではないでしょうが、実際に大量の取引が約定するわけですから、その価格帯では売り手と買い手が合意したことになります。
ディストリビューションでは、大口トレーダーが「ここなら売ってもいい」と思ったから、そこでディストリビューション(売り抜け)を行ったのです。
このように、アキュムレーションやディストリビューションで大量の取引が行われる価格帯はHVNになります。
「買い手と売り手が同意して大量の取引が行われてHVNになる」というのは、買い手と売り手の両方がハッピーで同意しているわけではありません。
多くの場合は買占めや売り抜けをしているほうはハッピーですが、その反対側にいるほうは痛みを感じている状況だと思います。
大口がある価格帯でアキュムレーションをするからそこで大量の取引が行われ、そこがHVN、つまりバリューとなります。
大口がある価格帯で売り抜けを行うと決めたからこそ、その価格帯まで上がり、そこで大量の取引が行われ、そこがHVNつまりバリューとなります。
ちょっと乱暴かもしれませんが、
レンジ相場 = バリュー = 買占めor売り抜け
ということが言えます。

私はレンジ相場の正体をアキュムレーション(買占め)とディストリビューション(売り抜け)だと考えています。
このことはとても重要です。
「ここら辺からアキュムレーションが始まる」
「ここら辺からディストリビューションが始まる」
それは「ここらへんでバリューができそうだ」と同義なんですが、そういう判断ができるようになると世界が変わってきます。
普通のレベルのトレーダーは、見た目にそれが明らかになってから、「ここからがレンジ相場」だとわかりますよね。
しかし上のレベルのトレーダーは、普通の人が「ここからレンジ」だと分かる随分前からレンジ相場が始まりそうなことに気付き、「レンジ相場向けの手法」つまり「買占めや売り抜けが行われている相場環境向けの手法」に切り替えることができるようになります。
本当のプロは、見た目に明らかにレンジになったからここからがレンジ相場ではないんですね。
じゃ、どうやって見分けるの?
それは非常に深い話題になってくるのでこの記事でサクッと解説するのは難しいのですが…
ようするに値動きに変化の兆候を見つけるのです。
変化の兆候にはいろいろあるのですが、一番重要なのは明らかに今までよりも大きい逆行する値動きです。
たとえば下降トレンドがしばらく続いていたところでかなり強くて目立つ戻しが入ったとします。
その値動きを、それまでに入っていた逆行の値動き(戻し)の強さと比較して、明らかに強いのであれば、そのまま下降トレンドが続かないのではないか?大口が買い占めを始めたのではないか?ととらえます。
「なーんだそんなことか」と思うかもしれませんが、そういう視点はとても大切です。
それを値動きのキャラチェンジと私は読んでいます。
相場のキャラチェンジについては、まだまだ奥が深く、とても重要な話題なので、個別のセクションでじっくりと解説します。
再アキュムレーションと再ディストリビューション
アキュムレーションとディストリビューションは必ず交互に起きるのでしょうか。
そんなことはありません。
アキュムレーションからつり上げが起きた後にレンジになったら、それは必ずしもディストリビューションなのではなく、再アキュムレーションかもしれません。
再アキュムレーションとは、つり上げの途中で、弱い買いを振り落としてもう一度買いポジションを作る(増やす)ことです。

これが再アキュムレーションなのかディストリビューションなのか、どうやって見分けたらよいのでしょうか?
それは、今起きているレンジが、アキュムレーションのレンジと比べて釣り合っているか?を問うことでおおよその予想はつきます。
画像の1つめの再アキュムレーションのレンジだと、
「あれだけ長い時間をかけてアキュムレーション(買占め)をしたのに、こんな小さなレンジで売り抜けられるはずがない」
という判断ができます。
いつもその予想が当たるわけではありませんが、そのような理にかなった考え方で判断すると、長期的にみると正しい方向につけることがずっと多くなります。
相場のサイクル まとめ
「バリュー」と並んで重要な考え方に「相場のサイクル」がある。
相場のサイクルとは、大口トレーダーが仕掛けるサイクル。
アキュムレーション(買占め)
↓
マークアップ(つり上げ)
↓
ディストリビューション(売り抜け)
↓
マークダウン(叩き落し)

アキュムレーション(買占め)やディストリビューション(売り抜け)が行われる位置がバリューになり、そこがHVNになる。
バリューとは単純に買い手と売り手が同意した位置というよりは、大口が買占めや売り抜けを行った位置と考えるほうが有効。
レンジ相場の正体は、アキュムレーション(買占め)やディストリビューション(売り抜け)であり、バリューである。
ということは、買占めや売り抜けが行われる兆候を読み取ることで、ほかの人よりも早くレンジ相場への備えができる。
ディストリビューション か 再アキュムレーション どっち?
の判断は、アキュムレーションの規模との比較でできる。

理にかなった見方で勉強になります。
ところでアキュムレーション、マークアップなど時間足的にはどの時間足をみて判断するのが よいのでしょうか?
どの時間軸においても相場のサイクルが繰り返されています。
特にどの時間軸限定ということはありません。
今回もためになりました。感謝です。
一番知りたい、値動きのキャラチェンジというのをいつかは教えていただけるなんて嬉しいな。こんな講座どこにもないです。
質問ですが、レンジ相場向け手法に切り替えるってどういうことでしたか?
お疲れさまです。とてもわかり易くて、今までのトレードの考えも変わってきますね。動画も前より聴きやすくなりました。
ありがとうございます!
こんばんは。まだ始まって4回目ですが、目からウロコです。
価格帯出来高は意識していましたが、出来高が多い所は止まるというぐらいにしか、捉えておりませんでした。
これからの講座もとても楽しみです。
今後ともよろしくお願いいたします。
お世話になっています。
大変わかりやすい説明ありがとうございます。
お世話になっております。ディストリビューション、アキュムレーションどの時間足で見るのでしょうか?
機関投資家の買い占め、売り抜けはどれくらい時間をかけるものでしょうか?そして、エントリーから決済までどれくらいの時間をかけるのでしょうか?
買い占めとか売り抜けする人たちはどんな仕事ぶりなのでしょうか?
興味が出てきました。
なるほど!です。
素晴らしい解説! 腑に落ちます♪
今後ともも大変期待しております。
「本質のチャートトレード」を、何度か読み、値動きの背景にフォーカスした、素晴らしいアプローチと思いました。同時に、重要なドライバーである、大手の動き、その動機に関し、度々、言及されているものの、全体像を構築することができずに苦しんでいましたが、今回の教材で、まさに、その点を含む、全体像の理解、実際の行動の限界を明瞭に示してくれるようで、教材のメールが来てから、速攻で購入して本当によかったと思います。細かい質問は、各論の時にお聞きしたいと思いますが、今回の「大手の行動と動機」に関して、自分の中で完結した絵が描けるようにお聞きしたいことがあります。
まず、買い占めのステージですが、どのように流動性が増加して、大手が狙うような取引量が可能になるかを理解したいです。大手が、「10買って8売る」ようなトレードを始めることによって、値動きが大きくなってきて、このより大きな値動きが、他のトレーダーを引き付け、トレードの流動性が上がっていくということでしょうか?別の言い方をすれば、トレーダーは一般に、レンジに引き寄せられるということでしょうか?
また、「買占めの段階でしつこいほどに下値で振るい落としが起きるのはマークアップ(つり上げ)の段階でなるべく売りが出てこないようにするためです。」とあります。ここで言及されている「振るい落とし」とは、「10買って8売る」ことによる、一般的な大きな値幅の上下により、浅いストップを置いた握りの弱いトレーダーは狩られていく、ということでしょうか。それとも、比較的、明らかに形成されたレンジのようなライン均衡での、ストップが貯まったタイミングを狙い済ましての、「だまし」のような、大手が意図した動きのことでしょうか?
実際のトレードには、直接、必要はないのでしょうが、頭を整理して、なるべく一貫した全体像を構築したいので、ご教授いただければ、大変助かります。
>買い占めのステージですが、どのように流動性が増加して、大手が狙うような取引量が可能になるかを理解したい
アキュムレーションにつながるセリングクライマックスからボラティリティーが増加します。
ボラティリティーが増加すると、多くの参加者の感情が揺さぶられます。ぎりぎりの資金で買い持ちしていたトレーダーは追証にかかり、強制ロスカットになります。また、キャラチェンジの急な上昇では我先にと利食いする売り手の買い戻しが入ったり、下値で投げたトレーダーが後悔して買いなおすなどしてきます。ひどい目にあうのは一般投資家だけではなく、弱い大口トレーダーもいます。
そのような揺さぶりの中で強い大口トレーダー(というかシンジケート団的なグループ)が求める大きな流動性が可能になるのだと思います。
2つ目の質問に関しては、両方だと思います。大口は、弱腰の買い手を振るい落として買いポジションを奪うために、必要なことを目標が達成できるまでやってくると思います。
以上、私は大口としてオペレーションしたことがないので真相は分かりませんが、そのようなことだと思います。
「欲望と幻想の市場」などの書籍を一度読んでみると理解が深まると思います。これは米国の株式市場についての本ですが、相場は相場、たいして違いはないと思います。
http://sokusenryoku-fx.com/beginner/4best-fx-books/
サンチャゴ様
お世話になります。相場サイクルがどこにあるかについての質問です。
日経225ミニ先物を始めました。「銘柄や通貨ペアの選び方」から興味を持ち、
株と比べて手数料が安いので驚きました。(1ティックでも利益が出るんですね)
生意気にもTradingViewを使っております。
JPN225(Nikkei 225 index of Japanese listed shares)のチャートを見ています。
具体的な話として、これを日足で見たとき2016年の2月12日から現在まで、
レンジ相場になっているのではと考えております。
しかしこれがアキュムレーションなのかディストリビューションなのか分かりません。
過去に遡ってチャートを見ると、直近はこれよりも上にありますが、さらに遡ると
これより下の位置でのレンジ相場も見られます。
また、現在は大きな下降トレンド中と考えていますが、日銀の介入もあります。
ご教示頂きたいことは、レンジ相場がアキュムレーションなのかディストリビューション
なのかを判断する材料や方法はあるのでしょうか?
あるのでしたらご教示頂きたくよろしくお願い致します。
PS.フォーラムのように感じておりましたが、最近皆様のコメントが無く寂しく感じております。
はい、日経225ミニ先物は、1ティック抜きのスキャルピングが成り立つ、世界でも有数の市場です。
個別市場の方向性に関するご質問への回答は、収拾がつかなくなってしまう可能性があるため、今の時点では控えておこうと思います。
サンチャゴ様
早速のご回答を頂きまして誠にありがとうございます。
(ご回答頂けたことだけで非常に嬉しく感じております。)
上記質問は、話が日経225ミニ先物と具体的になってしまったことをお詫び致します。
私は、レンジ相場というと、キャラチェンジから推測したときの値幅のレンジの上限から下限までを行ったり来たりするものだと考えていました。
しかし現実の相場を見るとレンジの上の方で漂っていたり、レンジの下の方で漂っていることが多く、売るにしても買うにしても中途半端な位置の時が多いように思います。
(レンジ相場の見方が間違っているのでしょうか)
このため、例えばアキュムレーションであれば買う方が有利で、ディストリビューションであれば売る方が有利なのではないかと考えました。
(その後のマークアップやマークダウンを考えると)
それなので、レンジ相場がアキュムレーションなのかディストリビューションなのかを
見分ける方法を知りたかったという内容となります。
(相場はそんなに簡単なものではなく、そのようなことが分かれば誰も苦労しないという話でしょうか...)
サンチャゴ様
お世話になります。一点質問させていただきたいのですが、
日経225先物において、相場のサイクルを考える上で、SQについては考慮すべきなのでしょうか。例えば 大口が安い価格帯でレンジを形成して買い占めた(アキュムレーション)買玉を保有している状態で、SQ日を迎えると、あえてディストリビューションを作らなくともやすやすと売り抜けることができると思うのですが、一方でロールオーバーしている可能性も考えられますよね。
アキュムレーションの後に再アキュムレーションが来るのか、またはディストリビューションが来るのか、という論点のところで、「レンジ規模の比較」をしてみればよいというお話だったかと思いますが、SQの場合には規模の比較はできません。
とすると、アキュムレーションの価格帯とSQ値の差額、スイングの強弱などから ロールオーバーして価格のつり上げが続行されるのかどうかを推測していくことになるのでしょうか。 よろしくお願いします。
NUPPY様
日経225先物については、私はこれまで、ほぼスキャル専門でトレードしてきましたので、SQ日にはトレードを控えめにするぐらいで、あまり意識していませんでした。
ほんの数十秒~数分でい利食いするようなトレードですので、そのようなことをあまり意識する必要が無かったのです。
今後は、SQ日にどのような考え方で時間軸が長めのトレードをすべきなのか、勉強していきたいと思います。
この件に関しまして、お役に立てず申し訳ございません。
サンチャゴ様
ご返信ありがとうございました。私も日経225先物では基本スキャルピングをしているのですが、引けまでうまくホールドできた玉をスイングに切り替えることもあり、その際、日足や時間足などを見るようにしています。SQは株やFXと異なり、日経225先物特有のものなので、日足などの長めの時間軸で見る際には、どう考えたらよいのかな、と疑問に思った次第です。
他のテーマの講義の中でFXの週足を使って説明されていましたが、スキャルピングに特化するとなれば、日足まで見る必要はなく、時間足程度で十分ということでしょうか?
はい、私が日経225ミニ先物で昔からやっている板読みスキャルピングの場合には、日足の分析はそれほど重要ではありません。スイングハイやスイングロー、高値や安値を意識する程度です。
5分足程度の短期足が上位足となり、板や歩み値で起きている出来事が一番重要になります。
持ち越してスイングトレードに移行することを狙ったエントリーなら、日足レベルからじっくりと分析すべきなのは言うまでもありません。
サンチャゴ様
はじめまして
このスレッドでご質問が正しいかわかりませんので、
もし違っていたら申し訳ありません
以前からリバモアやテープリーディングに興味があり(サンチャゴさんのブログで知りました)関連書籍を読み漁り、VCAにたどり着きました。キャラチェンジからのバリューでの手法を取り入れ、資金が2ヶ月で3倍になり非常にワクワクしております。
ありがとうござます。
さて、この2日間で相場が変わったようで、
雲行きが怪しくなりました(10月12日時点)
イメージで申し訳ないのですが、ダラダラとゆっくり上がる相場を取ることが困難です。
1時間足で、私がなんとなくキャラチェンジだと思う所から逆張りで入ると、
全て順方向に抜かれる事が多くなりました。
アクセクとロング・ショートをしているうちに、日本時間からヨーロッパ時間などまで後で振り返ると、結局1日一方向に上がり続けていたなんて相場です。
5分足で見ると、出来高も多くなく、ロウソク足も小さいが一方向にいく、MAでいうパーフェクトオーダー状態で後で振り返ると簡単にみえる。
マークアップ・ダウン等の勢い良く動くのは、なんとなく判断できるのですが、
このダラダラトレンドの始まりで見極めることは可能なのでしょうか?
よろしくお願いいたします。
2カ月で資金3倍はすごいですね!
ダラダラとした上昇で逆張り売りを仕掛けて負けが続くということでしょうか。
いくつか対応策としては
1.1時間足でのキャラチェンジを見た後、ラインを引き、その辺りで5分足のキャラチェンジを待ち、マルチタイムフレームで攻める。
2.バイイングクライマックス(急激なとどめの上昇)があった後のキャラチェンジから逆張りを狙う。もしくは…
3.上昇において、エクステンションの弱まりを明確に見た後のキャラチェンジの後、逆張りを狙う。
といったところです。このように条件を厳しくすることで、だらだら負け続けることが少なくなります。
ただ、トレードの世界の50%ぐらいは運ですから、何をやっても勝てない日はあります。
そういう日に大きく負けないための対応策は一つです。
その日はやめるルールを明確に決めておくことです。
3連続フルロスカットになったら、その日はトレードを止める
1日単位のドローダウン限度額を決めておき、ヒットしたら、その日はトレードを止める
こういったルールがあることで、運が悪い日に、必要以上に大負けしてしまうことを防げます。
参考になれば幸いです。
サンチャゴ様
早速のお返事ありがとうございます。
自分はトレーダーとして身を立てるべく、
1年間寝ても覚めてもfXトレードという状態のひよっこです。
(投資歴は5年ぐらい有りますが、身を立てると決めてからはまだまだです)
この数日、自分なりに対策を練り、良いセットアップ、手法等を本を読んで試してみましたが、
やはりうまくいかないものですね。
今日も(気がつけば)トレンドで負け続け結局4%程負けてしまいました。
今月収支はまだ12%ぐらいプラスですが、このまま行くと・・考えたくありません汗
サンチャゴ様のアドバイスにしたがい、良いセットアップだけ厳しくトレードするのと、
負けるときは負ける(今は苦手な相場だと思います)なので、
大負けだけはしないようにやめるルールを厳守したいと思います。
アドバイスありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。
サンチャゴ様
はじめまして
。
サンチャゴ様の『プロになるためのデイトレード』の電子書籍に出会ってからファンの一人になっております。
最初の頃は株のスキャルピングをやっていましたがいろいろあって、今はFX一本です。
収支は初めの頃は負けが続いていましたが、最近は勝ったり負けたりの繰り返しでトントンぐらいになりました。
質問ですが、先日上昇トレンドが続いた後にキャラチェンジと思える下落が起きましたのでもう一度上値を試しに行くと思い、買いを入れようとしたのですが、ふと上位足に目をやるとピンバーになっていました。
ピンバーだと売りシグナルの売り目線ですし、キャラチェンジだと上値を試しに行く買い目線になりますし、悩んでしまいました。
何か見分ける方法があるのでしょうか?
よろしくお願いします。
はじめまして。
ご質問ありがとうございます。
ご質問にお答え致します。
まず、上昇トレンドでピンバーが出たといっても、たいていの場合、そこから素直に下げるわけではありません。
レジスタンスラインへの最初のタッチだった場合は特にそうです。
ですから、上位足で売りのピンバーになっていたとはいっても、そこからすぐに下降トレンドになる、という目線にしないほうが、長期的に見て正解であることが多いです。
見分ける確実な方法はありませんが、いくつかの観点があります。
・キャラチェンジの下落の勢いがかなり強い
・キャラチェンジが起きる前の上昇において、エクステンションの弱まりが明確に観測されていた。
こういった場合には、再度高値を試しに行くというよりも、右肩下がりのレンジの中でディストリビューションされるか、もしくは、すでにキャラチェンジの前のエクステンションの弱まりの中で、すでにディストリビューションの大部分が終了していて、あとは落ちるだけかもしれないことを警戒します。
また、下位足でのローソク足パターンやスイングリバーサルも重要な要素になります。
サンチャゴ様ありがとうございます
ブログや教材。拝見させて頂いてます、丁寧な説明、ほんとに為になります。
マルチタイム分析とか、色んな教材見てきました。スキャルピングが、やりたい人には、その答え、スイングがやりたい人には、その答え、デイがやりたい人にわその答え、サンチャゴ様は、当然自分がやっている事を、伝えたいと、言うのが、
すいません途中で切れてしまいました。私はまだデモ段階の、初心者です。いつも気になっていたのが、マルチタイム、分析でした、何処を見ればいいんだと、いう感じでした、1分、とか5分とか、一時間とか、デモサンチャゴさんの説明で、分かったような、気がします、単純に、見れば良いんですよね、日足なら日足のペース、一時間足なら、一時間あしのペース、5分足なら、5分足のペース、何処でトライするか決めれば、いいだけのことかと、思ったんですが、でもその為には、チャートを見る事は大事ですよね、すいません、素人考えで、でも勝ちましたよ、サンチャゴ様のいうとうり、前後の時間帯だけみて、今の時間帯は、これだけとか、サンチャゴ様のチャートの説明どうりにしたら、あまりにもすごいんでこんなメールしました
コメントありがとうございます。
コツをつかみ始めていらっしゃるようで、うれしい限りです。
今後同じことをしても負けるときはあるので、それは覚悟しつつ、ちゃんと資金管理をしてトレードし続けてください。
メインとする時間軸の前後だけを見て、自分の独断と偏見で有利かな?と思えるポイントがあれば、リスクレワード比を考慮して、賭けてみるだけです。
正解がどうなんて、あまり気にせず、自分の分析をやればいいですよ。
だれがどんな分析をしようが、結局は勝率65%ぐらいが限度ですから。
それをひたすら繰り返すことができれば、長期的に勝てるのですが、そこがなかなか難しくて、「有利かな?」ではなく、「取り返したい」とか「気が済まない」という理由でエントリーしてしまって、長期的な優位性を失ってしまうんです。
それだけは、気を付けてください。
失礼します。質問お願いします。
皆さんのコメントを読んでいると「キャラチェンジ」が大切なポイントなんだなと思えてきますが、「キャラチェンジ」については今後の動画で理解出来て行けるのでしょうか?
宜しくお願いします。
上記の質問 次の動画を見て解決しました。
ありがとうございました。
MasterTheMarkets_Tom.WilliamsやTradesAboutToHappen_David H. Weisを苦労して読んで理解できたことがこんなに簡単に解説されていて悔しいです。