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【MT4版】ドラッグ操作で範囲指定可能な価格帯別出来高インジケーター

MT4(メタトレーダー4)向けに、チャート上に表示した2本の垂直線をドラッグして移動することで対象範囲を指定できる価格帯別出来高のインジケーターを開発しました。

PriceVol_VL(MT4版)の概要


2本の垂直バーで囲まれた期間の価格帯別出来高を表示することが出来るインジケーターです。
垂直バーを動かすことで、表示する範囲を変更することが出来ます。

PriceVol_VL(MT4版)のインストール方法

1.インジケーターのファイルをダウンロードします。

↑こちらからダウンロードしてください。

2.MT4を開き、「ファイル」- 「データフォルダを開く」と遷移し、MT4のデータフォルダを開きます。

3.データフォルダの「MQL4」の直下にある「Indicators」フォルダに、PriceVol_VL(MT4版)インジケーターのファイルを設置します。

4.MT4を再起動します

PriceVol_VL(MT4版)の適用方法

インストールが終わってMT4を再起動すると、ナビゲーターウィンドウにPriceVol_VL(MT4版)が表示されています。

そちらを任意のチャートにドラッグ&ドロップしてください。

PriceVol_VL(MT4版)の設定

①HistHeight   ・・・価格帯別出来高のヒストグラムの高さを設定する項目です
②HistColor   ・・・価格帯別出来高のヒストグラムの色を設定する項目です
③VLineColor  ・・・垂直バーの色を設定する項目です
④VLineWight  ・・・垂直バーの太さを設定する項目です ※1~5の範囲で設定可能
⑤VLineStyle  ・・・垂直バーのスタイルを設定する項目です ※「④VLineWightが1の時のみ有効」
⑥AutoUpdate  ・・・事項更新を有効にするかを設定する項目です(true:有効/false:無効)
有効にした場合、終点バーは最新のローソク足の位置に更新されます(1分更新)
終点バーの位置を固定したい場合は⑥AutoUpdateを無効(false)にしてください
⑦UseInputDate ・・・始点/終点の指定に日付入力を使用するかどうかを設定する項目です
(true:日付入力を使用する/false:日付入力を使用しない)
「⑧StartDate」、「⑨EndDate」は有効にした場合のみ使用するパラメーターです
⑧StartDate   ・・・始点の日時を入力する項目です
⑨EndDate   ・・・終点の日時を入力する項目です

PriceVol_VL(MT4版)の操作方法


日付入力を使用してない場合、インジケータを適用するとチャートの中央部分に「始点バー」、
最新のローソク足に「終点バー」が表示されます
範囲を変更する場合はまず、垂直バーをダブルクリックして選択状態にします。

垂直バーが選択状態になると、両端に小さな□(四角)が表示されます。
この状態になると、垂直バーをドラッグアンドドロップで移動することが出来ます。
MT4版では、垂直バーを移動した時点でその範囲の価格帯別出来高が描画されます。

PriceVol_VL(MT4版)の動作

時間軸を切り替えた時の動き

基本的には時間軸を切り替えた場合でも、垂直バーの位置は維持されます。
ただし、切替先の時間軸に必要な期間のデータが存在しなかった場合(※1)は、
垂直バーの位置はデフォルト位置(チャートの中央部分に「始点バー」、最新のローソク足に「終点バー」)
になります。
(※1)・・・週足⇒1分足のような極端な時間軸の切り替えを行った場合、週足で指定していた範囲の
データが1分足には存在しない場合があります。

日付入力を有効した場合の動き

日付に入力を有効にした場合、指定した範囲のデータが存在する場合は
その範囲の価格帯別出来高を表示します。
指定した範囲のデータが存在しなかった場合は上記と同様に、
垂直バーの位置はデフォルト位置になります。

PriceVol_VL(MT4版)を停止する方法


PriceVol_VL(MT4版)を適用しているチャート上で右クリックしてメニューを表示し、
「表示中のインディケータ(L)」を選択します。


表示中のインディケータから「PriceVol_VL」を選択し、「削除(D)」をクリックします。

 

攻めのトレード日誌の「引き分け」設定について

ご質問内容

いつも大変お世話になっております。

おかげさまで成績も一気に向上しました。8~9月は証拠金を2倍にすることができました。3年間のトータルはまだマイナスですが、いける、と確信してます。

ところで、攻めのトレード日誌の活用をはじめさせていただいてます。

しかし期間集計でエクセル判定表では、勝ち負けの判定がなされず、引き分け、となってます。

どのようにすれば、勝ち負けや損益やなど集計に反映されますでしょうか?

そもそも勝ち負け引き分けの項目がないように思います。

また、トレードの曜日の項目も追加したいです。

VCAでの質問ではないかも知れませんが、ご教示ください。

ずうずうしいですが、トレーディングヴューの解説動画のようなものがあったら本当に助かります。

よろしくお願いいたします。

サンチャゴからの解答

ご報告とご質問、ありがとうございます。

成績が一気に向上してこられたとのこと
VCA1.0がお役に立てて、とても嬉しいです。

さて、攻めのトレード日誌において、入力したトレードが「引き分け」と判定される件に回答いたします。

攻めのトレード日誌では、指定した金額以下の損益を「引き分け」と判定するように設定できます。
取引手数料のみの損失や、とるに足らない損益を勝率に反映するのは、なにか違う気がするからです。

引き分け設定の金額は
Listタブの一番上の部分で設定します。

ここには、これぐらい以下の金額なら、引き分けでいいだろう
という金額を入力しておいてください。
これは人によって違いますので、ご自分の感覚でOKです。

詳しくは、取説を参考にしてください。

日誌でトレード結果を分析するようになると
さらにトレード成績が安定してきますよ。
慣れるまでは入力が面倒くさいですが、ぜひ頑張ってください。

解答は以上となります。
お役に立てれば幸いです。

レンジ手法で買ってブレークアウトしそうな時の利食いについての質問

サンチャゴさん、いつもお世話になっております。

会員の○○です。

本日は久しぶりに質問をさせていただきます。

最近は勝ちの数も増え、だいぶトレードも上手になりました。

ひとえにサンチャゴさんのお陰でございます。

ありがとうございます。

さて、最近、建玉法について考えることがあります。

サポートラインでレンジ逆張りの買いエントリーをしたとします。この時は、2ポジションの買いを入れたと考えてください。

その後、利食いは、レンジの真ん中で一回、レジスタンスライン付近で二回目の利食いをするかと思います。

ここからが質問なのですが、サポートラインで買った後、レジスタンスラインまで勢いよく上昇してブレークアウトを予想し、ブレークアウトエントリーで買いを狙いたい状況を考えてください。

その場合は、サポートラインで行ったレンジ逆張りの買いエントリーのポジションは利食いせず、保持したままにするのがいいのでしょうか。

それとも、サポートラインで行ったレンジ逆張りの買いエントリーのポジションを利食いして、新たにブレークアウトエントリーの買い注文をするべきなのでしょうか。

この二つのどちらの方法が良いのか、アドバイスをお願いいたします。

以上になります。

ご回答よろしくお願いいたします。

サンチャゴからの解答

初心者のうちは、コツコツと利食いを確実にしていく。
慣れてきたら、ここぞという時にはブレークアウトまで引っ張る。むしろ乗せも狙う。というのが良いと思います。

レンジ手法(バリューエントリー)で買ったポジションがブレークアウトしそうでも、とりあえず最初の計画通りに利食いをしておいて、気分的に仕切りなおすというのはもちろんありです。

しかし、もしあなたの読みが、「これから上方向にブレークアウトする」というものなら、利食いはしないほうが、理にかなっていることも事実です。

トレード上級者の場合、乗せを行うことすらあります。

1 下値のだましブレークアウトで最初のエントリー

2 強い上昇の始まり(レンジ内)で2回目のエントリー(乗せ)

3 ブレークアウトした後の押し目が弱弱しければ3回目のエントリー(乗せ)

乗せは精神的な強さが必要なので、上級者向けです。

乗せを狙うべき環境判断も必要です。

環境判断は、ブレークアウトの解説記事を観てください。

しかし、乗せができるようになると、全てが上手くいったときの利益がとてつもなく大きくなり

ダメだった場合の損失を簡単に回収してしまうことができます。

1回目のエントリーからダメだった場合、ポジションサイズが小さいので大したことありません。

2回目や3回目のエントリーまでいって、そこで反転してしまった場合には、利益を吐き出しますが

ロスカットポイントは上げているので、損失はそれほど広がりません。

乗せの建玉法は、

コツコツドカン負けの正反対の方法。

コツコツ負けを繰り返し、ドカンと勝つ。そんな方法です。

実のところを言うと、リバモアやワイコフ、

日本のトレーダーで言うと、BNFさんなどもこのような乗せをやってとてつもない利益を上げました。

伝説的なトレーダーはみな、乗せをマスターしています。

初心者のうちは、しっかりと利食いを確実にしながら、刻んでいくのが良いと思います。

しかし、上記の理由から、慣れてきたら、ここぞという時には乗せをやってみるのも良いと思います。

解答は以上となります。

お役に立てれば幸いです。

2回目のトラップでエントリー

「本質のチャートトレード」の読者様からの質問がありました。

セカンドトラップに関する質問です。

こレは、エントリータイミングにおいてとても役に立つ情報なので、VCA1.0にも掲載しておきます。

トレンドに逆行する方向へのブレークアウトは、2つの波がセットになることが多いです。

例えば、上昇トレンドがあるとして、プルバックが始まりました。

サポートラインやトレンドラインを下方向にブレークすると、トレンドが転換したと勘違いするトレーダーの売りエントリーが入ってきます。

しかし、その多くは失敗に終わります。

その失敗が、2回セットになることが多いのです。

ですから、強い上昇トレンドに途中から乗りたいと思っているなら、プルバックにおける、2回目の失敗でエントリーすると、かなり勝率が上がります。

もちろん、1回目で上がってしまい、2回目を狙っていてはエントリーできないこともありますが、長期的に見ると、2回目を待つことで成績を安定させることができます。

1回目で半分のポジションでエントリーし、ロスカット位置を遠くしておき、2回目でもう半分のポジションを乗せ、ロスカット位置を上げるというテクニックも有効です。

直近のトレードにおけるセカンドトラップの例

以下では、つい最近のトレードから例を挙げておきます。

FXの30分足トレード

2016-11-16_10h07_04

これはドル円の30分足です。

ドル円はトランプショックから猛烈に上げています。
背景の相場環境は、強い上昇トレンドですから、買いエントリーを狙いたいのですが、乗り遅れてしまった場合、どこで買うかが問題です。

そのような状況では、中途半端はだめで、2つのうちの1つを選択します。

1つ目は、とにかく早く飛び乗ることです。
上昇がとてつもなく強い、特にアキュムレーションが起きた後の強い上昇なら、飛び乗ります。

2つ目は、逆方向(この場合は下方向)へのブレークアウトの2回目が失敗するポイントを待ってエントリーすることです。
このページで解説しているのはこちらの方法です。

ブレークアウトは、水平線のブレークアウトでも良いですし、上の画像のように、トレンドラインのブレークアウトでも良いです。
とにかく、背景のトレンドに逆らうブレークアウトが、2回連続で失敗したら、そこがチャンスということです。

株のデイトレード

もう一つ例を挙げておきましょう。今朝の株デイトレードです。

2016-11-16_10h32_39

この日の東証1部の上昇をリードしていた三井住友銀行で買いを狙っていました。

強いプルバック(1)が起き、9:20ぐらいにできていたバリューを下にブレークアウトします。

ここでは、下落が強いですし、まだ1回目の下方向ブレークアウトの失敗なので、買いは狙いません。

しばらくすると9:50ごろ、1でできたスイングローを下にブレークし、それが失敗に終わります。
ここがセカンドトラップのポイントです。

このダウンスイングの角度、値幅、出来高が弱かったことも、買いエントリーの理由です。

水平線の上で閉じる強めの陽線の終値付近でエントリーしました。

その後、上昇が弱かったので、早期撤退に終わり、薄利で終わってしまいました。しかし、1で買ってしまったトレーダーは、2でロスカットになったかもしれませんし、時間的なロスも多かったはずです。

このトレードにおいて、私の「強い上昇が再開するかもしれない」という相場観は外れ、ずっこけました。
それでも、2回目のトラップを辛抱強く待って買いエントリーしたので、損にはならなず、薄利ですが一応利益にすることができました。

まとめ

まとめると、上昇に途中から乗りたい場合は、逆行する値動きにおいて、ブレークアウトが2回連続で失敗したポイントを狙え、ということです。

ちなみにこれは、強い下降トレンドにおける売りエントリーでも考え方は同じで。ただ逆にするだけです。

ローソク足と出来高の関係についての質問など3点の質問と回答


1、ローソク足と出来高の関係について

ローソク足と出来高の関係で、分からない部分がございましたので、質問させていただきます。

小さな出来高ができて、それに伴うローソク足が大きな場合は、どの様な解釈をすればよいのでしょうか。

例えば、陰線の小さな出来高ができて、それに伴う陰線のローソク足がとても大きな場合を考えます。

この場合、小さな出来高ですので、大口がエントリーしておらず、売りの方向に小口を誘導しているのでしょうか。

それとも、小さな努力で大きな結果が出ているので、売りの方向の勢いがとてつもなく強いと考えればいいのでしょうか。

【回答】

一概には言えないと思うのですが、私はこう考えます。

小さな出来高で大きな値幅の陰線が出た場合には、その価格帯には需要(買いたい人)がいなかったと考えます。

需要が少なかったということですから、その傾向が続くなら、まだまだ下げてもおかしくないなと感じます。

需要が多くあるなら、下げれば買いたいという人も多く、出来高が大きくなるはずだからです。

ですから、

そこから供給が増えるなら → 急激な下落につながる

そこから普通レベルの供給になるなら → それでもじわじわ下げそう

そんなイメージです。

抽象的な解説になってしまいますが、私の考えはそんなところです。

2、ディストリビューションの中に小さなアキュムレーションができた場合について

ディストリビューションの中に小さなアキュムレーションができるのを見かけます。

この場合は、小さなアキュムレーションからマークアップへのブレークを狙っても、ディストリビューションからマークダウンのブレークを狙っても問題ないのでしょうか。

【回答】

大きな流れの中で、今ディストリビューションだと思うのであれば、どんな戦略が有利かを考えてみましょう。

買いを狙うよりも、売りを狙うほうが有利ではないでしょうか。

買いを狙うなら、短期的な戦略になります。それをわかってエントリーするなら、もちろん良いエントリーです。

売りを狙うなら、自信をもって利益を伸ばしていけるかもしれません。

3、5分足より1時間足でトレードするほうが良いのか

FXをする場合、ローソク足と出来高でトレードをすることになります。

板や歩み値は使えません。

そう考えると、5分足より1時間足でトレードした方がいいのでしょうか。

特に初心者の場合は、5分足より1時間足でトレードした方がいいのでしょうか。

【回答】

FXの場合、安定して勝てるようになった人の多くに共通するのは、時間軸を伸ばすことで上手くいくようになったということです。

5分足なら勝てる見込みがあると思いますが、やはり1時間足や4時間足をメインとするほうが、安定して勝てるようになる見込みが高くなると思います。

株のギャップに関するご質問

ご質問

株の場合、寄りや引けの出来高が多かったり、ギャップアップやギャップダウンをして窓を開ける場合が多いですが、
VCA1.0のトレードをする上で気を付けるべきポイントはありますか?

回答

株のギャップアップやギャップダウンについてお話しします。

日足の分析において、ギャップができた場合には前日の終値を始値としたようなローソク足を意識するようにしてください。
かなり長い、覚悟のあるローソク足となるはずです。

日中足の場合は、寄りからしばらくは様子見していったんレンジができるのを待ち、そこからどうするかを決めることが多いです。

また、日足のサイクルのどこでギャップができたのか?は重要です。
アキュムレーションのレンジがしばらく続いていたあと、ブレークアウトとしてギャップアップが起きたような場合には、そこからさらなる伸びが期待できます。
大口がマークアップを始めたな、という印象となります。

プルバック

アキュムレーションやディストリビューションの後にブレークアウトが成功し、強いトレンド(マークアップ・マークダウン)が出ているのを確認したら、プルバックでエントリーを狙います。

プルバックとは押しや戻しのことです。

エントリーポイントの概念図ではこのような位置となります。

2016-05-06_08h31_22

2016-05-06_08h28_56

エントリーポイントの考え方

エントリーポイントはラインが引ける位置となります。

私はLVNや軸ラインを重視します。

LVNや軸ラインは拒絶された価格帯です。

例えば、上昇トレンドで上げてくる途中で拒絶された位置は、プルバックでも拒絶される可能性が高いだろうということです。

拒絶されるということは、反転するか、ブレークアウトしていくかどちらかとなります。

猫が道路に飛び出したとき、車が来たことに気付くと、道路を急いで渡り切るか、急いで戻るかのどちらか、というのに似ています。

LVNとは猫にとっての道路みたいなものです。

上昇トレンドの値動きは一定のペース、出来高で上げるわけではありません。急激に上げたり、一時停止したり、少しの間小幅なレンジになったりします。

トレンドが始まってからの価格帯別出来高を見ると、ちょっとしたLVNやHVNができているのが分かると思います。

トレンド相場でプルバックエントリーを狙う場合のエントリーポイントはそのLVNとなります。

2016-06-01_14h44_48

上昇トレンドの場合、LVNでエントリーして高値の更新したら、次のレジスタンスラインなどで利食いを考えます。

下降トレンドの場合はLVNでエントリーして安値を更新したら、次のサポートラインなどで利食いを考えます。

これがトレンド相場においてのプルバックエントリーの基本的な考え方です。

プルバックエントリーのエントリーポイントとしてLVNをどのように使うかは、以下の動画の13:10あたりから解説しています。

価格帯別出来高の原則の記事も参考にしてください。

LVNが広い場合

勢いのあるブレークアウトの後などはLVNの価格帯が広い場合があります。

2016-06-01_10h21_28

そのような場合には、マルチタイムフレームピボットなど、信頼できる他の水平線との重複を重視してエントリーポイントを見極めます。

2016-06-01_10h27_39

月足ピボットと週足ピボットががLVNの価格帯の中にあります。

このような場合は、3種類の抵抗線要素が重複するエリアが良いのではないか、と考えることができます。

2016-06-01_10h45_20

月足ピボットと週足ピボットとLVNの重複エリアを少し超えたあたりで小さなピンバーが出ています。
アグレッシブに行くならこのローソク足の終値でエントリーします。

慎重に行くなら、一つあとの陰線の終値で空売りエントリーします。

LVNが広範囲にわたる場合には、このようにほかの要素との重複で判断するようにしています。

市場

FX、株、日経225ミニ先物

時間軸

全ての時間軸

相場環境チェックリスト

・チャートの左にアキュムレーションやディストリビューションのレンジがあり、そこからブレークアウトしてきた経緯
・今出ているトレンドにエクステンションの弱まりが明確には観測されていない
・トレンド方向への出来高に結果が出ている
・明確なキャラチェンジがまだ起きていない

現状のトレンドに変化の兆候が明確に出ていないことを確認します。
変化の兆候が見られる場合には、エントリーを見送るか、レンジ相場を想定したトレードに切り替えていきます。

トレード禁止チェックリスト

  • 大きな経済指標の直前(FOMCや雇用統計など)
  • 退屈な相場環境 → 値動きと出来高の両方が極端に小さい相場
  • ロスカット幅が広すぎる

主要な経済指標の直前のエントリーは避けています。

極端に値幅が狭く、活気のない相場でのトレードも避けています。

ロスカット幅が広すぎる場合には、次のエントリーチャンスを待ちます。

エントリーシグナル

プルバックエントリーにおけるエントリーシグナルは、LVNや軸ラインでの「だましのパターン」です。

背景に強いトレンドがあるのであれば、細かいことは大目に見てアグレッシブにエントリーを狙っていきます。

もちろん、ロスカットにかかることも多々あります。しかし上手な人は、長期的に見ると6勝4敗でリスクレワード比が2:1程度のトレード成績が期待できます。

だましのパターン

・サポートラインを下に抜けるがすぐに上げてしまう
・レジスランスラインを上に抜けるが、すぐに下げてしまう

といった、「だましのパターン」を見つけてエントリーするのが基本となります。

だましのパターンには

ピンバー
含み線
合成ピンバー
フクピンバー

などがあります。

これらのローソク足パターンが「注目しているラインを一旦抜けたけど、ラインの内側に戻ってしまった」という形でクローズしたら成り行きでエントリーします。

日本一即戦力なFXブログの記事では、
ピンバーなどのローソク足のブレークアウトでエントリーする方法を解説していました。

しかし最近では、ピンバーなどのエントリーシグナルのクローズで成り行きエントリーしています。そのほうがシンプルでトレードしやすいですし、長期的に見て結果に大した差はありません。

また、無料ブログでは反転パターンの形状に関して細かい規定も書いていますが、VCA1.0のレベルになると、それほど気にしません。なんとなく上記のような形になっていたらOKです。

エントリーシグナル以前の相場環境の読みやラインの精度に優位性を持っていますので、エントリーシグナルの細かいことは気にしません。

また、上記のような特別なローソク足のパターンになっていなくてもエントリーします。

「注目しているラインを抜けた後、ラインの外側が拒絶され、すぐにライン内側に戻ってしまう」という条件を満たすスイングリバーサルが起きた場合にもエントリーシグナルになります。

ラインの内側でスイングリバーサルのローソク足がクローズしたらエントリーします。

その際、ラインを抜けてからラインの内側に戻されるまでの時間は、ローソク足3~4本までとします。

あまり時間がかかるならNGです。もはやだましのパターンではないからです。

2016-05-31_08h39_32

これらのエントリーシグナルはどんな時間軸でトレードするにも同じです。
メイン時間軸のチャートでエントリーする場合も、下位足に降りて行ってエントリーする場合も同じです。

ロスカット注文のガイドライン

ロスカット注文のガイドラインを参照してください。

トレンド相場とはいえ、ロスカットになったら潔くあきらめることが重要です。そのことはレンジ逆張りでもトレンド相場のプルバックでもブレークアウトでも同じです。

トレンド相場だからといって、ずるずると難平買いを続けていると、救済されることのほうが多いですが、どこかで全財産を失うような状況に追い込まれます。

「6勝4敗でOK。というかそれ以上は無理」
と割り切って淡々とロスカットと利食いを繰り返していってください。

利食いのガイドライン

・買いポジションならバイイングクライマックス(極端な値幅を伴う陽線)の終値で利食い
・売りポジションならセリングクライマックス(極端な値幅を伴う陰線)の終値で利食い
・キャラチェンジが起きたら利食い
・スイングリバーサルで利食い
・次のレジサポで指値を使って利食い

等の考え方で利食いをします。

建玉法のガイドライン

2ユニット以上で一括エントリーし、2分割などで段階的に利食いします。

1ユニット目は次のレジサポで指値を使って利食いするなど、早めに利食います。

2ユニット目はクライマックスが起きるまで待ったりキャラチェンジが起きるまで待つなど、なるべく利益を伸ばすようにします。

ブレークアウト

このページではブレークアウトのエントリーセットアップのガイドラインについて解説します。

アキュムレーションやディストリビューションのレンジ相場で大口トレーダーがポジションを作り終えると、価格をつり上げたりたたき落としてきます。

高値をブレークしたからブレークアウトエントリー、安値を下回ったからブレークアウトエントリーといった考え方で片っ端からブレークアウトのエントリーを狙っていてはいくらお金があっても足りません。コテンパンにやられてしまうでしょう。

ブレークアウトのエントリーをねらうなら、アキュムレーションやディストリビューションのレンジがあったことを確認してからにする必要があります。

相場には原因と結果があり、原因があるから結果があります。

アキュムレーションやディストリビューションが原因で、トレンド相場が結果です。

アキュムレーションが起きていたからブレークアウトが成功して上昇トレンドがしばらく続く、ということができます。

ディストリビューションが起きていたからブレークアウトが成功して下降トレンドがしばらく続く、ということができます。

市場

FX、株、日経225ミニ先物

時間軸

全ての時間軸

相場環境チェックリスト

・チャートの左にアキュムレーションやディストリビューションのレンジがあった。
・レンジ相場が始まる前に大口による吸収が見られた。(2種類の吸収を参照)
・上へのブレークアウトなら、安値への試しが3回程度あった。
・下へのブレークアウトなら、高値への試しが3回程度あった。
・ブレークアウトにつながるスイングの中で、大口による吸収(ブレークアウト直前の吸収)があった。(2種類の吸収を参照)

大切なことは、ブレークアウトが起きる前にしっかりとしたレンジ相場がしばらく続いていたことです。

そして、2種類の吸収が起きていたのであればさらに期待値が上がります。レンジが始まる前の吸収とブレークアウトが起きる直前の吸収です。

2016-05-20_17h32_13

このチャートの例では、
・1でセリングクライマックス
・2で大口の吸収
・そのあとのレンジで下値を何度か試し
・Aでレンジに戻ろうとする動きが失敗し
・Bで大口の吸収の2つめのパターン、ブレークアウト直前の吸収が起き
・そのあとのしっかりとした出来高でブレークアウト

という流れになっています。

トレード禁止チェックリスト

  • 大きな経済指標の直前(FOMCや雇用統計など)
  • 退屈な相場環境 → 値動きと出来高の両方が極端に小さい相場
  • ロスカット幅が広すぎる

主要な経済指標の直前のエントリーは避けています。

ロスカット幅が広すぎる場合には、次のチャンスを待ちます。

エントリーシグナル

エントリーシグナルは、ラインをブレークしてレンジの外でしっかりと閉じる覚悟バーをエントリーシグナルとします。

買いであればレジスタンスラインを上にブレークし、レンジの外でクローズする陽線のローソク足がクローズしたところで成り行きエントリーします。

売りであれば、サポートラインを下にブレークし、レンジの外でクローズする陰線のローソク足がクローズしたところで成り行きエントリーします。

覚悟バーに出来高を伴っている場合はさらに良いエントリーシグナルとなります。

2016-05-20_17h32_13

ロスカット注文のガイドライン

ロスカット注文のガイドラインを参照。

エントリーに使った覚悟バーの後ろにロスカット注文を置きます。

利食いのガイドライン

ブレークアウトエントリーで建てたポジションは、そう簡単に利食いしてはいけません。

勝率がそれほど高いエントリーセットアップではないため、取れるときにしっかりと取っておく必要があります。

いくつかの方法があります。

・買いポジションならバイイングクライマックス(極端な値幅を伴う陽線)の終値で利食い
・売りポジションならセリングクライマックス(極端な値幅を伴う陰線)の終値で利食い
・キャラチェンジが起きたら利食い
・キャラチェンジのあとの戻りで利食い
・上位足のスイングリバーサルで利食い

ポジションの一部を指値で利食いしてもよいですが、基本的にはこのようなブレークアウトが起きた場合には、利益を伸ばそうとするほうが長期的には上手くいきやすいです。

私はもともとは指値で利食いをするタイプでしたが、徐々に利益を伸ばそうとするタイプに変化していきました。

トレードマネジメント

2ユニットで一括エントリーし、2分割して利食いできるようにします。

バリュートレード(レンジ逆張り)

トレンドがしばらく続いたあとにキャラチェンジが起きると、アキュムレーションやディストリビューションのレンジが形成され、その価格帯がバリューとなります。

そのような相場の性質を利用し、レンジ相場そのもので利益を上げようとするエントリーセットアップです。

LVN付近でエントリーしてHVNで利食いすることを、ブレークアウトが成功するまで繰り返します。

買いでも売りでも、売り買いをひっくり返しただけでルールは同じです。

2016-05-06_08h31_22

2016-05-06_08h28_56

市場

FX、株、日経225ミニ先物

時間軸

全ての時間軸

相場環境チェックリスト

まずは必須の条件として、キャラチェンジが起きたということが必要です。

キャラチェンジとは
・上昇トレンド中でこれまでにない値幅のダウンスイング
・下降トレンド中でそれまでにない値幅のアップスイング
のことです。

また、キャラチェンジが起きる直前に以下のような相場環境があればさらに良いです。

  • バイイングクライマックス(とどめの上昇)やセリングクライマックス(とどめの下落)があった
  • 大口による吸収があった(極単に大きな出来高に結果が出ない)
  • エクステンションの弱まり(SHやSLをブレくしてからの伸びの弱まり)
  • 努力(出来高)の結果(値幅)が出なくなってきている

これらの相場環境は、メインの時間軸だけではなく、下位足の時間軸でも考慮します。
たとえば、下位足を使ってエントリーする場合は、下位足でキャラチェンジが起きるまで待ってからエントリーを狙います。

トレード禁止チェックリスト

  • 大きな経済指標の直前(FOMCや雇用統計など)
  • 退屈な相場環境 → 値動きと出来高の両方が極端に小さい相場
  • ロスカット幅が広すぎる

「ロスカット幅が広すぎる」について説明しておきます。
バリュートレードではポジションの半分をHVNかレンジの真ん中(キャラチェンジの値幅の真ん中)で利食いします。
その位置までのリスクレワード比が1:1以上ない場合にはエントリーを見送るようにしています。

その位置まで到達できる確率は60%以上はあるので、リスクレワード比が1:1でも期待値はプラスです。

エントリーシグナル

だましのパターン

・サポートラインを下に抜けるがすぐに上げてしまう
・レジスランスラインを上に抜けるが、すぐに下げてしまう

といった、「だましのパターン」を見つけてエントリーするのが基本となります。

だましのパターンには

ピンバー
含み線
合成ピンバー
フクピンバー

などがあります。
これらのローソク足パターンが完成し、終値が注目しているラインの内側(レンジの中)でクローズしたら成り行きでエントリーします。

無料ブログの記事では、買いのピンバーならピンバーの高値ブレークアウトでエントリーする方法、売りのピンバーならピンバーの安値ブレークアウトでエントリーする方法を解説していました。

しかし最近では、ピンバーなどのエントリーシグナルのクローズで成り行きエントリーしています。そのほうがシンプルでトレードしやすいですし、大した差はありません。

無料ブログの記事では、反転パターンの形状に関して細かい規定も書いていますが、VCA1.0のレベルになると、それほど気にしません。なんとなく上記のような形になっていたらOKです。

エントリーシグナル以前の相場環境の読みやラインの精度に優位性を持っていますので、エントリーシグナルの細かいことは気にしません。

また、上記のような特別なローソク足のパターンになっていなくてもエントリーします。

「注目しているラインを抜けた後、ラインの外側が拒絶され、すぐにライン内側に戻ってしまう」という条件を満たすスイングリバーサルが起きた場合にもエントリーシグナルになります。

ラインの内側でスイングリバーサルのローソク足がクローズしたらエントリーします。

その際、ラインを抜けてからラインの内側に戻されるまでの時間は、ローソク足3~4本までとします。

あまり時間がかかるならNGです。もはやだましのパターンではないからです。

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これらのエントリーシグナルはどんな時間軸でトレードするにも同じです。
メイン時間軸のチャートでエントリーする場合も、下位足に降りて行ってエントリーする場合も同じです。

戻りでエントリー

だましのパターンが起きた後、ふたたび高値/安値を試しに来ることがあります。

その時のローソク足の
・値幅が狭く
・出来高が過去に比べて明確に少ない
なら、その後エントリーの方向に強い値動きが出たらエントリーします。

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これは、
・売りなら需要が減少
・買いなら供給の減少
をシグナルとしてエントリーする方法です。

ロスカット注文のガイドライン

ロスカット注文のガイドラインを参照。

利食いのガイドライン

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ポジションの半分程度をHVNかキャラチェンジの値幅の真ん中で指値利食いします。
(最低でもリスクレワード比が1:1以上になるほうを選ぶ)

画像の場合は、1の「キャラチェンジの真ん中」ではリスクレワード比が悪いので、HVNを第一目標とします。

残りの半分程度はレンジの反対側のラインで利食いします。
レンジの上で空売りしたならレンジの下のほうで利食いし、レンジの下のほうで買ったならレンジの上のほうで利食いします。

このときに使う目標値は、LVNやキャラチェンジのライン、軸ラインなどを使って利食い目標とします。

上の画像の場合は、3か4で利食いします。

基本的には、レンジの端のほうでエントリーし、レンジの真ん中あたりで半分のポジションを利食いし、残りのポジションはレンジの反対側の端で利食いするという考え方です。

建玉法のガイドライン

2ユニット以上で一括エントリーし、2分割して利食いできるようにします。

VCA1.0のエントリーセットアップ

このページでは、

・エントリーセットアップの作り方
・VCA1.0のエントリーセットアップ

について解説します。

これまでVCA1.0に必要なノウハウ、スキルをほとんど全て解説してきました。

ここまでの解説で、皆さんはもうトレードで安定して勝つための知識が身についています。

「VCA1.0で学んだ知識やスキルを活用することで安定して勝ち始めました!」

という嬉しいメールも届き始めています。

しかし、初心者の方は焦ってはいけません。一歩一歩着実に進んでいきましょう。

いくら知識が身についたからといって、すぐに行動に移せるわけではありません。

エントリーセットアップのガイドラインを文書化しておくことで、安定した行動をとることができるようになります。

エントリーセットアップの作り方

まずはエントリーセットアップをどのようにして作るのかを解説します。
人の手法をそのまままねてトレードするのではいけません。VCA1.0で学んだ知識を使って自分なりのエントリーセットアップを作り、そして文書化しておく必要があります。

VCA1.0は裁量トレード手法なので、カチッとしたルールがあるわけではありません。トレードの意思決定を助けてくれるガイドラインがあるだけです。

そのガイドラインをどのような考え方で作っていけばよいのかを解説しました。

エントリーセットアップの作り方

トレードの下準備と流れ

私がトレードをする前に行っている下準備と全体の流れについて解説します。

1.上位足の相場サイクルとスイングを認識する
  相場サイクルについての記事

2.上位足にラインを引く(トレードすると決めてからでもOK)
  ラインの引き方の記事

そして、上位足でエントリーに有利なポイントに近づいて来たら…

3.下位足のサイクルとスイングを分析する

4.下位足でラインを引く

5.エントリーシグナルを待ってエントリーする

6.ポジションを管理する

7.トレードを記録する

1と2をいくつかのウォッチしている通貨ペアや株の銘柄に対して行います。

そしてエントリーに適した相場環境になっているのが確認できたら、下位足でも分析を行い、エントリーを狙います。

もちろん、上位足のセットアップでエントリーすることも可能ですが、下位足に降りて行ってエントリーすることでリスクレワード比の良いエントリーができることがほとんどです。

サンチャゴのエントリーセットアップ

サンチャゴのエントリーセットアップを解説します。
FX、株、日経225ミニ先物のデイトレード~日足のスイングトレードにサンチャゴが実際に使っているエントリーセットアップです。

まずは図で大体のエントリーポイントのイメージを持ってください。

アキュムレーションからのエントリーポイント

2016-04-23_19h25_44


ディストリビューションからのエントリーポイント

2016-04-23_19h26_38

バリュートレード

アキュムレーションやディストリビューションのレンジの値動き自体を取ろうというトレード手法です。
上の図では「トラップ」となっている部分です。

実際にバリューができる前に、ここらへんでバリューができると先回りして予測し、レンジ相場の行ったり来たりの値動きを高確率で取ります。

バリューという考え方

バリュートレード(レンジ逆張り)

ブレークアウト

アキュムレーションやディストリビューションのレンジが終了し、強いブレークアウトが起きる部分を狙います。

ブレークアウトの瞬間の値動きだけにとらわれず、アキュムレーションやディストリビューションがあったのか?といった、ちょっと前の値動きを考慮するのがポイントです。

ブレークアウト

プルバック

ブレークアウトが終わったあと、強いトレンド(マークアップやマークダウン)が起きている状況で、押しや戻りを使ってトレンド方向に有利なポイントでエントリーを狙います。

LVNや軸ラインといった有利なポイントでトラップのパターンが起きたらエントリーします。

初心者の方はこれをやるだけでプロへの道がぐっと近づくはずです。

プルバック

ロスカットのガイドライン

エントリーした後、どこにロスカット注文を入れるのか。ロスカット注文の位置に関するサンチャゴの考え方をまとめました。

ロスカット注文のガイドライン