ラインの引き方 前編 価格帯別出来高&MTFピボット

【このページにはこの動画以外にも補足説明の動画が複数ありますので、記事を読みながら順番に見ていただくことをお勧めします】

このページでは、「価格帯別出来高のLVN」と「マルチタイムフレームピボット」を使って最高に高精度な水平線を引く具体的な手順を詳細に解説します。

週の初めや一日の初めに、私自身が実際にやっている方法です。

このページで解説するノウハウは、それ単独でこの教材の価格以上の価値があるかもしれません。

水平線を重視する

ラインと一口に言っても、大きく分けると2種類あります。

水平線
トレンドライン

水平線は水平のライン
トレンドラインは斜めのラインです。

私が重視するのは水平線です。

もちろん、トレンドラインも引きます。しかしトレンドラインは斜めに引くラインですので、人によって引く位置がばらばらだと思いますし、引き始めのちょっとした角度の違いで、ラインの延長線上の位置は大きくずれてしまいます。

一方で水平線の場合は上手く引けるようになると、大口トレーダーが意識していることがほぼ確実なラインを引くことができ、人による位置的な誤差が小さいと考えます。

サンチャゴが重視している水平線の種類

水平線にもいろいろあります。

私が使うのは以下の3つです。

1.価格帯別出来高
2.チャートの値動きで引くライン
3.マルチタイムフレームピボット

この中で、私の中での重要度が増しているのが価格帯別出来高です。なぜか?とういのは、価格帯別出来高の原則の記事を読んでいただければ分かっていただけると思います。

チャートの値動きで引くラインについては、昔ながらの方法です。高値/安値に引くラインや、トレンドライン、そして私が「軸ライン」と呼んでいる「反発」「はじく」が起きたポイントに引くラインです。「昔ながら」とはいえ、ちゃんと引ける人は多くないかもしれません。

「軸ライン」は「反発」や「はじく」を意味するラインですので、価格帯別出来高とLVNとほとんど同じ位置を示すことがほとんどです。違いは、チャートのみから見つけるのが難しいということです。その方法は次回の「ラインの引き方 後編」で解説します。

マルチタイムフレームピボットを使う理由ですが、長年の経験から理由は分からないけれどピボットのラインで反応することが多いからです。

「日足や週足の4本値を使ってごちゃごちゃ計算しただけのピボットを重視するのは自分らしくないかな」という葛藤はあるのですが、とにかく反応することが多いので、使わないわけにはいかないといったところです。

FXではTradingViewのチャートが使えるので、1~3すべてを駆使してラインを引いています。
東証の株と大証の日経225先物に関しては、TradingViewがまだ対応していないので、2と3の方法で引いています。

近い将来は全てにおいて価格帯別出来高を使うようになる

株や225先物は価格帯別出来高を使える良い環境が整っていないので今のところはローソク足+マルチタイムフレームピボットでラインを引いていますが、TradingViewが東証データと大証データを導入した時点で私の分析はすべてこの価格帯別出来高を使った方法に統一される予定です。

水平線を引く手順

手順は以下のようなものになります。

1.上位足チャートを使い、価格帯別出来高のLVNにラインを引く
2.下位足(メインの時間軸)のチャートを開き、直近の価格帯別出来高を使ってLVNにラインを引く
3.下位足チャートにマルチタイムフレームピボットラインを引く(TradingViewの場合はマルチタイムフレームピボットインジを適用する)

以上の手順でライン引きはほぼ完璧です。

斜めのトレンドライン(トレンドチャネル)を引く場合もありますが、その方法は次のセクションで解説します。

1の手順は毎日行う必要はありません。
デイトレーダーなら、週に1回、もしくは大きく動いた次の日に見直すぐらいで十分です。

TradingViewを使うなら、慣れてくれば5分でできます。

では一つ一つの手順を詳しく見てみましょう。

1.上位足のLVNにラインを引く

上位足とは何だ?ということから始めると…

上位足とは、エントリーの時に使う時間足よりも上の時間軸のことです。

で、どの時間軸を上位足として使うのですか?
という質問をしたくなると思います。

しかしそれは一概には言えません。スイングトレーダーなら日足が良いと思います。デイトレーダーなら4時間足がお勧めですが、日足も見たほうが良いでしょう。

私はデイトレーダーとスイングトレーダーの中間ぐらいのトレーダーなので、両方を見ることが多いです。

どの時間軸チャートを上位足として使うか?の質問は、「どれぐらいさかのぼって見る必要があるのか?」
と同じ意味になるのですが、その答えは、「必要なだけさかのぼります」としか言えないのです。

たとえば、ポンド円を見てみましょう。
日足で見るとかなり強い下降トレンドが出ていています。

もしこの安値をまた抜けてくるとなると、その先の価格低別出来高には何も見えていません。未知の世界です。

2016-04-25_17h43_28

このような場合は、その位置の価格帯別出来高が見えるところまでチャートをさかのぼる必要があります。
2013年ごろまでさかのぼると、やっとこの位置のデータが表示され、その時のLVNやHVNが分かりました。

2016-04-25_17h46_33

これはあまりに昔のデータなので、それほど重要とは言えないかもしれません。しかし何も見えないよりはずっといいです。

もちろん、まだ到達したことのない未知の価格帯なら、それは仕方がありません。

未知の領域の価格帯別出来高は、それ以外の位置のラインを引く前に、週足などを使って広域を表示し、あらかじめ引いておきましょう。
「未知の領域」以外の価格帯別出来高に、あまり以前のデータまで混じってしまうと価格帯別出来高が濁ってしまい、わかりにくくなるからです。

どのような期間の価格帯別出来高を表示するか?についてコツがあります。

それはサイクルによって違います。

レンジの中にいる場合は、レンジが始まる前のトレンド状態まで含んで表示します。

レンジの部分と、レンジは始まる前のLVNの位置を知りたいからです。

強いトレンド(マークアップやマークダウンのサイクル)の場合は、そのトレンドが始まった辺りの位置、もしくは、そのトレンドが始まる前のレンジ相場を含む位置から表示します。

ダウントレンドであれば、ダウントレンドが始まる前の上値でのレンジ相場も含むと良いですよ、ということです。

それ以上前の価格帯別出来高まで含めると、余計なデータが混じってしまい、価格帯別出来高が濁ってしまうように思います。

下位足のLVNにラインを引く

下位足にも上位足と同じようにラインを引きます。
方法は簡単です。

単純に下位足(エントリーに使うチャート)に時間軸を下げ、そこに価格帯別出来高を表示し、直近の値動きの中で気になるLVNがあればラインを引いていきます。

このとき上位足のLVNとごっちゃにならないようにラインの色や種類を変えるなどの工夫をします。

TradingViewの場合にはラインによって表示する時間軸を指定することができるので便利です。

上位足で引いたラインは濃い青色で全ての時間軸チャートに同期する。
でも下位足で引くラインは水色で分足にしか表示しない。
といったようなことが可能です。

こうすることで上位足が、下位足で引いたマイナーなラインでごちゃごちゃになることを防ぐことができます。

このような気配りの行き届いた機能性の高さもTradingViewの魅力です。

TradingViewの価格帯別出来高の設定

このあとは実際にLVNのラインを引きながら解説していきますが、そのまえにTradingViewの価格帯別出来高の使い方について解説しておきます。
ここで解説するコツを使わず、普通に使おうとすると非常に面倒くさいです。
かならずここで解説するよな工夫をして、ライン引きの作業時間を短縮していくようにしましょう。

このセクションでは、以下のようなことを解説します。

・どの種類の価格帯別出来高?  Visual Range
・設定は?           時間軸によって目の細かさを変更する必要あり
・テンプレートに複数の設定を記憶させておく方法

どの種類の価格帯別出来高?表示方法は?

TradingViewには複数の種類の価格帯別出来高があります。

そのなかでも今回の方法で使うのはVisual Range というタイプのものです。

インジケーター – 「出来高プロファイル」-「Visual Range」

で表示することができます。

詳細はこちらのページを読んで理解してください。

動画でも解説しています。

これでVisual Rangeの価格帯別出来高を表示できるようになったと思います。

設定は?

価格帯別出来高の設定で重要なのは、目の細かさの設定です。

設定画面の「入力」タブ、「Rows Layout」で設定します。

「Tick Per Row」を選択し、なるべく目の細かい状態で見れるようにしています。
やはり詳細に見るほうがラインの精度も上がると思うのです。

最適な Row Size の設定はチャートの時間軸によって違います。

日足       100程度
その中間     50程度
5分足以下    10程度

このように、時間軸が大きくなるほど設定値を大きくする必要があります。

目の細かい状態で、長期間の価格帯別出来高を表示することはできないということです。

PCの性能や回線の速度が遅い人は、目を細かくすると読み込みに時間がかかるかもしれません。

みなさんの環境に合った設定を探ってください。

テンプレートを使う

時間軸によっていちいち設定を変更するのは面倒です。

そこで便利なのが「スタディーテンプレート」の機能です。

価格帯別出来高のパラメータを最適なものに設定し、その状態に名前を付けて保存しておき、あとから再利用することができます。

先ほど解説した時間軸による最適な設定をすべて別名で「スタディーテンプレート」に記憶させておけばよいのです。

その方法に関しては見てもらうのが一番早いので動画で解説します。

TradingViewの価格帯別出来高を使うコツを動画で解説

ここまでの解説で、価格帯別出来高を自由自在に操れる状態になったと思います。

TradingViewはこのように素晴らしい機能が満載ですので、ぜひいろいろな使い方をマスターしてください。

TradingView の使い方マスター講座

価格帯別出来高のラインを実際に引いてみよう

言葉で解説していてもわかりにくいと思いますので、動画を使って実際のチャートにラインを引いて解説していきましょう。

マルチタイムフレームピボットに関する参考資料

マルチタイムフレームピボットの詳細を解説

TradingViewの使い方を学びたい方へ

TradingViewの使い方を基礎から学びたい方はこちらのページを参考にしてください。

TradingView の使い方マスター講座

できるだけのことをやればよい

TradingView以外のチャートソフトではここまでのことはできないと思います。

その場合はできる範囲でやればよいと思います。

価格帯別出来高を使うトレーダーの多くは、単純に「過去100日分の価格帯別出来高を参考にする」といったシンプルな方法でラインを引いていますし、それでも機能すると思います。

無理して100%私のやり方をコピーしようとせず、ご自分の環境でできる範囲で私のやり方を取り入れていただけたらと思います。

TradingView以外でマルチタイムフレームピボットを使う方法

FXに関してはTradingViewを使うのが一番だと思います。無料版でもマルチタイムフレームピボットが使えると思います。

しかし日本株や日経225先物に関してはTradingViewが対応していないので、今のところ使えません。

日本株は私が以前作った「即戦力なピボット計算機」を使って計算するのが楽です。

2016-04-27_21h38_38

銘柄コードを入力してボタンを押すだけでマルチタイムフレームピボットの数値を取得できます。

取得した数値を使って、手動でお使いの証券会社のチャートにラインを引くのが一番簡単な方法だと思います。

ダウンロードはこちらのページから
ダウンロードパスワード:sokusenpivot

即戦力なピボット計算機の使い方

日経225先物に関しては、上記のツールでも正式データを取得することができません。
自分で4本値を調べて計算する必要があります。

ピボットの計算方法については、こちらのページを参考にしてください。

水平線の引き方 前編 価格帯別出来高&MTFピボット まとめ

このページでは、価格帯別出来高とマルチタイムフレームピボットを使って高精度なラインを引く手順を詳細に解説しました。

時間がかからず、しかも作業の難易度も低い。それなのに最強に高精度なラインを引ける方法です。

TradingViewのProプラスを使おうという方は、必ずマスターしてください。

このページで解説したノウハウは、それ単独でも教材の価格を超えるぐらいの内容かもしれません。VCA1.0メンバーだけの極秘ノウハウということでお願いします。

次回、ラインの引き方 後編 では、価格帯別出来高を使わない方法を解説します。
お楽しみに。

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コメント

  1. RURI より:

    マルチタイムフレームピポットを表示してみました。とても便利そうで良いのですが、PCがとても重くなって固まってしまいます。ノートPCでCOREi5、メモリは5GB使用ですが、おそらくメモリが足りないように思います。マケスピなど他のソフトも同時に立ちあげています。なのでラインの位置だけ覚えたあとは閉じて使うしかなさそうです。サンチャゴさんはどの程度のスペックのPCを使われていますか?

    1. チームサンチャゴ より:

      Wnidows10 Corei7 メモリ16G です。
      私の環境だとたくさんのチャートを同時に開いても重くなることは一切ありません。
      5Gだと重くなりますか。CPUは余裕があると思いますので、メモリを増設するか、同時に開くチャート枚数を減らすかでしょうね。

  2. 光宏 木村 より:

    TradingViewとMT4で可能な限り同じような価格帯別出来高とマルチタイムフレームピボットを表示をする際に使えそうなインジケーターがありましたら教えて下さい。

    1. チームサンチャゴ より:

      http://www.abysse.co.jp/mt4/indicator_name_p.html

      ↑のページの
      PivotCustom_4TimeFrames.mq4 [表示]
      PivotCustom_4TimeFrames2.mq4 [表示]
      PivotCustom_4TimeFramesmonthlyweekly (1).mq4 [表示]
      PivotCustom_4TimeFramesmonthlyweekly (2).mq4 [表示]
      PivotCustom_4TimeFramesmonthlyweekly.mq4 [表示]

      このあたりのインジケーターが使えたと思います。
      PCを入れ替えたあと、現在はTradingViewで分析しているため、使っていたのがどれだったかわからなくなってしまいました。
      このページにはほかにも良いものがあると思いますので良いものを探してみてください。

      価格帯別出来高に関しても、「mt4 価格帯別出来高」などでググるといろいろと出てくると思います。
      ただ、動作の安定感はTradingViewのほうが圧倒的に優れていると思います。

  3. hansoster より:

    水平線(抵抗)は、どのインジケーターよりも重視してきましたが、一段も二段も精度が上がりますね。今までは、高値、安値、大陽線、大陰線に引いたり、かなり主観的な水平線を自分勝手に引いていました。
    そして、水平線でいっぱいになって逆によくわからなくなることがありました。

    1.価格帯別出来高
    2.チャートの値動きで引くライン
    3.マルチタイムフレームピボット
    非常に根拠のある水平線を引けます。

    上記を意識することで、大口トレーダーが意識しているポイントをより鮮明に
    あぶりだすことができるんですね。

    サンチャゴ様の情報は改めて、価値が高いと思いました。
    サンチャゴ流の株の売買も教えてください。

  4. シシメル より:

    大変お世話になっております。
    ご多忙中誠に恐縮ですが、ご教示頂きたい点がございます。

    HVN、LVNを一つのサイクル上(レンジとトレンドのワンサイクル)で、上位足&下位足に精緻な水平線を引いた後、そのひいた水平線の基になるVisibleRangeの表示起点を変更しない場合、時間経過でアクティビティが蓄積されるに伴い、特に下位足のヒストグラム上のLVNの位置が微妙に変化してきます。

    また、上位足のワンサイクルを下位足で同じ意味合いのVisibleRangeを表示し続けると、ローソクがつぶれてしまいプライスアクションが見えなくなってしまいます。

    更に、直近のローソクをVisibleRangeに重ねた場合にはPivotが見えなくなってしまいます。

    上手く表現出来ないのですが、チャート表示(ローソクのプライスアクションを見る為の)の大きさ、範囲、HVN、LVNの微修正、などアドバイスを頂ければ幸いです。

    ありがとうございます、今後ともどうぞよろしくお願い致します。

    1. チームサンチャゴ より:

      LVNが変化するごとにラインは引きなおします。
      上位足のLVNを引きなおす頻度はそんなに高くありません。

      1分足を分析しているなら忙しいと思いますが、それに対応できないのであれば時間軸を伸ばすほうが良いでしょう。

      価格帯別出来高は、ラインを引いたらあとは一旦インジケーターを消してもよいぐらいです。
      価格帯別出来高を表示したままでも、価格帯別出来高に必要な範囲を必ずしも常に表示し続ける必要はありません。

      慣れるまでは大変かもしれませんが、そのうちに自由自在に操作できるようになってきます。TradingViewはそれほど使いやすいです。
      柔軟に臨機応変に対応していきましょう。

  5. futoshi takekiyo より:

    tradingviewの無料お試しをしようと0.01ドルを支払ったのですが、出来高プロファイルが表示されず無料お試しの表示が繰り返されます。このまま1ヶ月したらお金だけ請求されるのでしょうか。こんなこと聞かれても困りますよね。

    1. futoshi takekiyo より:

      この件は何とかなりました。

    2. チームサンチャゴ より:

      PROプラス無料お試しで出来高プロファイルが見れるはずです。
      無料お試しの状態になっていることをもう一度確認してください。
      インジケーターウィンドウに「出来高プロファイル」はありませんか?
      もしそうなら、TradingViewのサポートに連絡してみてください。

      I signed up for Pro Plus free trial to see how volume profile indicators work,
      but they don’t show up on my indicator window.
      Could you help me?

      適当な英語ですが、これをコピペして送ってもらえたら意味は通じると思います。

  6. HANABI より:

    日本株を主にトレードしております。そのため、即戦力のピボット計算機を使ってラインをチャートに引きたいと思います。
    その際、ピボット計算機で算出されたPIVOT値だけでなく、R1R2S1S2値も引く方が有効でしょうか?
    またTC,BC値とは何でしょうか?ご教授願います

    1. チームサンチャゴ より:

      はい、もちろんR1、R2、S1、S2も引きます。
      TC、BCはピボットレンジといわれるものです。
      こちらの記事を参考にしてください。
      http://sokusenryoku-fx.com/fx-chart/technical/pivot1/

  7. micky より:

    サンチャゴ様

    LVNが実際に反発しているところから少しずれている場合、ロウソク足の反発する箇所が多くなる所に引くのはありでしょうか?

    あくまでもLVN近辺に引くという前提です。

    1. チームサンチャゴ より:

      はい、ありだと思います。
      ローソク足の値動きから明確な反発ポイントが分かる場合には、そちらに引くのが良いと思います。

  8. HANABI より:

    サンチャゴ様
    現在日本株の価格別出来高も表示されるようになっているようですが、
    こちらの設定がうまく行きません。
    Tick Per Rowをいくつくらいがいいかなど、設定方法がございましたら宜しくお願いします。

    1. チームサンチャゴ より:

      日本株ですが、2016年7月21日現在は、まだ東証のデータが採用されておらず、まだCFDのデータとなっています。若干遅れていますが、そのうち東証データが採用されると思います。その時点で東証株の設定などをいろいろと試してみようと思っています。

  9. nnckn806 より:

    サンチャゴ様

    お世話になります。日経225ミニ先物のピボットを計算するときの高値、安値、終値についてご教示ください。
    取引時間が、日中の8:45~15:15と夜間の16:30~5:30となりますが、
    ピボットを計算するときは、日中の高値、安値、終値を使用した方が良いのでしょうか?
    それとも日中、夜間とも合わせて見たときの高値、安値、終値を使用した方が良いのでしょうか?サンチャゴ様はどうされていますか?
    日中、夜間を合わせて見る場合は、チャートソフトから判断すると、
    前日の16:30~5:30がスタートとなり、日中の8:45~15:15で終わり、
    1日分の日足となるようですが。

    また、TradingViewでJPN225(Nikkei 225 index of Japanese listed shares)を見たとき、インディケータのCM_PivotPoint_M-W-D-4H-1H_Filteredのピボット(ピボットポイント、R1、R2、S1、S2)と、日経225ミニ先物の値を用いて自分で引いたピボットがかなり異なるのですが、これは日経225ミニ先物とJPN225が異なるからでしょうか?
    サンチャゴ様は、インディケータの検証はされたことはございますでしょうか?

    1. チームサンチャゴ より:

      それですが、専門家の間でもいろんな意見があり、一致していないと思います。

      私が思うに、日経225先物の開始はアジア時間の朝で、終了はニューヨーク時間の終了、と考えるのが普通ではないかなと思います。

      以前は日中だけを対象に計算するのが主流でしたが、今は夜間の出来高も増えましたし、そもそも、世界規模で市場を見た場合、むしろ夜間のほうが本番の時間帯です。

      現在私は、TradingViewを使っているので、Nikkei 225 index of Japnanese listed shares FXCMというETFのデータに、マルチタイムフレームピボットのインジケーターを表示しています。

      時間は日本時間の8時オープン、早朝の5時がクローズです。

      大証の時間とは若干ズレていますが、精度の高いラインが引けているので、今のところは良しとしています。

      いろいろと試してみて、しっくりくる時間を使うのが良いと思います。

  10. nnckn806 より:

    サンチャゴ様

    追加で質問がございます。TradingViewでJPN225に対し、
    1時間足のLVNと30分足のLVNを引いています。ピボットに比較して、
    LVNでの反応があまりないように感じております。(特に30分足)
    VCA1.0の根幹を成す部分でありますので非常に気になっております。
    私は、FXはやっておりませんが、FXにおいてはLVNでの反応は多く見られるのでしょうか?

    (FXにも興味を持ち始めましたが、サンチャゴ様はFX業者はどちらを使用されているのでしょうか?)

    1. nnckn806 より:

      ↑すみません。1時間足ではなく日足です。

    2. チームサンチャゴ より:

      LVNもマルチタイムフレームピボットも、いつも反応するわけではありません。ですから、複数のラインが重複するエリアを重視しています。

      また、「LVNで反応する」というのは、ばっちり1、2ティックの精度で反応する、というわけではなく、大体その辺で反応することが多い、という意味だということにも注意してください。

      私の手法は、何も考えずにラインに指値を置くのではなく、キャラチェンジやローソク足のパターンを見てエントリーしますので、それで十分なのです。

  11. nnckn806 より:

    サンチャゴ様

    上記2つの質問にご丁寧なご回答を頂きましてありがとうございました。
    私はサンチャゴ様のご教示により日経225ミニ先物の長所
    (大きく価格がすべることが少ない。1ティックで利益が出る等)
    を知ったわけでありますが、まだ一度も興味を持たれていない方がおられましたら、
    そのことを知って頂きたく感じております。
    私は現在、利益を出しているわけではありません。取引回数もそれほどではありません。
    それでも専業を目指しております。
    初めは、株の取引きをしておりました。この時にわずかな儲けでは、手数料がばかに
    なりませんでした。そのせいで大きく儲けようとして失敗したり。
    このような時に日経225ミニ先物を知ることができて本当に良かったと感じております。
    (VCA1.0の趣旨からそれてしまいますが、サンチャゴ様の書籍にあった同値撤退の練習などを考えていた時に、逆に1ティックでも利益が出ることに驚きました。この方法で儲けるのは無理だと感じましたが。)

  12. nnckn806 より:

    サンチャゴ様
    サンチャゴ様は日中は株や日経225ミニ先物をお取り引きされて、夜はFXのお取り引きを
    されているということですが、何か理由はございますでしょうか?
    夜、日経225ミニ先物ではなく、FXの方をお取り引きされていることについて、
    ご教示頂きたくよろしくお願い致します。
    私は現在日経225ミニ先物に集中しておりますが、日経225ミニ先物に対する私のつたない見解では、日中と夜間では値動きがかなり異なり、むしろ逆の動きをすることの方が多いのではと感じております。
    トレードでは、外国人の方が日本人より優れているということも加えて考えると、
    外国人の取引きが活発であろう夜間にエントリーすることは怖く、エントリーできないでいます。
    (資金にそれほど余裕がないことと恐怖心により日中のデイトレードとなってしまっています)

    1. チームサンチャゴ より:

      >サンチャゴ様は日中は株や日経225ミニ先物をお取り引きされて、夜はFXのお取り引きを
      されているということですが、何か理由はございますでしょうか?
      夜、日経225ミニ先物ではなく、FXの方をお取り引きされていることについて、
      ご教示頂きたくよろしくお願い致します。

      【回答】
      最初は、違う相場に挑戦してみたいという好奇心から始めました。
      FX市場の本番は日本時間の夕方~深夜までの時間帯です。
      一方、日経225ミニ先物の本番は東京市場が開いている時間帯です。
      ですから、どうせ夜にトレードするなら、FXやシカゴの先物市場などが良いと思っています。

      海外勢とは戦いたくない、ということになると、どの時間帯でも難しいと思います。
      日中でも海外勢の割合はかなり多いのではないかと思うからです。

      資金の余裕がないのであれば、FXのミクロlotなどの取引単位から始めてみるのも良いかもしれません。
      225ミニ先物は、「ミニ」とはいえ、スイングトレードをするには、たいていのトレーダーにとって大きすぎると思います。

      1. nnckn806 より:

        サンチャゴ様

        様々な内容についてご教示頂きまして誠にありがとうございます。現在、睡眠障害のため、夕方からのトレードを検討しておりました。FXの方、ご教示頂いたことを参考にさせて頂き取り組んでみようと考えております。
        日経225ミニ先物はデイトレードとして継続していこうと考えます。

        話がそれますが、最近チャートを見ていた時に、
        「この出来高の割にこの陽線は短いな。売りが強くなっているのかな。」
        ということを無意識のうちに考えている自分に気づきました。
        少し成長したのかと思い嬉しくなりました。
        これというのもサンチャゴ様のVCA1.0のおかげであります。
        誠にありがとうございます。これからも何卒よろしくお願い致します。

  13. kenrock より:

    サンチャゴ様

    お世話になっております。

    1つ質問させてください。

    LVNの反発狙いが基本となると理解していますが、
    たとえばHVNの価格帯にピボットがあった場合、ピボット反発を狙ってポジションを取っていいのでしょうか?それとも、お話のように、HVN帯ではトレードしないで、LVN帯が広いときのみにピボットを参考にするべきなのでしょうか?

    よろしくお願いいたします。

    1. サンチャゴ より:

      LVNにラインを引き、そのポイントでエントリーを狙うのが基本となります。

      しかし、HVNに月足ピボットや週足ピボットがあるばあいには、意識して、そこでエントリーを狙うのも良いと思います。

      ただし、しっかりとキャラチェンジ→レンジ→ブレークアウトの値動きを読んでトレードするようにしています。
      単純に、ピボットに指値を置いてエントリー、というようなことはしません。

      1. kenrock より:

        ありがとうございます。

        本日、お聞きしたところで負けてしまいました。

        日足でのは、マークダウンでしたが、30分ではレンジ真ん中でピボット反発狙いのショートしたのが、仰るようにどちらに行ってもおかしくないのに、日足のイメージだけでやってしまったことを反省しています。

        ありがとうございました

  14. 伸悟 滝澤 より:

    ピボットツールのTCとBCとはどんな意味なのでしょうか?

    1. サンチャゴ より:

      「TC」「BC」の数値について解説したいと思います。

      即戦力なピボットツールでは、通常のピボットラインであるS1やR1などだけでなく、
      ピボットレンジ呼ばれるTC/BCも計算できます。

      このTC、BCとはなんなのでしょうか。

      これは、ピボットを使ったトレード手法で有名なマーク・B・フィッシャー氏が
      その書籍「ロジカル・トレーダー」で紹介したピボットから派生した数値です。

      海外ではあまりに有名なので、多くのベテラントレーダーが意識していると言われています。

      これは、ピボットのR1とS1(一番内側に位置するライン)
      よりもさらに内側に位置する2本のラインとなります。

      このTC、BCに挟まれたエリアはピボットレンジと呼ばれます。
      このピボットレンジですが、「前日の値動きの身の部分」などと呼ばれ、様々な使い方があります。

      ピボットレンジの使い方にはいろいろあるのですが
      まずは重要なレジスタンスエリア・サポートエリアとして使えば間違いありません。

      前日の終値や当日の寄り付きがピボットレンジよりも上か下か。
      上ならピボットレンジがサポートとなりますが、
      勢いよく上から下に突き抜けるなら、ブレークアウトで売りを狙う
      といった使い方が「ロジカルトレーダー」で紹介されています。

      「本質のチャートトレード」でプライスアクションを学んだ方なら、ピボットラインやピボットレンジの使い方はすぐに想像できると思います。

      ピボット/ピボットレンジのラインを引いておき、そのあたりでのローソク足のプライスアクションを読んでエントリーを狙う、といった使い方をすると有利に立ち回れます。

      とくに週足や日足のピボットが重なる部分が狙い目です。

  15. sato より:

    サンチャゴ様
    お世話になります。
    マルチタイムフレームピボットを表示すると上に「該当なし」という文字が連続して表示されるので2画面にした時にロウソク足が隠れて見づらくなります。この表示は消すことができないのでしょうか?

    1. サンチャゴ より:

      チャート上で右クリック
      プロパティー
      背景 
      にて、「インジケーターの値」のチェックを外すと、「該当なし」を消せます。

      「該当なし」の消し方

  16. lucky より:

    サンチャゴ様、勉強させていただき、ありがとうございます。
    自分で考えたFXのトレードルールを検証したいのですが、Tradingviewでローソク足の四本値やチャート上に設定したインディケーターの値をCSVデータなどでダウンロードする方法を教えていただけないでしょうか。
    四本値はFXCMのデータのようです。
    よろしくお願い致します。

    1. サンチャゴ より:

      レスポンスが遅くなってしまい、大変申し訳ございません。

      私の知る限り、時系列データをダウンロードする機能はついていないのではないかと思います。

      マニュアルを検索してみましたが、見つかりませんでした。

      Pineスクリプトという言語でインジケーターを作ったりできるようなので、自作すればできるのかもしれません。

  17. lucky より:

    サンチャゴ様、御回答をいただき、ありがとうございました。
    データをダウンロードしたいと思いましたが、難しそうですね。
    わかりました。

  18. まっきん@ より:

    サンチャゴ先生 初めまして!
    tradingviewのお試し版を今朝インストールして チャートを表示しようとしています。
    一つつまづいています。

    USドル円で 分足 時間足ではうまくいくのですが、日足においてだけ出来高とwwvが表示されないのです。
    お心あたりの情報をお持ちでしょうか?
    よろしくお願いいたします。

  19. まっきん@ より:

    サンチャゴ先生
    その後
    通貨ペアを変えましたら、無事に表示されました。
    ドル円に戻しても、表示されました。
    お騒がせして申し訳ありません。
    失礼いたしました。

  20. まっきん@ より:

    こんにちは!質問があります。Tradingviewで、マルチタイムフレームピボットを表示させたの状態で、通貨ペアを切り替えると、チャートが上下に圧縮されてしまい、マウスを使って元にもどしていますが、サンチャゴ先生はうまくこれをかわす方法をご存知ありませんでしょうか?ピボットの位置を覚えさせた状態でチャートセットを保存する必要があるのでしょうか?(チャートセットの保存方法もかなり探しましたが見つかりません。)どうか、よろしくお願いいたします。

    1. サンチャゴ より:

      これは仕方ないですね。
      私もマウスで戻しています。

  21. まっきん@ より:

    たびたび失礼いたします。
    「チャートレイアウトの保存」という機能を使うと、ピボットによる圧縮は回避できるようになりました。でもなんか正しい使い方ではないような気もいたします。
    サンチャゴ先生はどのようなやり方で通過ペアを切り替えていらっしゃいますか?よろしければ教えてください!

  22. TAKASHI EBISAWA より:

    お世話になります。
    TradingViewの画面で、誤って画面下の棒グラフを消去してしまいました。
    再度表示させる方法が知りたいです。
    また先生の画面では通貨ペアの後にFXCMと表示されていますが、OANDAと表示されます。
    FXCMに変更することは可能でしょうか?
    宜しく御願い致します。

  23. TAKASHI EBISAWA より:

    お世話になります。
    調べて解決出来ました。
    お騒がせしてしまい、申し訳ございません。

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