エントリーした後、どこにロスカット注文を置くのかについてのガイドラインです。
ロスカット幅は20pips!などといったカチッとしたルールはありません。
その時の値動きを見て裁量でロスカット注文を入れていきます。
基本的な方法を解説します。
シンプルで一般的な方法
スイングローの少し下、スイングハイの少し上に余裕をもってロスカット注文を置く一般的な方法です。シンプルなので初心者の方でもすぐに理解できて悩むことがない方法です。私も基本的にはこの方法です。
アップスイングからの反転で売りエントリーしたなら、スイングハイの少し上に余裕をもってロスカット注文を置きます。


上が日足、下が赤い枠の部分の4時間足です。
日足でキャラチェンジが起き、その高値を抜けたところで売りを狙ったケースです。
4時間足のスイングハイのすぐ上にロスカットを置きたくなりますが、この場合は少し離して置いたほうが良いです。
直近のスイングハイのすぐ上にもう一つ前のスイングハイがあることが一つです。
どうせなら2つのスイングハイの上に置いたほうが良いということです。
もう一つの理由は、スイングリバーサルになった陰線は、直近のスイングハイを付けたアップスイングに対してキャラチェンジとなります。
キャラチェンジのあとはレンジになる確率が高く、もう一度高値を試しに来る可能性も結構高くなります。
ですから、直近のスイングハイの1pipsぐらい上にロスカットを置いていたのでは、普通の値動きのなかでロスカットになってしまいます。
ここはやはり、少しポジションサイズを落として、離れた位置に余裕をもってロスカット注文を置きたいところです。
同じように、ダウンスイングからの反転で買いエントリーしたなら、スイングローの少し下に余裕をもってロスカット注文を置きます。
「少し余裕をもって」についてですが、カチッとした決まりはないのですが、デイトレードレベルなら1pips下や上にロスカット注文を置くのではなく、最低でも3pipsぐらいは余裕を持った位置に置くようにするのがコツです。
スイングトレードならもっと広い値幅の余裕を持ちます。
ほんの少しだけ安値を抜けてロスカットになったというケースはよくあるので、余裕を持たせることが重要になります。
このあたりは何pips(ティック)が正しいといのはありません。いつもうまくいく数字はないですし、好みは人それぞれです。一つだけ言えるのは、あまりにタイトな位置にロスカット注文を置かないようにしよう、という意識を持ってもらったらいいです。
ブレークアウトエントリーの場合は、ブレークアウトした強いローソク足の後ろに隠れるようにロスカット注文を置きます。

この場合はそれほど余裕を持たせなくてもいいと思います。ブレークアウトしたローソク足の1pips後ろでもいいと思っています。
ロスカット注文を近い位置に置くケース
買いならスイングローのちょっと下にロスカット注文を置く
売りならスイングハイのちょっと上にロスカット注文を置く
これが基本ですが、もう少し近い位置にロスカット注文を置くこともあります。
それは、
ミクロの値動きにおいてアキュムレーション→ブレークアウトの動きがあった場合です。
エントリーに使うチャート(この場合は日足)でスイングリバーサルが起きたとします。
そこで買いエントリーを狙っています。
その時、さらに下の時間軸チャート(4時間足や30分足)を見ます。これをミクロ時間軸と呼ぶことにしましょう。

(左が日足、右が4時間足)
4時間(ミクロ時間軸)において、アキュムレーションのレンジが形成され、そこから明確なブレークアウトが起き、そしてその値動きが日足におけるスイングリバーサルに繋がっています。
4時間足ではキャラチェンジが無いのでは?と思うかもしれません。たしかにそうですが、結果的にはレンジ相場になっているので、ここでの目的「ロスカット位置を近づけるかどうかの判断」には使えます。
また、30分足を見ると、「大口の吸収→キャラチェンジ→アキュムレーションのレンジ→ブレークアウト」が起きているのが分かります。

このような場合、最適なロスカット注文の位置は、日足のスイングローではなく、
・ミクロ時間足におけるブレークアウト時の覚悟バーの安値付近
・日足の覚悟バーの安値付近
のどちらかにロスカット注文を置くのが理にかなっています。
エントリーポイント付近で小さなアキュムレーションからブレークアウトが起きているということは、もう安値を試しに行く必要はないと判断します。
この例の場合は上位足が週足、下位足が日足、ミクロ時間足が4時間足や30分足となります。
下位足のさらに下位足を使って意味のあるロスカットポイントを見極めるということです。
この方法は初心者の方にとっては複雑に聞こえるかもしれませんので、最初のうちはスルーしてください。スイングローにロスカットを置く方法だけでも十分です。

お世話になっております。
『スイングリバーサルになった陰線は、直近のスイングハイを付けたアップスイングに対してキャラチェンジとなります。』
4時間のスイングリバーサルでのエントリーはリーズナブルで理解できるのですが、4時間のこの陰線完成直後のエントリーだと、予測されるキャラチェンジ後のレンジの下限でブレークアウトを狙う順張りエントリーの形に思えるので、1時間と5分が中心の私的には下位足でレンジ下限からのリバウンドを待って上限における逆張りが可能ならば狙うような気がしますが、それだと慎重過ぎてエントリーを逃すリスクが高くなるとのご判断でしょうか?
下の時間軸に降りていくにしても、どこまで降りていくかということになります。
4時間足を下位足としてトレードするのであれば、4時間足のスイングリバーサルでエントリーしてしまえばいいかなと思います。
もちろん、30分や5分に降りて行って有利なエントリーポイントを見つけることができれば、それがベストです。しかし常にチャートを見ていられない場合もあります。
これはスキャルピングなどでも同じです。5分足で分析し、1分足のスイングリバーサルでエントリーするけれど、10ティックチャートや10秒チャートを見るべきか?
ということになってきてしまいますので、どこかで「えい!」とエントリーし、その時間軸の中では余裕を持ったロスカットを設定するようにしてます。
的を得たご回答誠に有難うございます、承知致しました!
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
サンチャゴさん
4時間足のチャートでのキャラチェンジと、エントリーの背景を確認させてください。
日足のキャラチェンジで、紫色で書かれたレンジが定義され、その上限が4時間足チャートの中心に書かれています。その真ん中辺に書かれた小さい赤い字の「キャラチェンジ」というのは、4時間足で見た場合、上昇トレンドであるアップスイングが、多いく下げられたダウンスイング(赤字のキャラチェンジがその底となる)という理解でよろしいですか?
また、説明中の、スイングリバーサルの陰線がキャラチェンジとなるのは、上記の4時間足のキャラチェンジのすぐ後のアップスイングに対する、より短い足でのキャラチェンジ、という理解ですが正しいですか?
つまり、日足から数えると、3つの時間スケールの違ったキャラチェンジとレンジのセットがあり、VCA1.0のデフォールトのアプローチである、日足で定義したレンジの上限でのだましを狙うのはわかるのですが、実際に抜けても、上向きの動きが弱まった時に、すぐにスイングリバーサルでエントリーしなかったのは、意図的に、4時間足でのキャラチェン(2番目のスケール)を待って、コンバージェンスを狙っていたから、ということでしょうか?
この場合、コンバージェンスを待たずに、初めのスイングハイに逆張りをかけて、スイングリバーサルで入る、というのは、レンジができたばかり(レンジができたと判断したばかり)という点を考えると、推奨できないということなのでしょうか?
また、そう考えると、この4時間足のキャラチェン(2番目のスケール)のレンジ上限は、初めのスイングハイとなるので、その上限に近づく動きの弱まりに逆張りをする、という基本を当てはめて待っていたのだけれど、今度は、その上限に至らずスイングリバーサルが出たので、エントリーしたが、結果的には、初めのスイングハイでの、スイングリバーサルを使ったエントリーの方が良かった、ということでしょうか?
また、最後に特定された一番小さいキャラチェン、エントリーに使われた陰線の実際的な意味は、今回の場合、その定義するレンジの下限が、日足のレンジの上限とほぼ、一致しているから、そのラインの重要性をさらに示す傍証となった、ということでしょうか?
ロスカットを近くに置く手法ですが、スイングハイ、ローの付近では、トレンドが変わるわけですから、その下の時間足では、レンジらしきものができるのは、必然の現象と思うのですが、これは、逆に、そのような転換点を確認することによって、ハイ、ロー近くでエントリーできたことを確認する、ということなのでしょうか?実際に、うまくエントリーできる保証はないわけですから。また、一度、うまく入った後は、覚悟バーの時にご説明のあった、覚悟バーの更新に合わせてトレールする、という理解で正しいでしょうか?
宜しくお願いします。
>4時間足のチャートでのキャラチェンジと、エントリーの背景を確認させてください。
日足のキャラチェンジで、紫色で書かれたレンジが定義され、その上限が4時間足チャートの中心に書かれています。その真ん中辺に書かれた小さい赤い字の「キャラチェンジ」というのは、4時間足で見た場合、上昇トレンドであるアップスイングが、多いく下げられたダウンスイング(赤字のキャラチェンジがその底となる)という理解でよろしいですか?
【回答】
日足の赤枠の部分を4時間足でズームアップしています。
>また、説明中の、スイングリバーサルの陰線がキャラチェンジとなるのは、上記の4時間足のキャラチェンジのすぐ後のアップスイングに対する、より短い足でのキャラチェンジ、という理解ですが正しいですか?
【回答】はい、その通りです。
>つまり、日足から数えると、3つの時間スケールの違ったキャラチェンジとレンジのセットがあり、VCA1.0のデフォールトのアプローチである、日足で定義したレンジの上限でのだましを狙うのはわかるのですが、実際に抜けても、上向きの動きが弱まった時に、すぐにスイングリバーサルでエントリーしなかったのは、意図的に、4時間足でのキャラチェン(2番目のスケール)を待って、コンバージェンスを狙っていたから、ということでしょうか?
【回答】4時間足チャート画像の左側のスイングハイにおいては、日足でも4時間足でも目立つほど上昇が弱まっていませんので、まずは4時間足でキャラチェンジを待つ必要があります。強い上昇に逆張りはしたくありいません。
この場合、コンバージェンスを待たずに、初めのスイングハイに逆張りをかけて、スイングリバーサルで入る、というのは、レンジができたばかり(レンジができたと判断したばかり)という点を考えると、推奨できないということなのでしょうか?
【回答】基本は、逆張りをするなら、キャラチェンジを見てからとなります。
>また、そう考えると、この4時間足のキャラチェン(2番目のスケール)のレンジ上限は、初めのスイングハイとなるので、その上限に近づく動きの弱まりに逆張りをする、という基本を当てはめて待っていたのだけれど、今度は、その上限に至らずスイングリバーサルが出たので、エントリーしたが、結果的には、初めのスイングハイでの、スイングリバーサルを使ったエントリーの方が良かった、ということでしょうか?
【回答】4時間足における2波目の上昇は、上ひげが多く、エクステンションの弱まりが見て取れるので、アグレッシブに売ったというのがあります。それがなければ、キャラチェンジを待ってから、次の上昇で売りを狙ったと思います。
また、最後に特定された一番小さいキャラチェン、エントリーに使われた陰線の実際的な意味は、今回の場合、その定義するレンジの下限が、日足のレンジの上限とほぼ、一致しているから、そのラインの重要性をさらに示す傍証となった、ということでしょうか?
>ロスカットを近くに置く手法ですが、スイングハイ、ローの付近では、トレンドが変わるわけですから、その下の時間足では、レンジらしきものができるのは、必然の現象と思うのですが、これは、逆に、そのような転換点を確認することによって、ハイ、ロー近くでエントリーできたことを確認する、ということなのでしょうか?実際に、うまくエントリーできる保証はないわけですから。また、一度、うまく入った後は、覚悟バーの時にご説明のあった、覚悟バーの更新に合わせてトレールする、という理解で正しいでしょうか?
【回答】下位足における キャラチェンジ → レンジ → ブレークアウト とういうシーケンスでエントリーできた場合には、覚悟バーの後ろにロスカットを置きます。
それができなかった場合、というか、そこまで待てなかった場合には(キャラチェンジでエントリーなど)、ロスカットの位置には余裕を持たないと、キャラチェンジ後の普通の値動きの中でロスカットになってしまいます。ですから余裕をもってロスカット注文を置きます。
ベストなのは、しっかりと下位足でレンジを確認してからエントリーすることだと思います。
すみません、サンチャゴさん。
今一度、ご回答を確認させていただいてよろしいですか?
”回答】4時間足チャート画像の左側のスイングハイにおいては、日足でも4時間足でも目立つほど上昇が弱まっていませんので、まずは4時間足でキャラチェンジを待つ必要があります。強い上昇に逆張りはしたくありません。”
これは、よくわかりました。アップスイングは、弱まっているとは見えません。
しかしその後、私の元の質問の中で、第二のキャラチェンジと呼んだ、4時間足のチャート中ごろの、左から二番目のダウンスイングの出現で、この条件は満たしているのではありませんか?あるいは、これは、キャラチェンジではないのでしょうか?
どうも、既に、日足、4時間足、そしてスイングリバーサルの陰線がキャラチェンジになる、と見た立場からは、日足で狙いを定めたエリアでの、エントリーで、更に、2重のコンバーゲンスを求めているように見えるのですが、サンチャゴさんの手法として、基本的に、そこまで優位性を高めてから、エントリーを計るということでしょうか?
”ベストなのは、しっかりと下位足でレンジを確認してからエントリーすることだと思います。”
これは、”【回答】4時間足における2波目の上昇は、上ひげが多く、エクステンションの弱まりが見て取れるので、アグレッシブに売ったというのがあります。それがなければ、キャラチェンジを待ってから、次の上昇で売りを狙ったと思います。”という上昇で、一番小さいレンジのほぼ上限が形成されるから、本来、これを待ってから売る、のがベストということですね?
何度もお手数をおかけします。宜しくお願いします。
>すみません、サンチャゴさん。 今一度、ご回答を確認させていただいてよろしいですか? ”回答】4時間足チャート画像の左側のスイングハイにおいては、日足でも4時間足でも目立つほど上昇が弱まっていませんので、まずは4時間足でキャラチェンジを待つ必要があります。強い上昇に逆張りはしたくありません。” これは、よくわかりました。アップスイングは、弱まっているとは見えません。 しかしその後、私の元の質問の中で、第二のキャラチェンジと呼んだ、4時間足のチャート中ごろの、左から二番目のダウンスイングの出現で、この条件は満たしているのではありませんか?あるいは、これは、キャラチェンジではないのでしょうか?
【回答】
細かいことは置いておいて、「売るのであれば、アップスイングが強い間は売りたくない」という考え方が根底にあります。
で、4時間足チャートの中頃のキャラチェンジとなているダウンスイングが最初の弱さの露呈だと思います。
そのダウンスイングが、キャラチェンジかな?と思った瞬間に売っても良いか?というのが論点ではないかと思うのですが、それでも良いですが、私の場合はもう一度上を試しに来るところで売るほうが好きです。
なるべく、ミクロの世界での弱さを確認して、そしてできるだけ良い値段でエントリーしようとします。
もともとミクロのスキャルからトレードを始めているので、もったいない気がするんですね。
どこまで細かいところまで見るかは、その人のライフスタイル、性格によっていろいろあると思います。
少なくとも、「強さに逆らわず、弱さに逆張りする」という考え方を持っていれば、長期的にみて優位性を持てると思います。
>どうも、既に、日足、4時間足、そしてスイングリバーサルの陰線がキャラチェンジになる、と見た立場からは、日足で狙いを定めたエリアでの、エントリーで、更に、2重のコンバーゲンスを求めているように見えるのですが、サンチャゴさんの手法として、基本的に、そこまで優位性を高めてから、エントリーを計るということでしょうか?
【回答】
できる範囲でリスクを最小限にとどめたいと思っています。
> ”ベストなのは、しっかりと下位足でレンジを確認してからエントリーすることだと思います。” これは、”【回答】4時間足における2波目の上昇は、上ひげが多く、エクステンションの弱まりが見て取れるので、アグレッシブに売ったというのがあります。それがなければ、キャラチェンジを待ってから、次の上昇で売りを狙ったと思います。”という上昇で、一番小さいレンジのほぼ上限が形成されるから、本来、これを待ってから売る、のがベストということですね?…
【回答】
相場は生き物ですし、自分の生活リズムもありますので、できる範囲でとなりますが、できるだけベストを尽くす、リスクを最小限に抑える、ということを考えています。
サンチャゴさん
よくわかりました。しつこい質問に、丁寧に答えていただき、本当に感謝しています。
ありがとうございました。